子育てサロン+カルチャー+美容のお店「Smile More」代表・堀池香織さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
さらに、二人目出産時の産後うつがきっかけで「ママが後ろめたさを感じず、子供を気軽に預けてリフレッシュ出来る場所が必要」と実感。
2019年、理想を現実にするべくお店を開業することができました。
ママが笑顔になれる場所!「Smile More」代表・堀池香織さん
―― 現在の活動内容について教えてください。
2019年4月に、ママがストレスを発散してリフレッシュ出来るお店「Smile More(スマイル モア)」を大阪市西区で開業し、代表を務めています。
お店は三階建ての一軒家で、場所を移動する事なく子育てサロン・各種カルチャー・美容を一箇所で楽しむことが可能になっています。
自分が子育てを経験して感じた「こんな場所があったらいいのに」を実際に形にしました。
小さな子供を抱えるママが何か習い事等をしようと思っても、子供を一時保育に預けなければ無理ですし、たとえ習い先に託児所があったとしても初めての場所で気を使うなど、後ろめたさを感じてしまい心から楽しめない事が多いんですよね。
Smile Moreでは、見守りスタッフの保育士やベビーシッター、幼児教育のプロと子育てサロンで日頃から交流でき、カルチャーや美容に参加する間だけそのスタッフに子供を預けることが出来ます。
何回か段階を経て慣れ親しんだ相手ならば安心ですし、子供の方もストレス無く楽しく待っていてくれるので、ママが罪悪感を抱く事もありません。
今後は、こうしたスタッフ以外にも、子育て中のママを応援したいと思ってくださる全ての方を対象に「見守り隊」の参加者を募る予定です。
育児奮闘中のママはもちろん、妊娠を望む女性や妊婦さん、子育てが落ち着いた女性まで、多世代でともに学び助けあって地域で子育てをしていきたいと思っています。
―― 確かに、有りそうで無かった場所ですよね。
カルチャーと美容は、具体的にはどのようなメニューがあるんですか?
カルチャーは食育料理教室にヨガ、手話、社交ダンスなど多岐に渡り、美容の方も骨盤矯正、メイク、アロママッサージ等充実の内容でして、それぞれ専門の先生が来てくれてママ達は自由に参加する事が出来るんです。
私自身は一通り洋裁を教えられるので、簡単な子供服の作り方教室を担当しています。
カルチャーはその都度参加して料金を支払う事も可能ですが、子育てサロンとカルチャー参加し放題の会員制システムが好評ですね。
子育てサロンを利用しているママ達の中には、自身がカルチャーの先生をしているママもいて、そうした社会復帰の練習場所としても使える場所です。
―― 「Smile More」と言う名前には、どのような気持ちが込められているのでしょうか。
英語で『幸せになる7ステップ』というものがあって、すごく共感したんです。
think less, feel more(考えるより、感じて)
frown less, smile more(しかめっ面するより、笑顔になって)
talk less, listen more(話すより、話をよく聞いて)
judge less, accept more(批判するより、受け入れて)
watch less, do more(見ているだけじゃなくて、行動して)
complain less, appreciate more(文句を言うより、感謝の気持ちを持って)
and fear less, love more(心配するより、もっと人を愛して)
ママが笑顔になる為に始めた活動なので、この中の一つの言葉である「smile more」を取って名付けましたが、文章全ての内容の気持ちを込めています。
仕事一筋の日々が出産で激変
―― カルチャーでは洋裁の教室を担当されていると言う事ですが、服飾関係のお仕事をされていたのですか?
はい。
昔から手に職をつけたいと思っていて、服飾専門学校を卒業後に社交ダンスドレスの会社に就職し、デザイナーや店長など16年間務めたんです。
その過程で、洋裁に必要な技術を習得しました。
独身時代は本当に仕事一色で、繁忙期の徹夜は当たり前でしたし、6年間の東京転勤で店舗店長を務めた時には、当時大人気だったウリナリ社交ダンス部の衣装を手がけるなど忙しいながらに充実していましたね。
―― 仕事に邁進していたんですね。
その忙しい日々の中で、現在の活動を始めるきっかけが何かあったんでしょうか。
出産です。
35歳で結婚後すぐに一人目を妊娠し、産後の育休中にはそれまで出会った事のない方達と話して世界が広がり、子育てや身体、心のことなど見方や考え方が180度一変しました。
そして復職後は、サービス残業をする同僚に気を使う上に子供との時間もなかなか取れずにいて、仕事との両立に悩む日々がスタートしたのですが、「どうすれば家族みんな幸せになれるのだろうか」と言うモヤモヤした気持ちはずっと抱えたままでしたね。
それから程なくして、二人目を出産。
再び育休に入った時に長女との時間を取りたくて保育園を退所したものの、乳児のお世話に加え、イヤイヤ期で赤ちゃん返りと試し行動がひどい長女と一日中自宅に引きこもって過ごすうちに、気がつけば毎日イライラして感情がコントロール出来なくなる、長女が飛び降りてしまうのでは無いかと言う強迫観念にかられるなど、明らかにおかしくなっていきました。
心と身体の補修が間に合わず、産後うつ状態に陥ってしまったんです。
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この記事のシャイニスタ

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