気持ちを伝える代筆屋・新藤里恵さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
そこで講師をしていた河合義徳さんから、仕事における心の在り方を学び、それまで受け身だった考え方が大きく変わりました。
すでに活動していた筆文字と、趣味で描き始めたイラストを表現の手段として、仕事をもっと飛躍させたいと思ったんです。
今後の活動において、新しい道が開けた転機となる出会いでした。
筆一本で相手に想いを届ける!代筆屋・新藤里恵さん
―― 現在の活動内容について、教えてください。
メインでしている活動が二つあります。
一つは筆ペンを使った筆文字で、「ありがとう」や感謝の気持ちを伝える言葉など、文字で想いを伝える活動です。
2時間で誰でも書ける筆文字レッスンを開催中でして、現在住んでいる神戸の西宮と三ノ宮それぞれで月一回実施し、1クラス最大8人までの少人数制。
習い事を探すwebサイト「ストアカ」に登録しており、そこからの申し込みの他、ブログを見て直接お問い合わせ頂くケースもあるのですが、口コミでのご紹介が多いですね。
もう一つはイラストです。
双子を含む3人の男の子を子育て中でして、その子ども達の日常の出来事を「育児絵日記 まーいっか」としてFacebookで紹介しています。こちらはイラストで日常や想いを伝える活動です。
フリーペーパーの神戸季刊マガジンChiffon(シフォン)でも連載中で、毎週木曜日にweb更新。
2018年からは、個人事業主の方からの依頼で、イラストレーターとしてのお仕事も頂くようになりました。
事業内容をイラストで紹介、ホームページのカット、ロゴマークのデザインなど、内容は多岐に渡ります。
もともと活動をしていた筆文字とイラストを表現するツールとすることで、活動の幅が広がりましたね。
―― 筆文字教室やイラストレーターのお仕事以外で、何か活動はされていますか?
日本郵便PFC(ペンフレンドクラブ)アドバイザーの資格を取りまして、PFC主催のPFCアドバイザー研修会や図書館主催の手紙制作体験ワークショップに講師として派遣される事があります。
また、アフラック生命保険株式会社様からの依頼で、カードづくりのワークショップ、ソニー生命保険株式会社様からの依頼で、お子様の名前を使った「お名前ポエム」も制作させて頂いております。
今後も、このようなイベント活動は続けて行きたいですね。
試練となった転勤が新たな転機に
―― 活動を始めたきっかは何だったんでしょうか。
筆文字との出会いは2012年で、楽しそうだなと思い一度体験レッスンに行ったんです。
翌年、双子を妊娠中に切迫早産で2ヶ月間管理入院することになり、絶対安静の入院だった為、ベッドの上にいること以外何も出来ない状態でした。
その時に、筆文字を使って入院中お世話になっていた病院の方達や同室の妊婦さん、また家族に感謝の気持ちを伝えるカードを渡す事にしたんですね。
すると、想像以上に喜んでもらえて、「言葉を形にすると更に気持ちが伝わる」と言う事を実感しまして。
その経験から、自分には何もできない、と思っていても想いは形にできること、受け取った方も渡した方も幸せの循環が生まれるのでは無いかと思ったのがきっかけです。
―― なるほど。
双子のご出産という事で、退院後すぐには活動出来なかったのでは無いですか?
そうなんです。
当時3歳だった長男もいましたし、しばらくは怒涛の育児に追われる生活でしたね。
しかし、入院中に感じた筆文字への想いが頭から離れなくて、子育てをしながら何とか習得出来ないかと考え、体験レッスンでもお世話になった林田智子先生に相談したんです。
その結果、福岡県の博多で活動されていた先生に、当時自分が住んでいた北九州まで出張レッスンという形で来て頂けることに。
一年後には先生が考案した「智書(さとりしょ)」の師範認定をもらう事が出来ました。
―― そこから、筆文字の活動がスタートした訳ですね。
はい。
2016年に、北九州の教室を林田先生からそのまま引き継ぐ形でスタートしました。
しかし、夫が転勤族の為、2017年に神戸に引っ越す事になったんです。
教室や作品展など全ての活動がリセットされ、知り合いもいない土地で3人の子育てに専念する生活が始まりました。
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