おこづかいゲームインストラクター・島貫かずみさんインタビュー

カルチャーショックが教えてくれた親子の絆
―― これまで活動をされてきて、何か転機となった出会いはありましたか?
活動を始める前になるのですが、グアムで暮らしていた頃、日本では考えられない様な文化の差を感じた出来事がありました。
中学生の頃に吹奏楽部でフルートを始めて以来ずっと趣味で続けており、グアムでは時間がたっぷりあったので、アマチュアのオーケストラに所属していたんです。
フルートのパートは人数が少なく代替えが効かない事もあって、余程の事情がない限り、休むなんて日本では考えられませんでした。
それがある時、同じフルート奏者の女性が「今日は息子の誕生日会があるから」と言って休んだんですよね。
しかも何と、子供の年齢は驚きの31歳。
子供ならばまだしも、成人した子供の誕生日が理由で、しかも代替えの効かないフルート奏者と言う立場で休むなんて開いた口が塞がりませんでした。
でもその時は腹が立ったものの、日本に居た頃の自分と娘の関係について振り返ると、考えさせられるものがあったんです。
娘の誕生日だからと仕事を休んだ事などありませんでしたし、その日がどうだったか思い出せないぐらい働き詰めで、一体何をやっていたんだろうかと愕然としました。
働き方を変えたい理由として、子供達への金銭教育をしたい気持ちは一番でしたが、このまま日本に帰り、猛烈に忙しくなる事が分かっているのに銀行に戻って良いのだろうかと思った事も大きかったですね。
娘との時間をたくさん過ごし、学校の行事にも出てあげたいと思いました。
―― これまで活動してきた中で、最大の試練と感じたことは何かありましたか?
集客には苦戦しました。
住んでいる地域の土地柄もあって、地元ではなかなか興味を持ってもらえなかったんです。
何とかしたいと考え、格上げおしゃれプランナー協会で学び外見や印象を変えてブログに顔出ししたところ、県外の方からお問い合わせ頂けるようになり、少しずつですが認知されてきました。
あとは、SNSなどで発信活動をする傍ら、知ってもらう為に子供向けイベントに参加するなど地道な活動も続けています。
集客面に関しては、今後も課題ですね。
―― 活動を始める前の自分と比べて、島貫さんが感じる自分自身の変化は何かありますか?
昔はとても完璧主義だったんです。
銀行員時代は、支店長と言う確実な理想に向かって突き進む毎日でしたし、それ以外見えていませんでした。
それが今では、人それぞれの多様性を受け入れられるようになり、好きな事で仕事ができて生きていけるならそれでいい、と思うようになりましたね。
自分自身が変わった事で、娘も自己肯定感が上がり生き生きしてきたように思います。
芸術肌な娘には、自分の得意な事で自信を持って生きていって欲しいです。
全国にお金の正しい知識を広めたい
―― 最後に、今後の夢を教えてください。
今している活動でなくても良いのですが、何らかの事業で会社を経営し、大ファンである歌手・俳優の西島隆弘さんをCMに起用する事です。
そして子供の金銭教育については、将来的に本を出版して、日本中の親子にお金の正しい知識を広めていけたらと思っています。
―― 島貫 かずみさんにとって夢とは。
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