遊びを通して人間力を育む乳幼児教室「eminoba」代表・阿蘇品 真美さんインタビュー

長年の保育士経験と自身の子育て経験もふまえながら、遊びのプロとして乳幼児から大人まで多彩な教室やイベントを企画しているシャイニスタNo.074の阿蘇品真美さん。現在の活動に至るまでの経緯や転機、今後の夢や遊びに対する思いについて伺いました。
シャイニスタ
シャイニスタNo.074 阿蘇品真美

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

以前は保育士をしていて多くのお子さんやお母さんたちを見守ってきました。
我が子を育てながら遊びについての知識を深めるうちに気付いたのは、子どもも大人も無心で遊ぶことが健やかな心づくりにとても有効だということ。
ネット社会で人との関わり合いが薄れつつあるいま、自分自身を再発見してもらったり人間関係を円滑にしてもらうために、遊びにできることはないかと思い始めました。

阿蘇品 真美

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遊ぶ楽しさを多くの人に知ってほしい!「eminoba」代表・阿蘇品 真美さん

―― 現在の主な活動内容について教えていただけますか?

「eminoba(エミノバ)」では〝あそび心で人生を100倍豊かにする〟をモットーに、親子あそび教室をはじめ、赤ちゃんから大人まで皆さんが笑顔になれるさまざまな教室やワークショップを展開しています。
あそびの大切さをお伝えしながら、「笑みの場」をつくりだす活動をしています。
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―― メインは小さいお子さん向けの教室ですか?

乳幼児向けの教室ももちろんやっていますが、ご両親を対象にした親子教室も行っています。
主流は親子参加型なのですが、中にはお子さんは別室でお預かりしながら、パパやママだけに向けた遊びイベントなどをやることもあります。
またほかにも、遊びとは無縁と思われがちな大人の方たちが本気で遊べるようなイベントも企画しています。

―― 場所はどちらになりますか?

昨年までは難波で定期的に活動していたのですが、最近はその都度会場やレンタルスペースなどに出張して活動を行うことが多くなっています。

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市役所や子育て支援センターなどが主催する講座やイベントに招かれて行くこともあります。
ときには個人のお宅にお邪魔して、じっくりとお子さんの様子を見たりお話を伺うこともあるんですよ。

―― 教室では具体的にはどんなことをするのでしょうか?

まずお子さんたちには自由に遊んでもらうことが多いですね。
何か教えたり大人が相手をして導きながら遊ばせる教室はたくさんあるかと思うんですが、私は基本的にお子さん自身の自由な発想や感情を見守るようにしています。

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ママたちには普段見えないお子さんの一面を見られるよう、自分も一緒になって思いきり遊んでもらったり、お子さんが夢中で遊ぶ自然な姿を見てもらっています。

―― 大人向けのイベントというのはどのようなものでしょうか?

たとえばワークショップや研修の一環としてなど、人数や要望に合わせて多様な遊びを交えた企画を提案しているのですが、初対面の人同士が互いをより深く知り合ったり、固くなりがちな頭をほぐしてコミュニケーション力を高められるような遊びを実践しています。
周囲の人との関係性や相手への意識の持ち方を変えることは、日常生活やビジネスシーンにも大いに役立つと思っています。

遊びは大きな可能性を秘めている

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―― どのようなきっかけで現在の活動を始められたのですか?

もともと保育士経験が7年間あり、仕事は大好きでしたが、娘を妊娠して出産した際には、いったん子育てに専念しようという決断をしました。
そこであらためて遊びというものをしっかり学んでみたくなって資格を取ったんです。
遊びが持っている無限大の可能性やおもしろさに気付いたのと同時に、何か子どもと一緒にできることはないかという思いもあって活動し始めました。

―― 遊びが持つ可能性とはどのようなものでしょうか?

特別な道具や機械がなくても、簡単にできる遊びやゲームに無心で没頭しているだけで、悩みや不安からしばし解放されるということは少なくありません。

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そうした時間をもつことで自然と前向きな気持ちになりやすいですし、さまざまな発想やアイディアを得るきっかけにもつながります。
遊びというツールは、人が笑顔にできる力を持っていると思っています。

遊びがもたらした笑顔を残したい

―― 活動されてきた中で、転機となる出会いなどはありましたか?

「birthphoto(バースフォト)」の中なみこさんというプロのカメラマンさんとの出会いですね。
子供連れで活動を始めたころ同じような境遇だった中さんのことを知り、私のほうからイベントでの写真撮影をオファーしたところ、引き受けていただくことになったんです。
お子さんやママたちが遊んでいる自然な表情を撮るだけでなく、その表情の奥にあるさまざまな思いを残したいという願いが共通にありました。

中さんと共同で行っている「peaceful time(ピースフルタイム)」というイベントでは、かけがえのない瞬間を写真で切り取りながら、皆さんに自信を取り戻してもらうお手伝いをしています。
子育てやお仕事で大変な日々ですが、遊びや写真を通してお子さんとの向き合い方が良好になったり、自分のことをあらためて好きになったという声を聞くと嬉しいですね。

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この記事のシャイニスタ

どんなことが起きても大丈夫 大丈夫! 考え方ひとつで世界はかわります。だから絶対にひとりきりだと思わないで
シャイニスタNo.074 阿蘇品真美
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