こども英会話教室「abc shop(あぶくしょっぷ)」主宰・佐藤かおるさんインタビュー

主に子ども向けレッスンを中心に、0歳から大人まで幅広い英語教室を開催しているシャイニスタNo.175の佐藤かおるさん。英語教室を始めようと思ったきっかけや、教室を運営する中での工夫などお話くださいました。
シャイニスタ
シャイニスタNo.175佐藤 かおる

気軽に楽しく続けられる英語教室をつくりたい

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―― どのようなきっかけで現在の活動を始められましたか?

もともと大手英会話教室の講師をしていました。
仕事は楽しく充実した日々を過ごす中で、世の中のお子さんへの教育熱の高さを実感していたんです。
その一方で、英語教室によっては入会金や教材費などが高額になることもあって、気軽に通えるか疑問を抱いていたのも事実で、もっと誰もが気軽に通いやすい英語教室があれば良いなと感じていました。

その後出産を機に退社して子育てに専念していたころ、周囲のママ友などから「幼いうちから英語に触れられるような環境をつくってほしい」という声をいただき、まずは自宅でベビー親子英語サークルを始めることにしました。
このベビー英語サークルが今の英語教室の前身となっています。

また主人が英国籍で、我が子を含めてダブルの子供への理解が高まればいいな、という気持もありましたね。

ママ友からのひとことが英語教室を開くきっかけに

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―― これまでの活動の中で、転機となった出会いや出来事はありましたか?

私に「子どもたちのために英語を教えてほしい」と言ってくれたママ友ですね。
彼女とお友達になったのはショッピングモールの授乳室で出会ってお話ししたのがきっかけで、偶然にも同級生の奥さんだということが分かって驚きました。

それから真剣に英語教室を始めることを考え始めたんです。
自宅でのベビー英語サークルから、本格的な教室開業に向けて準備を進めている中で次男が誕生して大変だったこともあり、以前勤めていたころの英会話講師仲間に助けてもらいながらのスタートとなりました。

―― 小さいお子さんを抱えながら、サポートがあったのは心強かったですね。

とても助かりましたし、信頼できる講師さんたちの教え方や考え方、生徒さんへの接し方などそれぞれの個性に触れられたのもよかったと思います。
自分にない部分を参考にして取り入れることができ、その後の自分にとって大切な積み重ねのひとつとなりました。

皆さんには数年お手伝いいただきましたが、それぞれに本業があって多忙だったことや子どもたちの成長とともに、徐々に私ひとりでもこなせるようになっていきました。

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―― これまでに最大の試練と感じたことはありましたか?

起業してしばらくはサポートに来てくれる講師さんたちへの報酬を確保するのにも精一杯で、経営的に厳しかったです。
皆さん仕事の合間の時間を割いてお手伝いしてくださっていたので、給与の支払いが滞るわけにはいかないと強く思うのと同時に、そのころは開業したてで色々な資金が必要な時期で…。

次男はチャイルドマインダーさんに預けることにしたのですが、それでも開業一ヵ月後に出産したので、当たり前ですが手はかかり本当に大変でしたね。
仕事を理由に子育てをおろそかにしたくないという思いと、仕事も妥協せずに頑張りたいという思いの中での葛藤もありました。

―― 教室を運営される中でのご苦労などはありましたか?

やはり認知度の低さが大きな悩みの一つでした。
地域のフリーペーパーや幼児向け雑誌への掲載など広告費は渋らず、イベントにも積極的に参加するなどしているうちに、口コミで徐々に評判が広がり人数も増えていったんです。

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ただ生徒さんたちは成長していつかは必ず卒業されていくので、また新たな生徒さんに随時入っていただく必要があります。
会社員時代と違って企業に守ってもらえるわけではないので、信用を失くさないよう常に真摯に、そして誠実に教室づくりに取り組んでいきたいと思っています。

―― ご家族の反応はいかがでしたか?

主人は子どもが小さいうちは手元に置くことを望むタイプなのですが、私が開業することには賛成してくれていました。
それもあって、長男が少し大きくなってから開業を、と準備をしていたんです。

実際に開業の際には協力的で、子供を預けることにも理解を示してくれました。
英国籍の夫なのもあってイギリス発祥の少人数保育の専門職であるチャイルドマインダーの方が自宅から預けられる距離で見つかったのも大きかったですね。

それから教室を始めた当初からの生徒さんが高校生になったのを機に、主人には昨年度から高校生クラスだけ担当してもらっています。
ベビー英語サークルや教室と共に息子たちも成長しましたし、生徒さんのお母様たちとは子供という共通点でお話ししてきたので、息子たちがつなげてくれた縁もあったと思います。

いつかは海外でボランティアを!

―― 佐藤さんの今後の夢は何でしょうか?

実は学生時代には青年海外協力隊に行きたいと思っていたのですが、親の猛反対や卒業と同時に結婚したこともあって、その思いは胸の奥にしまっていたんです。
子育ても終わって落ち着いたら、いつかシニア海外協力隊としてボランティア活動に携わりたいと願っています。

―― 佐藤かおるさんにとって夢とは。

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この記事のシャイニスタ

いろんなことを楽しみながら丁寧に暮らしたいです。
シャイニスタNo.175佐藤 かおる
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