ハーブティー教室「herb tea school SOL」主宰・旅するハーバリスト/吉村ゆきさんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
2018年秋に、タイミング良く子連れOKの学校が見つかり、3歳の息子と二人で短期留学を決行。
現地で「家族の為ではなく社会の為」に自然療法を生活に取り入れているドイツの人達の考え方に衝撃を受け、価値観や自分自身の在り方、活動への想いが大きく変化しました。
ハーブで五感を磨き、自分らしく輝いて欲しい!旅するハーバリスト・吉村ゆきさん
―― 最初に、現在されている活動内容について教えてください。
2016年に、ハーブティー教室「herb tea school SOL(ソール)」を自宅にて開業し、旅するハーバリスト(薬草や香草など、ハーブの安全で効果的な使い方を指導する専門家)として活動中です。
メインとなるのは3段階に分かれたコースレッスンで、23種のハーブとハーブの基礎を学び、ブレンドまで出来るようになる初級コースと、身体の仕組みまで学ぶメディカル寄りの中級コース、そして珍しいマニアックハーブについて学び、ブレンドの研究をする上級コースとなります。
お客様がどこまで必要としているのかによって、次のコースに進むかどうかが変わってきますね。
あとは、夏なら夏バテ、冬なら感染症など、季節によって起こる身体のトラブルを予防するハーブの選び方や、その季節にあったハーブティーの飲み方をお伝えする単発レッスンを開催。
ハーブは薬が飲めない妊娠中でも安心して使えるので、妊娠初期から産後に至るまでに起こる悪阻やむくみ、貧血等の身体の症状を改善出来るハーブを学ぶ、マタニティコースも設けています。
またハーブには、そうした出産前後だけでは無く、授乳中のママや赤ちゃんにもお勧めできる栄養価の高い種類もあるので、その時々で使い分けて長く付き合っていけるところが魅力です。
自分自身が妊娠中から産後までハーブにとても助けられた経験があるため、妊婦さんやママ達には是非とも試して頂きたいですね。
―― 旅するハーバリストと言う事ですが、実際に色々と旅をされているのですか?
はい。
国内外問わず、それぞれの場所で、そこでしか出会えないハーブがあるんです。
もともと旅行好きな事から、行く先々でその土地原産のハーブを仕入れて、その地域ならではの自然療法について勉強しレッスンに取り入れています。
―― 教室以外の活動は何かされていますか?
女子大からのご依頼で、非常勤講師としてハーブの講義を担当しています。
他にも、大学の学生向けイベントでハーブティー講座を開催、ネイルサロン様にはオリジナルハーブティーを提供させて頂きました。
また、2019年にハーブのオンラインショップをスタートしまして、ハーバリストの活動と並行して今後力を入れていきたい活動です。
それと、ハーブとは別の活動になるのですが、もともとカウンセラーとして病院や学校で勤めてきまして、現在も週二回ほど非常勤でカウンセリングの仕事をしています。
2019年からは、教室の方でも心理士の資格を活かしたメンタル面に重点を置いた活動を始めていまして、カウンセリングで「心」を、ハーブで「身体」をというように両面からサポートしていきたいと考えています。
あとは、2019年11月にドイツから講師を招くなど、自然療法の専門家を招いてイベントを開催する「自然療法イベントオーガナイザー」としての活動も始めたところです。
妊娠がきっかけではまったハーブの世界
―― もともと、ハーブには興味があったんですか?
ハーブの存在を知ってはいましたが、そこまで興味があるというほどではありませんでした。
実際にハーブを勉強し始めたのは、妊娠を意識した事がきっかけだったんです。
高校時代は、生理不順で婦人科の先生に「妊娠しにくい身体」と言われ、社会人になってからは、食生活に無関心な上に夜遅くまで遊ぶこともしばしばで、健康には一切気を使っていませんでした。
28才で結婚して子供が欲しいと思い始めた時、たまたま友達からハーブティー教室に誘われまして、それまでの不摂生や婦人科での話もあったので「ハーブはノンカフェインだし、妊活に良さそうだから行ってみよう」と思い参加したら、面白くて一気にはまってしまったんです。
そこから、ハーブを取り入れ始めてから体調が良いと感じるようになった事も後押しとなり、本格的にスクールで3年間勉強して最終的に資格を取得。
その間に無事子供を授かりまして、30才で出産しました。
―― 資格を取得後に、開業するきっかけが何かあったのでしょうか。
開業するつもりは全く無かったのですが、SNSでハーブティーの事をアップしていたところ、友人から教えて欲しいと言われたんです。
最初は、母に子供を見てもらい月一回だけ内輪で教え始め、そのうちに友人から口コミでどんどん広がっていきました。
そうして教えていくうちに、来てくれた方達の「ハーブって凄い」など喜んでくれる声が嬉しくて、もっと知りたいと思うと同時に、周りに伝えていきたい気持ちが募っていったんです。
そして、育休が明けてカウンセラーに復帰後は週末だけ自宅でコースレッスンを始め、その一年後には完全に独立して活動を本格始動させました。
お教室には、北欧神話に登場する「SOL」という太陽の女神の名前を付けました。
太陽は誰かに輝かせてもらっているわけではなくて、太陽自体が輝いていますよね。
全ての女性が自分自身で輝く太陽の女神であるように、自分らしく内面から輝くためのお手伝いがしたいと言う気持ちを込めて名付けました。
活動を通して、健やかで穏やかな身体と心で女性の笑顔を応援したいと思っています。
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この記事のシャイニスタ

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