心とカラダの体質改膳ナビゲーター・佐々木ひで美さんインタビュー

薬膳発酵パン教室「こむぎ」を運営し天然酵母パン教室と中医学薬膳教室を開催されているシャイニスタNo.179佐々木ひで美さん。 食を通して自分らしく生きるための教室にしたいという想いや家族との夢などについて話してくださいました。
シャイニスタ
佐々木 ひで美 (ささき ひでみ)
心とカラダの体質改膳ナビゲーター
シャイニスタNo179 佐々木ひで美

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

天然酵母パン教室をしつつも、産後のパニック障害など辛い時期があり、もがくうちに自分自身が迷子に。
そんな時に中医学薬膳と出会い、もっと広く食や体と心の関係を学びたいと北京中医薬大学日本校の薬膳科に入学しました。
卒業後に国際中医薬膳師の資格を取得し、薬膳発酵パン教室「こむぎ」をオープンしました。

佐々木ひで美

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楽しく美味しく健康維持!心とカラダの体質改膳ナビゲーター・佐々木ひで美さん

―― 現在の活動内容について教えてください。

東京都小平市の自宅を中心に、2種類の天然酵母パンと中医学薬膳の教室「薬膳発酵パン教室こむぎ」を運営。
心とカラダの体質改膳ナビゲーターとして、楽しく美味しく健康を維持する方法をお伝えしています。

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まず、天然酵母パン教室では2種類のパンを作るのですが、1つは小麦粉と水をこねた生地に空気中の野生酵母菌が住みついて発酵した自然発酵種のパン。
もう1つは、リンゴ、ニンジン、長いも、ご飯で発酵させた楽健寺(らっけんじ)酵母のパンです。

酵母菌は目に見えない存在ですが、私は空気中の野生酵母菌を「くう(空)ちゃん酵母」と呼び、楽健寺酵母菌を「らく(楽)ちゃん酵母」と呼んで家族の一員のように愛情を持って育てています。

そして中医学薬膳教室は、食べ物で心と体を整えて健康を維持していくという薬膳の教室です。
中医学は中国の伝統医学のことで、日本人にも馴染みの深い漢方のようなイメージ。
とはいえ難しい生薬や高価な材料は極力使わずに、日常的に取り入れやすい食材を使った日々のお食事を提案しているんです

佐々木ひで美02

例えばニンジンや玉ネギにもそれぞれに効能があるので、その効能を知った上で自分の体質やその日の体調、生活環境などに合わせた形で取り入れる方法をお伝えしています。
そして体調が悪いと気分が落ち込んだりストレスを溜めたりすることもあり、健康維持に「心」はとても大切なんです。

まずは自分の体質を知るために一人一人の体質を診断してから、心と体のバランスを整えるアドバイスをしています。

他には、絵手紙教室を高齢者施設や障がい者施設などで開催。
私は美大出身で絵を描くことや物作りが好きなこともあり絵手紙はライフワークでもあるんです。

食を通して自分らしく生きる教室

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―― 現在の活動を始めたきっかけを教えてください。

現在の活動を始める前、次女を出産後の2008年から「絵画造形アトリエことこと」を運営し、絵手紙教室や絵画造形教室、草木染めワークショップなどを開催していたんです。
この頃から趣味で天然酵母パン作りを楽しんでいましたね。

そして2011年の東日本大震災の時、ママ友達と手作りお菓子などの売り上げを寄付するチャリティーイベントを開催し、私は天然酵母パンの販売と影絵芝居の上映をしました。
パンはとても好評で詳しく知りたいと言ってくださる方もいたので、そこから天然酵母パンの教室を始めたんです。

―― 天然酵母パン教室を始められてから、薬膳に興味を持たれたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか。

実は二人目を妊娠中パニック障害に苦しんだ時期があり、突然の悲壮感に襲われたりうつ病のように気分が落ち込んだりと辛かったですね。
でも好きなことに夢中になっている時間は辛いことを忘れられます。そのうち、いろいろな趣味に目を向け過ぎたせいか、自分が本当にやりたいことを見失い迷子になってしまったんです。

そんな時に食や体と心に関係している中医学薬膳と出会い、これは学ぶしかないと思いましたね。
2016年に北京中医薬大学日本校の薬膳科に入学し、1年間勉強して卒業後の2017年に国際中医薬膳師の資格を取得しました。
そして薬膳発酵パン教室「こむぎ」をスタートしたんです。

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この教室名の「こむぎ」には2つの意味が込められています。
1つは、漫画「はだしのゲン」の「踏まれても実をつける麦のように生きなさい」というお父さんの言葉が好きで、麦は私にとって生きる象徴だということ。

もう1つは、小麦は薬膳では「しょうばく」と読む生薬で、心を安定させてくれたり気持ちを癒してくれたりといった効能があるからです。
パン作りで小麦が身近な存在だったこともあり、これら2つの意味を込めて食を通して自分らしく生きるための教室にしたいという想いから「こむぎ」と名付けました。

―― では現在の活動をする中で、転機となった人との出会いや出来事について教えてください。

北京中医薬大学日本校の小金井信宏先生と出会えたことですね。
小金井先生はスキンヘッドでファションはロックと見た目はハードですが、心はナイーブだし話し方も穏やかでそのギャップが面白い先生。
ご自身が離婚などの辛い経験をされているからか、人の痛みや心が弱っている人の気持ちを理解してあげられる方なので私もそういう人になりたいと思いましたね。

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そして先生からは、中医学の広さや深さ、五感をフルに使って想像力を鍛えながら学ぶことの大切さを教わりました。また梁ペイ先生からは、本場の中国の家庭で薬膳がどのように活用されているのかを教えていただき感謝しています。

西洋医学のようにレントゲンや数値で診る医学とは違い、中医学は体の内側を想像しながら全体のバランスを診る医学なんです。
これらの学びで得た考え方や感覚は、私がパン作りや薬膳をお伝えする時のベースとなり役立っています。

また、大学の勉強と並行して起業を志しビジネスの勉強もしていたんです。
好きなこと、学んだことを活かして仕事をしたいと起業塾に入り、そこで出会った先生や仲間など多くの方から人生の転機となるような影響を受けました。

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この記事のシャイニスタ

心とカラダの体質改膳ナビゲーター
佐々木 ひで美 (ささき ひでみ)
愛溢れるエネルギーのこもったパンや料理で、ママも家族も益々ハッピーになりましょう♪
シャイニスタNo179 佐々木ひで美
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