着付けとピラティスの教室「~華~」主宰・松野明子さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
その母が東京にある着付け学園「清水学園」の姉妹校を開校したのをきっかけに、師範免状に挑戦することを決意し、40歳で無事合格。
友人からの後押しを受けて自宅教室開業に至りました。
一方で、趣味で習っていたピラティスもインストラクターになりたいと思うようになり、着付け教室の活動をする傍ら資格を取得。
その後、教室の生徒様から「運動もしたい」と言うお声を頂き、着付けと共にピラティスも教えるようになりました。
着付けとピラティスを自由に選べる!一級着付け技能士・松野明子さん
―― 現在の活動内容について教えてください。
2016年に自宅教室「~華~」(はな)を開業して、着付けとピラティスを教えています。
基本的にはどちらもマンツーマンのレッスンになるのですが、お友達と一緒に参加したいと言う場合は対応可能ですし、同じレベルの生徒様同士で一緒にレッスンを受けて頂くこともあります。
教室名の「華」は娘の名前に入れるほど大好きな漢字であり、シンプルで覚えて頂きやすいのではという理由で決めました。
―― 全くジャンルが異なる2つの教室ですが、それぞれ別々のレッスンになるんですか?
どちらか1つだけを受講する方もいらっしゃいますし、両方受講する方もいらっしゃいますね。
どちらも特にコースは設けておらず、習いたい内容を好きなように組み合わせて通える教室なんです。
例えば、両方受講している生徒様だと、ピラティスレッスンを受けた後に「ちょっと今日は自装(自分一人で着物を着る事)レッスンがしんどいから、他装(自分以外の人に着付けてあげる事)レッスンにします」と言うように、その日の体調や気分で決めて頂く感じですね。
どちらの教室でも大切にしているのが、生徒様とのコミュニケーション。
着付けに関しては単に教えるだけではなく、一緒に着物を着てお出かけするイベントを企画するなど、実生活の中で着物を楽しめるように工夫しています。
ピラティスの方では、自分も産後の体調不良がピラティスによって改善し丈夫になったので、同じような悩みを抱えた方達にも健康になって頂きたいと言う想いで活動しています。
とにかく生徒様には、教室をストレス解消の場にして、リフレッシュした気持ちで帰って頂きたいですね。
他に自宅教室以外でも、箕面SC(スポーツクラブ)のインストラクターとして、みのお市民活動センターで月に2回ピラティスのレッスンを担当しています。
また着付けの方では、写真館で週2、3回パート勤務をしているのですが、七五三や卒業式の時期はとても忙しい為、その時は詰めて入ることも。
写真を撮りに来られるお客様は、皆さん身長・体型・年齢・性別様々ですので、着付け師である自分にとっては、いろんなタイプの方に合わせて着付けをする練習になっているんです。
あとは、お客様のご自宅に出張して着付けをする活動もしていまして、お祭りがある季節には浴衣の着付けのご依頼を頂く事が多いです。
出張教室や提携美容院での着付けも行っています。
母の背中を見て師範免状取得
―― もともと、着物はお好きだったんですか?
自分が幼少期の頃から母が着付けの先生をしていたので、着物はずっと身近にあり大好きでした。
大人になってからはお正月に毎年着せてもらっていました。
25歳で結婚し3人を出産後は、ずっと専業主婦をしていました。
そうして家にいる事が多くなった30歳頃、母が自宅まで来てくれて着付けを習い始めたのですが、その当時はただ趣味として教えてもらっていました。
その後しばらくして、母が東京にある着付け学園「清水学園」で最終課程の資格を取得し、その学園の姉妹校「都・ふみ関西きもの総合学園」を開校したんです。
母は着物に関するあらゆる資格を持っていまして、本当に着物を愛してやまない人なんですね。
そんな母の影響や、長く着付けを習ってきた集大成でもあると言う気持ちから、同じく母から着付けを習っていた姉や友人と共に、母の学校で清水学園の師範免状に挑戦することにしたんです。
子育てと両立しながら少しずつ勉強を進めて、40歳で無事に取得することが出来ました。
―― とても行動的なお母様なんですね。
師範の免状取得が、自宅教室開業のきっかけになったんでしょうか。
いいえ。
その後は、資格は取ったものの「いつか教室をするかもしれないけれど、まだいいか」と言うのんびりとした気持ちでして、母の学校で時々お手伝いする程度でした。
そんな自分が教室開業に至ったきっかけは2つありまして、どちらもママ友達が背中を押してくれたんです。
1つ目は、3人目の次男が幼稚園年長の時のこと。
PTA役員の教養講座である1日浴衣教室で講師を務めて、着付けの先生だと認識してもらえた事をきっかけに、「卒園式で着物を着たい」と言うママ達が自宅まで習いに来て下さったんです。
その後無事に、自分も含め5人のママで着物を着て卒園式に出席し、大きな達成感を味わえました。
その頃はまだ教室名も無く、趣味の延長での活動でしたね。
そして大きな転機となった2つ目の出会いが、3人目が小学二年生の時です。
同じクラスに、アイシングクッキーの先生をしているママがいて、その方が着付けの活動をしているならブログを始めた方がいいと教えてくれたんです。
さらに、ブログの書き方から何から何まで細かく熱心に指導してくれまして、本格的に自宅教室開業へと動き出すことに。
苦手だった発信活動をサポートして頂けたおかげで、新規の生徒様達にも出会えましたし、こうして活動できていると感謝しています。
―― ピラティス教室の方は、何がきっかけで始めたのですか?
19歳の頃から趣味で大人バレエを習っていまして、結婚後も妊娠、出産で途切れることはあってもずっと続けていたんです。
もっと上手くなりたいと思っていたある時、草刈民代さんの著書で「ピラティスがいい」と言う一文を見て、早速地元で習い始めました。
そして3年ほど習ううちにピラティスインストラクターになりたいと思い始めたのですが、その時すでに着付け教室を始めていたため、とりあえず資格だけ取る事に。
しかしその後、着付け教室の生徒様から「運動もしたいから、資格があるなら教えて欲しい」と言う意見を頂き、2年ほど前から教えるようになったんです。
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