「+Comfort」代表・住宅リフォームプロデューサー・整理収納アドバイザー/高橋真美子さんインタビュー

現場は男性社会。女性ならではの試練
―― 現在の位置にたどり着くまでに試練はありましたか?
全体的な仕事の内容では、建築と整理収納を結び付けた考え方を浸透させる難しさはあるかなと思います。
また、もっと実務的な試練としては、やはり建設現場は男性社会であるので、女性というだけでデメリットが多いハードな世界だということでしょうか。
お客様との打ち合わせなど外的な対応は女性の方が向いている部分もありますが、工事現場で働く職人さん達にいかにお客様のご要望や説明したい事を上手く伝えることができるかが課題でした。
女性から指示されることを嫌う職人さんもいらっしゃるので。
そんな中どうコミュニケーションをとればうまく仕事が進むか、といったことも考えていかねばなりません。
お客様と現場との板挟みになり、眠れないほど悩んだこともありました。
―― その壁をどのように乗り越えたのですか?
これは経験値を上げていくことが最も有効だと思っています。
ひたすら現場に出向き職人さんとのコミュニケーションをとって学んでいくのが唯一の方法かもしれません。
そこで体得できたスキルでトラブルへの予測を立てられるようになり、より良いプロデュースもできるようになりますから。
現場のことを知らないと双方にリアルなアドバイスはできないと思いますので、私は今でも毎日のように現場には足を運ぶようにしています。
リフォームは暮らしを見直す最大のチャンス
―― 活動を通して変化したことはありますか?
整理収納アドバイザーの勉強をしたこととも関係しますが、リフォームは単なる住宅の工事ではなく「暮らしを見直す最大のチャンス」であり、私の仕事はそのサポートでもあると強く思うようになりました。
以前、断捨離という言葉も流行りましたが、その言葉も私の心に響きました。
リフォームでそこに住む方の想いや理想を整理し、今後を具体的に描いてもらうことは手放せなかったものを手放し、暮らしが楽しくなるお手伝いができる仕事だと感じています。
また自分の目指すスタイルで仕事ができることで、自分自身もしがらみから解放され楽になりましたし、この仕事にさらに楽しさを感じるようにもなりました。
他にもリフォームという仕事だけでは得られなかった、整理収納アドバイザーという資格を通しての人脈や学び、さらに高みを目指せるという楽しさを得ることもできたと思います。
楽しみながらリフォームをお届けしたい
―― では今後の「夢」について教えてください。
今までは子育てと仕事の両方を精一杯頑張ってきた時期でした。
子どもが成人し就職したこれからは、自分の為にも楽しみを見つけていきたい、自分自身のセカンドライフを見直して楽しみたいと思っています。
仕事の他にも色々なことにチャレンジをしながら自分自身の整理もしていきたいですね。
積み重ねた生活の見直しはとても大変なことではありますが、リフォームをきっかけに整理をすることでこれからの生活が変わります。
手放すことができると、楽になり楽しくなる。本当にやりたいことができるようになります。
自分自身の人生も楽しみながらお客様の人生整理を全力でサポートする、そんなリフォームをお届けしたいです。
―― 高橋真美子さんにとって夢とは。
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