メディカルアロマスクール『Petitclover』主宰・メディカルアロマスペシャリスト鮫島朋恵さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
娘のケアに使用するうち、肌の状態が改善して薬を減らすことができたことに驚き、周りの方にもお伝えしたいという思いから資格取得まで進みました。
メディカルアロマ教室 Petitclover/メディカルアロマスペシャリスト、メディカルアロマカウンセラー・鮫島朋恵さん
―― 現在の活動内容について教えて下さい。
メディカルアロマテラピーをお伝えする活動をしています。
日本メディカルアロマテラピー協会(JMAA)認定・メディカルアロマスペシャリスト、メディカルアロマカウンセラーとして講師業を行っており、兵庫県姫路市の自宅教室で行う講座の他、イベント出展、外部ワークショップなども開催しメディカルアロマの啓蒙普及活動を続けています。
元々自宅でパン教室をしていたのですが、2015年秋からアロマを学び始め、自宅で知人が集まってクラフトを作るワークショップを行ったのが最初の活動でした。
その後メディカルアロマを教えて欲しいという方が増え、ワンステップ上の資格を取得し教室をスタートさせました。
今では講座を修了しワークショップができる生徒さんも増えましたので、私は更に上のスペシャリストの資格も取り生徒さんへのフォロー、また講師を育てる講座も設定し、今後も充実させていく予定です。
―― メディカルアロマとはどのようなものなのでしょうか?
一般的な香りを楽しみ癒し効果を目的としたイギリス式アロマテラピーとは違い、医療に近い、治療法としてのフランス式アロマテラピーを指します。
例えば、アトピーやアレルギーなど不快な体の諸症状に対して、あまりお薬の負担をかけたくない方、ご家庭でできるホームケアを行いたい方などに向けた、精油の成分を活用した治療法、学問としても位置付けられています。
―― 一般のアロマとはどう違うのでしょうか?
そうですね、メディカルアロマでは、農薬を使用した原料から生成された精油を使用しないことが大切にされています。
一般に販売されている精油は雑貨扱いであり、原料まで厳密に管理されていないものが多いのですが、私の使っている精油はベルギー産で、日本に輸入されるときも厚生労働省の検査を受け、農薬検査や不純物、防腐剤など細かくチェックを受けた体に入っても安全で問題がないと判断されたものです。
一般的な精油は香りを楽しむと考えたら、メディカルアロマでは、人の体に塗ったり体内に入れたりするので、その視点でも安全かどうかを重視しています。
具体的な利用法としては、皮膚のバリア機能を高め、保湿保護する為のクリーム、体の様々な症状にも使えるジェル、また食用オイルに希釈しカプセルで飲用する、といった活用法もあるんですよ。
また、人間だけでなく、犬や猫といった動物にも使用することを考えた時、身体の小さな生き物はほんの微量な農薬でも中毒を起こしてしまう場合があります。
成分にかなり気を配る点は一般的なアロマとの大きな違いになりますね。
―― 自宅サロンのメニューを教えていただけますか?
現在、メディカルアロマの基礎知識を学んでいただくセルフケアセラピスト講座、小さなお子様と一緒に受講していただけるママ&チャイルドセルフケア講座、資格取得を目指すセルフケアセラピスト講師育成講座があります。
受講後はご自身やご家族に安全にメディカルアロマの活用ができるようになりますよ。
また、どの講座もアロマクラフトの作成実習もあり、日常使いに便利なレシピ集もお付けしていますので、とても実用的な内容になっています。
娘のアトピーをきっかけに出会ったメディカルアロマ
―― 現在の活動を始めたきっかけはなんですか?
娘が小さい頃からアトピーがあり、小学生の頃かなりひどくなってしまい身体全体に広がり夜も眠れない状態が続きました。
なかなか良くならずに、皮膚科でもらう薬はどんどん強いものになっていって…。
元々、私も私の妹もアトピー体質でしたので、本人のしんどさはよくわかるんですね。またこの先いつまで薬を続け通院が続くのかという不安も大きくなるばかりで。
そんな中で薬に代わるものとして様々な自然療法や食事法、ハーブなども試しアロマテラピーにも行きつきましたが、そのときは香りでの癒し効果は感じるものの、アトピーを治すことには結びつかなかったんです。
これというのが見当たらない状態で悩んでいた頃、出会ったのが日本メディカルアロマテラピー協会(JMAA)の教室でした。
治療目的のアロマがある、ということで飛び込んだメディカルアロマテラピーでしたが、今までの香りのアロマの知識とは全く違い、驚きました。
そこから、癒しではなく化学的な根拠に基づいたメディカルアロマテラピーにのめりこみました。
そして娘のケアに活用してみたところすごく調子がよくなったんです。
それから一年くらい薬も併用しながらかけてゆっくりとメディカルアロマのスキンケアを続けると、娘の肌もとてもきれいになり、薬を減らすことができたんですよ。
その効果に驚き本格的に勉強を始めました。
学んでいくうちにメディカルアロマはアトピーに限らず、日々のストレスやちょっとした体調不良の時など様々なことにも使えると知り、子どもをお世話するお母さんや薬を飲めない妊婦さんなどにもこのことを伝えたい、おうちの中でケアできる方法をたくさんのお母さんにお伝えしたいと思うようになりました。
1 2
この記事のシャイニスタ

いいね ! しよう