こども料理教室「つなぐキッチン」・やまだ かよさんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
2児の母となり、また両親を病気で亡くしたことで、日々の食事で病気を防ぐことの大切さについて考えるようになりました。
専門的な知識などは何もなかった私ですが、まずは家族が健康になれる料理を学び、やがてこども料理教室の講師養成講座を修了して自宅で教室を開催するまでに至りました。
こどもの頃から食への興味と知識を養ってもらい、心豊かなを毎日を過ごしてもらえるよう、多くの笑顔に囲まれながらキッチンに立っています。
やってみたい!を、とことん叶える「こども料理教室 つなぐキッチン」やまだ かよさん
―― 現在は主にどのような活動をされていますか?
3歳から12歳のお子さんを対象にした料理教室を開催しています。
基本的には自宅キッチンでの開催になりますが、ご依頼に応じてカフェやキッチンスタジオにて出張レッスンも行っています。
親子一緒に料理に取り組む教室は多いかと思いますが、私の教室ではお子さんだけをお預かりしてこどもたちだけで料理を作っています。
親御さんは退室していただき、お迎えに来たときに出来上がった料理を食べている様子を見てもらいながら、そのときの旬の食材の話や、試食をしていただくこともあります。
―― 小さいお子さんもいると料理は大変ですね。
我が子にお手伝いさせたいと思っていても、危険なことや面倒なことばかりが先立って何もやらせなかったり、やらせたとしても口出しばかりしてしまったりというママも多いと思うんです。
私の教室では「自分でやりたい!」という気持ちを大切にしながら、ママもストレスなく安心して一休みしてもらえるよう、人数は十分に目が行き届く6人まででレッスンを行っています。
年齢でみると、特にやりたい願望が強い幼児の生徒さんが多いですね。
―― 小さいお子さんの旺盛な好奇心を満たしてあげられますね。
それと同時に達成感も味わってほしいので、メニューはいたってシンプルなもので構成していて、月に1回のペースで更新しています。
また料理の技術やレシピを覚えるばかりでなく、幼少期から「食」に親しみながら食べ物への感謝の気持ちや自分を大切にする心を育んでいくことを目的としています。
食べ物にまつわる記憶や経験というのは長く強く残るものですから、親子の会話のふとしたきっかけづくりにも役立つと思いますね。
体にやさしい「食」を求めて
―― どのようなきっかけで現在の活動を始められましたか?
幼い頃から母の手料理が大好きだった私は元々「食」に興味があり、見よう見まねで味噌や梅干しを作ったりしていました。
私が2人目の産休中に母の癌が悪化して入院した際には、母を元気づけたい一心で、手作りのぬか漬けや発酵玄米をはじめ、体に良いとされる食べ物を差し入れするなど試行錯誤もしましたが、残念ながら2人目を出産する直前に母は他界したんです。
病気になってから食で治すことの大変さを実感し、我が子たちには小さい頃から食の大切さを伝えていきたいと考えるようになりました。
その頃「医療費削減型食育 ゆる和食」を提唱されている栗山小夜子先生と出会い、先生の元で、こども料理教室講師養成講座を受講することに決めました。
当時はフルタイム勤務の会社員だったのですが、近い将来は会社を辞めて自由に仕事をしていきたいという思いもあったんです。
―― 仕事をしながら講師になる勉強をされたんですね。
赤ちゃん連れで講座に通い続け、育休中に料理教室をスタートさせた後に仕事にも復帰しました。
主人の応援と協力も得て奮闘しましたが、会社員との両立ということもあり最初のうちは週末だけしか活動できませんでした。
その後ブログや紹介などで徐々に生徒さんが増え、自分にしかできないことをやれる人生にしたいという思いもあって、娘が小学生になるタイミングで10年間の会社勤めを卒業することにしました。
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