「天然酵母パン工房 くりぱんクラブ」店主・栗野貞美さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
そこから20年以上、自宅パン教室と3人の子育てを両立しながら腕を磨いてきました。
主人の転勤で奈良県奈良市に移住し、奈良県商工会連合会主催の女性創業セミナーに 参加。
そこで、「ならまち工房Ⅲ」での天然酵母パン工房の出店のお声がけを頂いたんです。
「いつかはお店がしたい」という長年温めてきた夢が、自然と導かれるように叶った瞬間でした。
これほどタイミングとご縁を感じたことはありませんでしたね。
こだわり厳選素材の手作りパン!「天然酵母パン工房 くりぱんクラブ」店主・栗野貞美さん
―― 現在の活動内容について教えてください。
現在住んでいる奈良県には、世界遺産である元興寺の旧境内を中心とした「ならまち」という地域があり、その一角に建てられたのが、雑貨屋・カフェなど個性豊かなお店が数店舗入った複合施設「ならまち工房I・II」です。
2015年10月にIとIIに続き誕生した「ならまち工房Ⅲ」の一店舗として、「天然酵母パン工房 くりぱんクラブ」を開業。
全て手作業で作るこだわりのパンは、北海道産の小麦粉「はるゆたか」という厳選した素材を使用しており、安心して食べて頂けます。
パンの種類は、食パン系やバケットなど定番商品のほか、旬の材料を使った季節に合わせた商品など、日替わりで7~10種類ほど。
人気のパンは完売することも多いので、ご予約頂いた方が確実です。
―― お店以外の活動は何かされていますか?
実はパン教室もしていまして、こちらの方がお店よりも経歴が長いんです。
これまで自宅教室をメインに活動してきたのですが、お店を開業以降は、拘束時間の問題や自宅のケアが行き届かない事もありまして回数は減りました。
しかし今でもご依頼があれば、お客様のご自宅への出張という形か、公民館等の場所を借りて教室を開講しています。
現在は全て一人で作業をこなしているため、どうしても限界がありまして。
今後は、教室でパン作りを覚えてくれた生徒さんにお店を手伝って頂くなどスタッフを増やし、教室の方にも力を入れていきたいと考えています。
長女のアトピーがきっかけで始めたパン作り
―― パン教室歴の方が長いという事ですが、教室を始めたきっかけは何だったんでしょうか。
子供が3人おりまして、一人目の長女がアトピーだったんです。
その事がきっかけで食に気をつけるようになり、「きちんとした物を食べさせてあげたい」と思うようになりました。
当時は主人の転勤先であった香川県高松市に住んでおり、長女に手作りパンを作ってあげたくて、地元のコープ自然派のパン作りイベントに参加したのが始まりです。
そのイベントでパン作りを教えていた先生との出会いがあり、その後先生の教室に通い始めました。
そして天然酵母パンの作り方を習得した数年後、次のステップに進むため、独立して自宅パン教室を開業。
そこから再び転勤があり、10年間過ごした香川県から奈良県生駒市に移住し、また10年後に現在も住んでいる奈良県奈良市へと移り住みました。
それぞれの土地で、家庭とパン教室を両立しながらパン作りの腕を磨く事20年以上。
満を持して、お店を開業するに至ったんです。
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