ヨガインストラクター/女性の為の骨盤底ヨガセラピスト・高山理恵さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
子供以外の人とも会話するためにも、フィットネスクラブでパートを始めました。
そして32歳のある時、たまたまパート先で初めてヨガを体験し「ヨガインストラクターになろう」と思ったんです。
興味も経験も無かったヨガですが、その心地良さに一瞬で虜になり、ヨガを仕事にしていこうと直感したんですよね。
そして気付けば、その翌月にはヨガインストラクター養成校に通い始めていました。
出張レッスンで多方面に活躍!ヨガインストラクター・高山理恵さん
―― 現在の活動内容について教えてください。
大阪市を中心に、フィットネスクラブ数カ所と契約してヨガクラスを担当し、フリーのヨガインストラクターとして活動中です。
また年に数回ではありますが、保育園でのキッズヨガ、小学校PTAや幼稚園での保護者向けヨガクラスを開催。
あとは、企業様からのご依頼で、福利厚生として就業後のヨガクラスを担当することもあります。
基本的には全て、出張レッスンですね。
ただ単に体を動かすヨガというだけでなく、日常の中にある楽しみや人の想い、心が温かくなるような出逢いについてお伝えしていきたいという気持ちで日々レッスンをしています。
他にも、単発的な活動としてイベントに参加する事もありまして、(株)村田製作所の間伐(かんばつ=森林の樹木が健全に発育するように、一部の木を伐採して十分な陽光や空間を取り入れる事)の行事では、切り開いた場所を使ってヨガのレッスンをしました。
ヨガとの出会いでパニック障害を克服
―― インストラクターとして活動を始める前から、ヨガの心得があったんでしょうか。
いいえ、全く。
32歳で、パートで受付をしていたフィットネスクラブでヨガをたまたま初めて体験した時に、「ヨガインストラクターになろう」と思ったんです。
それまで興味も経験も無かったヨガですが、その心地良さに一回で魅了されてしまったのと、ヨガを仕事にしようと直感したんですよね。
自分でも、驚くほど自然な感覚でした。
―― 運命的な出会いだったんですね。
そこから、すぐに行動に移されたのですか?
ヨガ初体験の翌月には、ヨガインストラクター養成校に通い始めました。
1年間通ってヨガインストラクターの資格を取得し、パート先のフィットネスクラブで週に一回クラスを担当させてもらえる事になったんです。
そのクラスでは会社指定のレッスンをしなければならなかったのですが、そこから一年後の2014年にはオリジナルクラスを週二回開催できるまでになり、その頃から、他のフィットネスクラブのオーディションを受けるなど活動の幅が広がり始めました。
そして2016年36歳の時に、それまで両立していた受付のパートを完全に辞め、フリーのヨガインストラクターとして独立したんです。
―― 現在の位置にたどり着くまでに起きた、最大の試練は何かありましたか?
26歳で結婚し、翌年に一人目、2歳差で二人目を出産したのですが、誰も知り合いの居ない土地でのワンオペ育児だったんです。
毎日子育てに追われるうちに、動機や焦燥感に苛まれるようになり、味覚も消失、過呼吸のような症状まで出始めまして。
病院を受診すると、育児ノイローゼによる「パニック障害」との診断でした。
治療のために物凄い量の薬が処方され、その時に「自分は一生大量の薬を飲んで生きていかなくてはならないのか」と絶望し、それは絶対に嫌だ、克服したいと思ったんですね。
まずは子供と距離を置き他の人と話す機会を作れば良くなるのではないかと考え、下の子供が1歳の時にフィットネスクラブのパートを始めたんです。
―― なるほど、パニック障害を乗り越えるために外に出ようと思った訳ですね。
働きに出た事で、症状は改善されたんでしょうか。
はい。
すぐに良くなるということはありませんでしたが、少しずつ薬を減らしていき、時間はかかりましたが今はもう全く飲む必要がなくなりました。
働きに出たことも良かったのですが、ヨガのおかげで自分自身の気持ちをコントロール出来るようになった事も大きく影響していると思います。
今でも時おり焦燥感に襲われることはありますが、落ち着いて意識をそらせばパニックに陥らず乗り越えられるんですよね。
そのような心の余裕がヨガで培われた事で、とても救われました。
また以前は、母親なんだから自分が子育てをやらなければならないと言う気持ちが強く、周りや自分の母親にさえ甘えられないようなところがあって、それも自分を追い込んでしまった一因だったと思います。
今では上手く周囲に頼れるようになり、それによって自分自身に余裕が出来た事で、子供達ものびのびとして良い状態になってきました。
まずは母親である自分が笑って気持ちよく暮らす事、それが一番大切なんだと実感しています。
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この記事のシャイニスタ

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