『シャディ サラダ館西神平野店(ココロカラギフト)』ギフトコンシェルジュ・谷崎仁子さんインタビュー

『シャディ サラダ館西神平野店(ココロカラギフト)』で、ギフトコンシェルジュとして活躍中のシャイニスタNo.50の谷崎仁子さん。 ギフトコンシェルジュを始めたきっかけから家族と共に歩んだ現在に至るまでの道のり、ギフトに向けた強い思いまでを伺いました。
シャイニスタ
谷崎 仁子
谷崎 仁子 (たにざき よしこ)
ギフトコンシェルジュ
シャイニスタNo050 谷崎仁子

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

ギフトの仕事を10年くらいした頃でしょうか。
人と人の心を繋ぐ大切なツールであるギフト選びの楽しさを、もっとお客様と分かち合いたいと思うようになりました。
そこで商品の勉強はもちろんのこと、什器のセレクトから店内のレイアウト、商品のディスプレイを研究し始めたんです。
そうするうちに私の中で少しずつ「私流ギフトのカタチ」が出来上がってきました。

谷崎 仁子

ギフトで人の心と心をつなぐ!ギフトコンシェルジュ・谷崎仁子さんが提案する贈り物のカタチ

谷崎仁子 活動05
──現在の活動について教えてください。

株式会社タニザキの中で、私はギフト部門「ココロカラギフト サラダ館西神平野店」を運営しています。
店内はギフトコーナーだけでなく、手作り雑貨コーナーや気軽に立ち寄れるカフェスペースも併設していて、毎週雑貨の作家さんたちによるイベントも企画開催しています。

──現在の活動を始める前は、どのようなお仕事をされていたんでしょうか。

アパレルの株式会社ワールドに30歳まで働いていました。
神戸の本社に22歳で入社してすぐブランドの販売促進に携わりました。
海外でのカタログ撮影に同行したり、小売店様でファッションショーを催したり、新店舗のキャリーバッグなどのツールをデザインしたり。

27歳で東京に転勤後は販売促進課で培ったノウハウを実践する場として、大型ショッピングモールの店舗の営業担当もさせていただきました。
この経験は、今のショップ運営の礎になっていると思います。

──そこから現在の活動を始められたきっかけは何だったんですか。

父が経営する会社への入社がきっかけでした。
私は2人姉妹の長女だったんですが、28歳のときに同じ会社の先輩と結婚することになったんです。
そして、その時に父親が出した結婚の条件が「家を継ぐこと」でした。

その話が出たときは、跡取り娘になることへのプレッシャーと同時に、まだ興味が持てない父の会社を継ぐということへの不満が先に立ちはだかりましたね。
そのときはまだギフトの仕事に限界を感じていたし、こんな田舎で商売なんてこの先続けられるんだろうかと不安だらけでした。

ただ東京で共働きをしながら子どもを育てるよりは、私の両親もいる神戸のほうが子どもにとってはいいのかなとは思いました。

谷崎仁子 活動01

私はそのように悩んでいたんですが、先に決断したのは夫でした。
夫はきっぱり決断したようで、私より先にスパッと仕事を辞めたんです。

その夫の行動で私も父の仕事を受け継ぐ覚悟を決めて、神戸で現在の仕事を始めることになりました。

ギフトと人をつなぐアイデアで壁を打破

谷崎仁子 活動07

──活動を始めて最初にぶつかった壁はどのようなものでしたか。

いざ働き始めたものの、ギフトショップとしての将来像が見えなかったことが最初の壁でしたね。
お客さまが注文された商品をただただ包んで送る…本当にギフトってこれでいいのかなと思ったんです。

そして、ギフトってもっと人の心と心をつなぐものなんじゃないかと考え始めるようになりました。

──その壁をどのようにして乗り越えられたのでしょうか。

前職で担当店舗の売上アップのため、何かアイデアはないかと考えたことがありました。
そして時間帯ごとに客層が違うことに着目し、それぞれの客層にアピールできるように1日のうち時間帯によってディスプレイを変えるよう提案しました。

また格好良すぎて真似できないようなディスプレイではなく、触れてみたい・着てみたいと思ってもらえるようなディスプレイをショップスタッフ自らが手掛けるようにしたところ、大成功したんです。
その時に自分の中で確立したのが、「ダメかもわからないけれど、やってみなきゃわからないことはトライしてみよう」というスタンスでした。

当時の発想や経験を思い出し、それまでの什器を外したり商品のレイアウトを変えたりと動いていくうちに、自分の中でギフトのカタチが変わり始めていきました。

谷崎仁子 活動06

シャディにも什器やディスプレイの相談はできるのですが、本当に納得できる空間をつくるために什器などは自分たちでとことん探しました。
よく他のサラダ館と違うと思われるのは、そんなこだわりもあってのことだと思います。

それと、当初は箱から商品を出す勇気がなかったんですが、もっと商品に触れてもらえるようにするため思い切って箱から出すディスプレイもするようになりました。

商品自身が自分の魅力を語ってくれるようなディスプレイにするにはどうしたらいいか、楽しみながら考えるようになったんです。
すると不思議なことに、並べた瞬間に手にとってもらえる商品が出始めるようになりましたね。

──アイデアで最初の壁を打破されたんですね。カフェを併設する店舗形態とされたのも、谷崎さんのアイデアだったんでしょうか。

そうですね。
カフェを併設した理由は、ギフトを買う時だけじゃなく、悩んだことや話したいことがあればいつでも気軽に来られるような空間をつくりたかったから。
それと、ギフトをきっかけにして常に何かのカタチで結びついていられればと思い、店内でのイベントもスタートさせました。

実際に店舗で雑貨を委託されている作家さんと一緒に企画し、さまざまなイベントを開催し続けています。

谷崎仁子 活動04

お店自体は今の形態にするまで19年営業していたのですが、その頃は地域の方たちの来店がほとんど。
けれど今は、イベントやインターネットでの注文などをきっかけに、遠くに住んでいる方たちも来店されるようになり嬉しく思っています。

──具体的に、どのようなイベントを開催されているのでしょうか。
ハンドメイド子供服『Favorite-フェイバリット-』の作家である財田ゆう子さんと開催したイベントでは、ファーストスタイ教室を行いました。
谷崎仁子 活動03
スタイづくりをしながら子育ての話や相談をすることで、参加したお母さんたちの気持ちが安らぐような交流の場を提供したいという思いで始めたイベントでしたね。

またそれで終わるのではなく、その後の子供の成長にあわせて、ミシンの使い方からレクチャーするショートパンツ製作のイベントも開催。
この春には、入園入学応援企画として、レッスンバッグをミシンで縫うイベントも計画中です。

ショートパンツ作成イベント

このように、常に色々なことを発信していける店舗であり続けたいと思います。

家族の支えと共に成長した日々

谷崎仁子 取材03

──現在の活動で転機となった人との出会いや出来事について教えてください。

東京での仕事を辞めて、一緒にこの仕事を始めてくれた夫の存在が一番大きいですね。

夫のすごいところは、揺るがないところ。
毎朝出勤すると店内から店の周りまでを丁寧に掃除し、店舗の向かいのバス停まで掃除をするため近所でも話題になるほどなんです。
「くすんできたらダメだから、お店は常に磨かないと」と夫は言うのですが、そのずっと変わらない姿勢は本当に尊敬します。

──素晴らしい旦那さまですね。仕事だけでなく、子育てにも協力的だったんでしょうか。

子育ても常に一緒になってしてくれていましたね。
私たち夫婦には一人娘がいるのですが、その娘がまだ幼い時に忘れられない出来事がありました。

お店で接客中の私に「ママ!ママ!」と言って駆け寄る娘を夫が呼び止め、「今はお前のママじゃない。今はお客様が一番なんだから。」懇々と諭す夫の声が聞こえてきたんです。
そのとき娘の泣いているのがわかり、娘に申し訳ないと私も泣きそうになりましたが、同時に一生懸命娘に言い聞かせてくれている夫に感謝しました。

それからは、仕事が終わった瞬間「お仕事終わり〜」と私がいうと娘が駆け寄ってくるのが日課になり、まずはギューッと抱きしめていましたね。
今は大学生になった娘ですが、そんな夫のサポートのおかげで、素直な子に育ってくれたと思います。

──それでは、現在までに起きた最大の試練は何でしたか。

私の父親の急死です。
問題ないと思っていた心臓手術途中に不測の事態が起こり、意識が戻らないまま1ヶ月後に亡くなりました。
母は突然父をなくしたショックで仕事ができなくなってしまって。
私はというと、経営者としてすべてを把握していた司令塔がいなくなり、この先どうすればいいのかの迷いとプレッシャーに押し潰されそうになっていました。

──その試練をどのように乗り越えられたのでしょうか。

そんな時も、全く変わらない夫に救われました。
毎朝の掃除も変わらずにし続けていましたし。

父の死後、葬儀までの数日、私は家族に心配をかけまいと1人になったときに涙を流していたんです。
でも当時10歳の娘は全く涙を見せないので、不思議だなと思っていました。
お葬式の時もずっと私の手をぐっと握っていて、その手の力強さにしっかりしなきゃと自分に言い聞かせていました。

でも、最後の出棺のときには「おじいちゃん…」と言って涙を流す娘を見て、やっぱり娘も悲しかったんだなと思ったんです。
その後に夫から聞いた話なんですが、「ママが一番悲しいんだから、僕たちは泣かないようにしようね」と父子で約束していたそうなんです。

夫のおかげで大きな試練を乗り越えられましたし、父の死をきっかけに家族みんなが人間的にも成長したように感じました。

ギフトの無限の可能性を実感した出来事

谷崎仁子 取材01

──活動を通して新たに手に入れたものや、自身の変化はありましたか。

ギフトに対する気持ちはより高まりましたね。
最初はギフトには限界があると思っていたんですが、今はギフトって無限だなと思います。

以前、3歳のお子さんを亡くされたご夫婦が香典のお返しのため、四十九日の法事が終わった後に来店されました。
香典返しには挨拶状もつけるんですが、サンプルの文章を見たお母さんが「おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなったみたい…」と言って、その内容を嫌がられました。

では、オリジナルのメッセージカードをお贈りしましょうかと、出産祝いのサンプル文章をお見せしたんです。
すると、「こんな可愛いの、いいんでしょうか?」と言いつつも目が輝かれたようだったので、「この方がいいと思われるなら、私はこれにしてもいいと思いますよ」と返答しました。

お子さんは生まれた時から心臓が悪かったそうで、出産の際にはこのようなメッセージカードを贈れなかったようだったんです。

谷崎仁子 活動07

ご両親はお疲れのご様子だったので、カードのデザインと文面は私が担当することにし、熨斗紙と包装紙も通常のものにこだわらず、黄色の花柄のものをセレクトしてお見せしました。
するとお母さんが「娘の棺も同じような黄色の花柄だったんです」と言って、棺に入った娘さんの写真を見せてくださったんです。
「わぁかわいいですね」といいながら一緒に涙を流しました。

そして後日、これで気持ちが少し吹っ切れる気がしますとの連絡をいただきました。

この出来事から、これが人の心と心をつなぐギフトなんだと実感したんです。
普通がいい人もいるけれど、それだけじゃない人もいる。
ギフトってもっと温かいものにしていかなきゃいけないんだと強く思うようになりました。

そして、17年間ギフトコンシェルジュとしてこの仕事をしてきたからこそ、今回のような提案が自信を持って出来たんだと実感しています。
昔からの決まりもあるけれど、こういう新しいカタチがあってもいいんじゃないかと思うんです。

一人ひとりの気持ちに寄り添うギフトコンシェルジュに

谷崎仁子 取材04

──最後に、谷崎さんの今後の「夢」について教えてください。

ギフトのスペシャリストとしてお客様から頼りにされる存在になるとともに、お客様の心に寄り添えるコンシェルジュでありたいと思います。

お店では、色々なお客さまとの出会いがあります。
ご主人を亡くされてショックで泣いているお客様の横にずっと寄り添うことで、その方の気持ちが自分の中に入ってきて、ギフトのカタチが見えてくることもあります。
またお店がオープンした24年前からずっとお付き合いがある方もいて、長い人生の中のどこかでずっと接点を持ち続けている方もいます。

私たちの仕事は人生全部。
結婚や出産のお祝い事から、仏事のことまで、ギフトは様々なシーンで関わります。
ギフトは人の心を温かくするツールだと常に認識して、お客様一人ひとりの気持ちに寄り添いカタチにするギフトコンシェルジュになることが夢ですね。

──谷崎仁子さんにとって夢とは
谷崎仁子 取材02

この記事のシャイニスタ

谷崎 仁子
ギフトコンシェルジュ
谷崎 仁子 (たにざき よしこ)
子育て中でも自分の夢に向かってできる準備はきっとあるはず。少ない時間も無駄にしないで、いつか夢を掴んでくださいね。
シャイニスタNo050 谷崎仁子
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