日本おひるねアート協会認定講師・鈴木直子さんインタビュー

撮影会を開いても認知度の低さで苦戦
―― あなたが現在の位置にたどり着くまでに起きた、最大の試練は何でしたか?
私がおひるねアートの活動を始めた頃は、和歌山には「おひるねアート」というものがなかったことですね。
ですので、浸透するまでに時間がかかりました。
おひるねアートは、赤ちゃんの撮影をご家族にしてもらうのですが、「撮影会」という名前のイベントなのでカメラマンがいて写真を撮ってくれると思っている方も多くて…。
「え?自分で撮らなあかんの?!」と驚かれることが何度もありました。
SNSの地道な更新とママ友の口コミなどで少しずつ認知は深まってはいったのですが、一番大きかったのは、リビングさん(地域に配布される情報誌)に掲載してもらったことですね。
地域のフリーペーパーにトップ記事で紹介して頂き、それをきっかけに和歌山放送さんも取材に来て頂いたので、
大きな反響がありました。
また24時間テレビでもおひるねアートが紹介され、そこから調べてこられる方も増えたので全国的にもかなり認知が深まったのを感じました。
―― 活動と子育てとの両立についてはいかがですか?
したいことをさせてもらっているので、私としてはとても満足した状態で活動ができています。
イベント出展は土日になることも多いので、夫が子ども達を連れて会場に来てくれることも多く、いつもと違う「働くママ」の姿を見せられるのも嬉しいですし、家庭と仕事とのメリハリもつけられていいスタンスで活動できています。
家にずっといたらきっとダラダラと過ごしてしまっていた生活も自分でスケジュール管理ができる個人活動というスタイルは子育てとの両立にあっていると思いますし、今の私はストレスフリーで働くことができています。
まさかハンドメイドの仕事をするなんて
―― 現在の活動を行った結果、新たに手に入れたものや変化はありますか?
まるくなった。という感じはあります。
家にずっといると「こんなことで怒らなくてもいいのにな…」と思うようなことで怒ってしまい、やっぱりイライラする場面も多かったなと思います。
活動を介していろんな人と接することで世界が広まり、子育てだけの生活から抜け出すこともでき、気持ちも楽になりました。
また個人での活動は、学校行事や家族のスケジュールにも合わせて働けるので、家族との時間もきちんととれるメリットがあります。
子育ての期間ってとっても短いと思っているので家族一緒に過ごせる時間も大切にしていきたいですね。
実は独身時代はどちらかというと外でのアクティビティが好きなタイプだったので、まさか自分がハンドメイドを仕事にするなんて思ってもいませんでした。
アートやロゼットを作る私をみて周りも驚いています。
自分でも想像していなかった世界ですが、新しい自分を発見したような、そんな気持ちでもありますね。
今の全ての活動が好き。「できることをできるだけ」のスタンスで。
―― あなたの今後の「夢」を教えてください。
やっている活動の全部が好きなので、新たに何かに取り組むとかエリアを広げるとかではなく、今の活動を充実させ継続していきたいと思っています。
基本は家族優先というスタンスを崩さず「できることをできるだけ」という形でと決めているのも、無理がなく続けられる秘訣かと思いますので、このスタンスを守りながら活動を楽しんでいきたいですね。
―― 鈴木直子さんにとって夢とは。
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