おこづかいゲームインストラクター・島貫かずみさんインタビュー
なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
現地で娘と買い物をしていたある時。
娘が欲しがったぬいぐるみを今はお金を持ってないとたしなめた時に、「カードで買えばいいじゃん」と言われショックを受けました。
娘の一言と日本の子供達への金銭教育の遅れに危機感を感じ、元銀行員である自分の知識と経験を活かし起業する事を決意。
3年後に帰国し、おこづかいゲームインストラクターの資格を取得して活動を始めました。
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楽しみながらお金の大切さを学べる!おこづかいゲームインストラクター・島貫かずみさん
―― 現在の活動内容について教えてください。
2017年に起業し、おこづかいゲームインストラクターとして活動しています。
このゲームは所属しているNPO法人 マネースプラウトのコンテンツでして、すごろくゲームのようなシンプルなルールのもと親子で参加し、お小遣いの使い方を通して自然とお金の大切さを学ぶ事ができるんです。
ゲームでは限られたおこづかいをやりくりして、文房具などの必要な物は買い、おもちゃやお菓子といった必要ではない物を買うかどうかは子供が判断。
それによって、子供は自分が今どのぐらいお金を持っているのかが分かり上手な使い方が身につきますし、親の方もお小遣いのあげ方を学べる機会になります。
親子学習会や親子レクリエーションなど何組かの親子で参加頂き、場所を借りて出張で活動する事が多いのですが、一組で参加される場合はオンラインでも対応可能です。
―― 子供の金銭教育に着目したのは、何か理由があったんでしょうか。
もともと銀行員をしていまして、職業柄色んな人を見てきた中で、大人になってから金銭感覚を変えるのは難しいと実感した事が大きいですね。
それと、自分自身がとてもどんぶり勘定だったので、子供が自分と同じようになっては怖いと思ったんです。
―― なるほど。
他には、何かされている活動はあるんですか?
2018年からは、格上げおしゃれプランナーインストラクターとしても活動しています。
顔のパーツを11箇所計測すると、自分に合ったメイクやファッションがわかり、それをマスターすることで初めて出会う人への印象が大きく変わって来るんですね。
所属している格上げおしゃれプランナー協会の認定講座を開講し、そうした見た目の部分に加えて、第一印象を決定付ける大事な要素でもある話し方と立ち振る舞いについてもお伝えしています。
娘の一言で銀行員からの転身を決意
―― 元銀行員でお子様がいらっしゃると言うことですが、出産後もしばらくお仕事は続けていたんでしょうか。
はい。
もともと銀行を辞めるつもりは無くて、勤め先の支店長を目指していた為、出産後に復帰してからも仕事に忙殺される日々を過ごしていました。
当時のワーカホリックぶりは凄まじく、東日本大震災が起こった時も、保育園にいる娘の無事を確認後会社に残って仕事をしていたほどです。
そんなある時、主人のグアム転勤が決まりまして。
配偶者は現地で働いてはいけないビザだったので、8年間勤めた銀行でのキャリアを一時中断と言う形で再雇用契約を交わして渡米し、帰国後に銀行へ戻って再び支店長を目指す予定だったんです。
それが、現地で過ごす間に娘から聞いたある一言がきっかけで、会社には戻らないことに決めました。
―― それほど明確な目標があったにも関わらず銀行への復帰を断念した一言とは、どのようなものだったんでしょうか。
グアムにあるスーパーで買い物をしていた時に娘がぬいぐるみを欲しがりまして、自分は「今はお金を持っていないから買わないよ」と言ったのですが、娘は「カードで払えばいいじゃない」と返してきたんですよね。
その言葉にとてもショックを受けたと同時に、このままではいけないと強く思いました。
さらに、現地で暮らす間に気づいた事なんですが、アメリカの子供は社会に出る前に学校と家庭でお金の教育を受けるんです。
それに対して日本の子供はお金の教育を受けるどころか、人前でお金の話をするのはいけない事だと言う独特の罪悪感を植え付けられているんですね。
その事実と娘からの一言で危機感を抱きまして、自分の銀行員としての経験や知識を活かし、日本の子供達にお金の事を正しく教えようと思ったんです。
2014年から3年間続いた転勤生活を終えて帰国し、NPO法人 マネースプラウトでインストラクターの資格を取得。
その後、開業して現在に至ります。
―― 娘さんからの言葉はかなりの衝撃だった訳ですね。
おこづかいゲームインストラクターだけでなく、格上げおしゃれプランナーインストラクターの活動も追加されるのは、何かきっかけがあったんですか?
最初は、おこづかいゲームの集客で悩んでいた時に第一印象の大切さを実感し、見た目を改善する為のメイクなどを学びたくて、自分の為に勉強していました。
その結果、外見や振る舞いを意識した事で少しずつ認知されて仕事に繋がっていったので、他の方達にも伝えたいと思ったのがきっかけです。
しかし実は、もう一つの大きなきっかけは娘でした。
娘と小学校の「街探検イベント」に参加して床屋さんの仕事を見させてもらった事があったのですが、その時に娘が髪をコテで巻いてもらったんですね。
その帰り道に嬉しくてスキップしている娘を見て、シャイでおとなしい性格の彼女の変わり様に大変驚きました。
ちょっと外見が変わるだけで、こんな小さい子供でも気持ちが上がって良い表情になるのかと。
その経験が忘れられず、「みんなを幸せに出来るかもしれない」と可能性を感じてインストラクターの活動をする事に決めたんです。
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