パーソナルスタイリスト・敷島 梨江さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
子育てが一段落したころに社会復帰を考えましたが、できれば以前から好きだったお洋服にかかわる仕事をしたいと考え、40歳を目前に控えて未経験のままスタイリストを目指すことに。
スタイリストに必要な知識、また経験や実践を少しずつ積み重ねていった結果、思い切って独り立ちすることに決めました。
「たかがお洋服。されどお洋服。」パーソナルスタイリストの敷島 梨江さん
―― 現在は主にどのような活動をされていますか?
パーソナルスタイリストとして、自宅でカラー診断や骨格診断をもとにした本当に似合うお洋服のご提案を行っています。
また出張によるお買い物同行では、実際にお店で服を手に取ったり試着をしたり、しながらコーディネートをご提案して、本当に満足できるお買い物ができるようお手伝いをさせていただきます。
ほかにも手持ちのアイテムでコーディネートの幅を広げたいという方や断舎離したいという方のために、ご自宅に伺ってのクローゼット診断も行っています。
―― まさに「パーソナル」なスタイリングですね。
お洋服は衣食住の一つであり、毎日の生活と切り離すことができない基本的なものです。
だからこそ日々の暮らしの中で、できるだけ自分に似合う服を楽しんでほしいと思うんです。
たかが服と思われるかもしれませんが、自分をより魅力的に見せてくれる洋服を知ることは、いっそう豊かな人生を送るための近道ではないでしょうか。
そのために一人ひとりのお客様が本当に似合う色や形をご提案して、さらにお客様自身でも服選びの目を養っていただけるように、さまざまな知識やアイデアをお伝えしています。
ずっと着続けられるものを見極められるようになればお買い物での失敗も減りますし、長い目で見ても無駄がなくなり節約にもなると思います。
未経験でも自分が本当にやりたいことに挑戦
―― どのようなきっかけでスタイリストとしての活動を始められたのですか?
子育てが一段落して仕事を再開しようかと思い始めたころ、進むべき道を模索する中で見つけたのがスタイリストという職業でした。
もともとお洋服を選んだりコーディネートを考えたりするのが好きだったので、せっかくならお洋服を扱う仕事がしたいと思ったんです。
そこで、まったくの未経験だったにもかかわらず一から勉強を始めることにしました。
―― 以前はまったく違うお仕事をされていたのでしょうか?
10年間ほど勤めていたのは証券会社でした。
やりがいを感じてはいたものの、正直なところ仕事が楽しいとまでは思えませんでした。
出産を機に退職してしばらくは3人の子どもの子育てに専念しましたが、一番下の子が幼稚園に上がり手がかからなくなったころに社会復帰を考え始めました。
―― 証券会社でのお仕事は選択肢になかったのでしょうか?
前職と同様の業種ではストレスがたまってしまうことがわかっていたので、今度は違う分野で働こうと考えていたんです。
家事と両立しやすいという点も大切なポイントでしたから、なるべくストレスが少なくてすむ仕事、欲を言えば何か好きなことを仕事にできればという思いがありました。
そんな中でお洋服を通じて誰かに喜んでもらえて、なおかつ自分も楽しめる仕事ということで、スタイリストという職業に辿りついたんです。
さまざまな出会いに後押しされて
―― これまでの活動の中で、転機となった出会いや出来事はありましたか?
現在の師匠である、スタイリストの浅野千絵先生に出会ったことです。
個人レッスンを1年間ほど受けた後に、40歳でスタイリストとして独立起業しました。
特定の協会に所属して、資格を取得しているわけではないので特に肩書きはないのですが、自分自身が心から素敵だなと思える方のもとで独自のセオリーを学べたことは大きな財産になったと思っています。
―― 40歳を目前にしてスタイリストの勉強を始められたのですね。
スタイリストという仕事に関して知識も経験もまったくなかった私は、まず手始めに色々なことを調べて、実際にスタイリストとして活躍されている方の活動やコーディネート例をたくさん見ましたね。
その中で素敵だなと感じた方のセミナー兼ランチ会に参加する機会があったのですが、いざ話を聞いてみると自分が仕事としてやっていける自信が持てなくなってしまって…結局スタイリストになる夢は一旦諦めかけました。
でも私は当時39歳で、何か仕事に応募するにしても年齢的に少しずつ不利になってしまう時期にさしかかっていたんです。
そう考えるとあまり仕事を選んでいる余裕はない思う一方で、やっぱり後悔だけはしたくないという思いも捨てきれず、大きく揺れ動いていました。
最終的に、意を決してそのスタイリストさんにコンタクトを取ったみたところ、紹介していただいたのが浅野先生でした。
―― ちょうどタイミングが良かったのかもしれませんね。
そのとおりだと思います。
タイミングといえば、スタイリストになろうかどうか悩んでいたころ、あるアーティストのコンサートに行く機会があったんですね。
そのステージ上で熱く語られていた夢への思いに触れたことにも大いに刺激を受け、夢への一歩を踏み出すことができました。
1 2
この記事のシャイニスタ

いいね ! しよう