野菜ソムリエプロ・荒川雅子さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
すると、年配の男性などそれまで関わりの無かった層のお客様から「トマトにそんな背景があったなんて知らなかった」と反響がありまして。
その時、野菜に無関心な人達に興味を持ってもらえた事に、物凄くやり甲斐を感じたんですね。野菜ソムリエプロとして、自分が目指したい新たな方向性が見えた出来事でした。
野菜と果物の魅力を伝える!野菜ソムリエプロ・荒川雅子さん
―― 現在の活動内容を教えてください。
少しでも多くの方に野菜や果物の魅力を知って頂きたくて、2017年1月から月に数回のペースで、食べ方のアイデアなど野菜と果物にまつわる話をブログで発信しています。
また、年に数回セミナーやイベントを開催し、旬野菜を使った料理を提供する事も。
そうした活動の報告や告知もブログでお知らせしています。
個人の活動以外では、所属している日本野菜ソムリエ協会コミュニティ兵庫からの依頼で、お仕事をする機会が度々あります。
協会を通しての活動に関しては、新しく野菜ソムリエを目指す人向けの説明会での進行役や、主婦から野菜ソムリエプロになった経緯を話すトークセッションなど、直接野菜とは関係無い内容が多いですね。
普通に生活しているとなかなか出来ない機会を与えて頂いて、とても勉強になりますし感謝しています。
コミュニティ兵庫の役員を担う機会を通じて、兵庫の農産物に関わるきっかけも増えました。
美味しい野菜や果物を作っている生産者と消費者の架け橋となり、地元兵庫を盛り上げていきたいですね。
―― 野菜ソムリエプロの資格は、いつ頃取得されたのでしょうか。
最初は、2015年春に日本野菜ソムリエ協会の野菜ソムリエ(旧ジュニア野菜ソムリエ)の資格を取得したんです。
しかし、その資格を取ったからといってすぐに何か仕事が出来る訳では無く、自ら発信していく自信も無かったため、どのように活動して行くか迷っていまして。
その後しばらくの間は、10年以上野菜ソムリエプロのキャリアを持つ友人のアシスタントとして、百貨店で定期的に開催される野菜イベントのお手伝いをさせて頂くぐらいでした。
そんな中、2016年2月のとある味噌作りセミナーで、味噌汁の具材となる野菜の話をして欲しいというお声がけを頂いたんです。
野菜ソムリエとして、初めて独り立ちを果たせた仕事でした。
その時の経験からもっと自信をつけたいと思ったのと、友人のように活躍したいという気持ちから、同年6月に上級資格である野菜ソムリエプロになる為のコースに申込。
2ヶ月間通学して筆記試験にプレゼン面接を乗り越え、11月に無事合格しました。
―― 近くに、目標となる人がいた訳ですね。
元々、何か食に関係する仕事をされていたんですか?
いいえ、全く関係無い仕事です。
大学卒業後に会社員として就職し、そこから地元でウェディングプランナーに転職しました。
その2年後28歳で結婚し、29歳と32歳で二人出産。
実家が近くだった事もあり、サポートをしてもらいながら、子育てと仕事を両立していたんです。
しかし、2009年に主人の転勤先である横浜へ引っ越す事になり退職し、そこからは専業主婦として子育てに専念する事になりました。
―― 野菜ソムリエを目指すきっかけとなった出来事が何かあったんでしょうか。
食に対しての関心が高くなったのは、2011年3月の東日本大震災がきっかけです。
ちょうど横浜に住んでいた時だったので、震災後の放射能問題で食の重要さを意識せざるを得ませんでした。
また、子供達に手がかからなくなったら何か自分にしか出来ない仕事がしたい、と考え始めていた時期でもあったんですね。
将来仕事にするなら食に関する事と思って、どのような仕事があるのかを調べるようになり、野菜ソムリエという資格に興味を持ちました。
そうして震災から数年後、主人の転勤が終わり横浜から関西に戻って来たんです。
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