スカーフコーディネーター・人見麻衣さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
しかし、誰にでも出来る仕事内容にやりがいを見出せず、自分が興味のある物を模索する日々が始まりました。
そんな中、歳をとっても続けられて、自分のライフスタイルに合った働き方が出来るスカーフコーディネーターという資格に出会ったんです。
スカーフの魅力はもちろん、日本ではまだ少ない職業であるところにも需要を感じました。
何より、好きなスカーフを仕事に出来るなんて素敵だな、と思ったのが始まりですね。
布と寄り添う暮らしを提案!スカーフコーディネーター・人見麻衣さん
―― 現在の活動内容について教えて下さい。
スカーフ・ストール・風呂敷など一枚の布を使ったアレンジを教えています。
場所はカルチャーセンターの教室のほか、地域のコミュニティセンターで月1、2回ほど。
スカーフやストールには魅力がたくさんあるんです。
同じ服でもアレンジ次第で全く違う雰囲気になるので、少ない服でも着まわしコーディネートが可能。
そして、小収納でクローゼットもスッキリ。
似合う色で顔まわりを華やかにしてくれるだけではなく、日焼け対策、冷房対策、防寒アイテムとしても活躍します。
風呂敷もまた魅力的でして、包むことで相手に敬意を表せる素敵な布であり、運ぶのに適した丈夫な素材を選べば、バッグとしても使えるんですよ。
それぞれの布が持つ魅力やアレンジの楽しさをお伝えし、一枚の布を通して自分らしいライフスタイルを過ごして頂くお手伝いをしています。
―― スカーフコーディネーターになるには、何か資格が必要なんでしょうか。
はい。
2016年7月に、一般社団法人 日本スカーフコーディネーター協会でベーシック講座を受講してスカーフコーディネーターの資格を取得。
その後すぐにプロ講座を受講し、同年9月には認定講師になりました。
認定講師になると、自宅・出張レッスンでベーシック講座を開くことが可能で、2017年9月には「スカーフコーディネーター ベーシック講座 最多開講賞」を頂きました。
講座はお一人様から受講可能としていて、丁寧に寄り添った講座を心がけています。
それ以外にも、2017年にストールコーディネーター認定講師、2018年にメンズスカーフコーディネーターの資格を取得しています。
―― 順を追ってスキルアップしていったんですね。
他にも、何か賞を受賞したことはありますか?
2018年5月に、京都の「むす美」という風呂敷専門店が開催している「風呂敷包もうコンテスト」で、「むす美賞」を受賞しました。
子育てと正社員との両立を断念
―― もともと、アパレルなどスカーフと関係のある業界でお仕事をされていたんでしょうか。
いいえ、全く。
大学卒業後、正社員で9年間事務職をしていました。
2008年に結婚し、一人目を出産後も産休・育休を使い仕事を継続。
同居をしていた義理の母、主人、実家の両親など、家族に協力してもらい何とか続けていたのですが、二人目を出産後、子育てと正社員の仕事を両立していくのは厳しいと実感しまして。
子供が二人になったことで、保育園の送迎をお願いしていた両親の体力的な問題、早朝・延長保育による子供への負担など、両立のバランスが崩れてきて家族間での喧嘩が増えたんです。
これは続けていけないと限界を感じ、2014年9月に長年お世話になった会社を退職。
その2ヶ月後から、短時間のパートの事務職をすることにしました。
しかし、保育園の送迎を自分で出来るようになるなど嬉しい変化があった反面、自分でなくても誰でも出来る仕事内容にやりがいを見出だせなくて。
正社員時代は、難しい仕事ではありましたが、やりがいや達成感があったんです。
日に日に、「パートで働いている時間を、人生においてもっと意味のあるものにしたい」と思うようになりました。
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