国際カラープロフェッショナル協会代表理事/カラーイメージコンサルタント・二宮恵理子さんインタビュー

全国をまわって色のセミナーを
―― 現在の活動をする中で、あなたの転機となった人との出会いや出来事を教えてください。
色々あるんですが2015年に、マンション経営をされている方で色彩検定1級をとりに来られた方がおられたんです。
その方が会合で「カラーのことを会合で話したけれどうまく喋れなかった。でも反響はよかったので、先生に喋って欲しい。」と言われ、そこでお話をした繋りで塗料会社の社長さんから、色のセミナーを全国でやりたい、タッグを組んでやらないかというお誘いをいただきました。
全国を回るようになり、建築業界の方からもお声がかかり、私の仕事が大きく外に向いたきっかけになりました。
仕事が広がったことによって社団法人をつくることもできたので、この出来事は大きかったと思います。
今が大事、来るもの拒まず、去る者追わず
―― 今にたどり着くまでの最大の試練は何でしたか。
ある大手企業さんから社員研修をお願いしたいとお声がかかったのですが、結果お断りされたことがありました。
理由は、色彩検定1級は取っていなかったこと。
師事していた先生も取得しなくても仕事に支障はないわよと言っていましたし、2級はあるし、パーソナルカラーも持っているので問題ないと思ってたんですね。
ところが、先方から「色彩検定研修をしてもらおうと思ったけど、2級なら社員にもっている人がいるので」とお断りされたんです。
何で取らなかったんだろう、とすごく後悔しました。
資格がないだけで大きな仕事が流れた。
この経験が悔しくて、色に関する資格は全部取ろうと思い猛勉強して全ての資格を取得しました。
ただ、その経験は試練というよりも、それがあったからこそ今の自分になれたという感じ。
以前は資格がなくても仕事はできるし、カルチャーでぬくぬくやっていけばいいかなーという意識だったので、この経験がなければ今の自分はありません。
私は「がんばる・一生懸命」という言葉が好きなんです。
過去に失敗したことを振り返っても仕方ないかなと思うし、今、最大限にできることをする。
過去を振り返りくよくよするのではなく、今が大事、来るもの拒まず、去る者追わずの気持ちで頑張る。
それをやっているとこわいものないですよ。
私が変われるんだからみんなも変われる
―― 現在の活動を行った結果、新たに手に入れたものや変化などはありますでしょうか?
思考ですね。
マイナス思考でしたし、何のとりえもない。
自信もない。
結婚して子どもと夫の為に慎ましやかに生きなければならない、と地味な思考を持っていました。
それに何でも人と比べていて隣の芝生は青いばかり。
でも今は毎日頑張るのが精いっぱいで比べる時間がない。
自分らしく生きていると思います。
私がこんな風に変れるんなら多くの人がカラーで変れるんじゃないかな、そう思ってこの仕事をしています。
色のギフトを多くの人に伝えていく
―― 今後の「夢」を教えてください。
実はビジョンってあんまりなくて…今が一生懸命で未来どうなるかわかんないんですけど。
想いはあります。
万人が共通してエネルギーをもらえるのが色のギフト。
そのギフトをひとりでも多くの人に伝えていく。それしかないです。
どの仕事でも、常に心がけていることがあります。
「色彩学」を「色彩楽」とお伝えし、色を楽しんで学んでもらうこと。
ただ日本社会において色を学んだ方は少ないですし、遅れています。
「人と企業、日本と海外を色彩でつなぐ架け橋となり、幅広く色彩の重要性を広めていきたい」その想いがあって国際カラープロフェッショナル協会という名前をつけました。
色の力で世界を笑顔にすること、色の教育を一般教育に取り入れてもらうこと。
色の大切さ、影響を全世界に認めてもらいたいですね。
―― 二宮恵理子さんにとって夢とは。
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