介護士/ヨガ講師/開脚インストラクター・村松文子さんインタビュー

介護士として働きながら、ヨガ講師と高齢者や障がい者への体操指導を行っているシャイ二スタNo.042の村松文子さん。 今の活動に繋がる学生時代の出会いや、難病と多胎妊娠で不安を抱えた時期を乗り越えた経験、そしてこれからの夢について話を伺いました。
シャイニスタ
村松 文子
村松 文子 (むらまつ あやこ)
介護士/ヨガ講師/開脚インストラクター
シャイニスタNo042 村松文子

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

長男を出産した後、難病にかかったことで自由が利かず不安を抱えて、家から出ることも怖くなり引きこもるように過ごしていた時期がありました。
その後、多胎妊娠のために目指していた看護師への道も諦めていた時、夫の母が私には福祉が向いていると後押しをしてくれて、福祉の勉強の為に通信制大学に入学することにしたんです。
同じ頃に、NPO法人「ママの働き方応援隊」の活動にも参加することで人との繋がりができて、現在の活動に繋がる機会をいただくことができました。

村松文子

あらゆる人と人が繋がるサポートを!介護士とヨガ・体操講師を両立する村松文子さん

村松文子 活動内容01
── 現在の活動内容について教えてください。

多世代交流型介護付きシェアハウス「はっぴーの家」で介護士として働きながら、ヨガ講師として週1回ヨガのスタジオレッスンを受け持ち、自分が主催する「だちヨガ」の会を月1回程度開催しています。

それ以外にも、生活支援・介護予防サポーターとして月に2〜3回程度、近隣の児童館や高齢者の集うサークルなどで健康体操を教えています。

── 「だちヨガ」の会ではどのようなことをしているのでしょうか。

1時間半程度の時間でウォーミングアップから筋トレ、ヨガを順番に行って、終わった後にみんなでお茶を飲みながらお喋りをして解散します。
近所のママたちと話していた時に「体を動かしたいけれど場所がないね」という話から始めたこともあって、参加者の多くが近隣の方なので、皆さんが通いやすい自宅近くの施設を借りて行っているんです。

── 健康体操では、どのようなレッスンをされているのですか。

年輩の方、障がいを抱えた方の健康維持や筋力維持のための体操が主体で、ストレッチや簡単な筋力トレーニングなどを行っています。

── さまざまな活動をする中で、さらに「はっぴーの家」で介護士として働くようになった経緯を教えてください。

NPO法人「ママの働き方応援隊」の代表理事である合田三奈子さんから、「あなたの好きそうな、面白いことをする施設ができるよ」と教えてもらったのがきっかけでした。

その施設とは、多世代交流型介護付きシェアハウスと表現される高齢者施設。
まだ施設が建つ前に、「地域にどんな場所があったら嬉しいのか」という声を集めるため、地域の誰もが自由に参加できるワークショップが複数回開かれ、私もそこに何度か参加させてもらいました。
そして、私も含めた地域の人が求めているのは「エンターテインメントな場所」でした。

村松文子 活動内容02

「高齢者施設にエンターテインメント性をもたせる」とはどのようなものだろうと、ますます興味がわき、当時は介護の資格は持っていませんでしたが、施設の代表に「この施設で働きたい」という思いを伝えたところ、オープニングスタッフとして採用してもらえたんです。
「はっぴーの家」では資格がなくても働けるのですが、どうせやるなら仕事の幅を広げてみたいと思い、介護の資格も取得しました。

── 介護士をしながら、ヨガや健康体操の講師として活動するのは大変ではありませんか。

「はっぴーの家」では、他の仕事に合わせて勤務時間を調整してもらえているので支障がないんですよ。
例えば、昼からヨガのレッスンがある場合は勤務を午前中のみにするというように、時間を融通してもらっているのでとても助かっています。

難病乗り越え、多胎妊娠を経て福祉の道へ

村松文子 取材01
── 今の活動を始める前は、何をされていたのでしょうか。

子どもの頃から体を動かすことが好きだったので、大学卒業後はフィットネスクラブに就職して8年間勤め、施設管理マネージャー等の管理職も経験しました。

その後、祖父母の介護のサポートを行うために神戸に移住し、神戸市総合福祉ゾーン「しあわせの村」の温泉健康センターにあるスポーツ施設に転職したんです。
そこで働いている間に長男を出産し、育休後に復帰して、7年間ほどヨガを含む運動指導と施設の運営管理業務をしていました。
村松文子 活動内容03

そして多胎妊娠がわかった際に「しあわせの村」を退職して、福祉関係の通信制大学の三年次に編入学し、在学中の出産と1年の育児期間を経て卒業したんです。
大学入学と同じ時期に、妊娠したら必ずやりたいと思っていたNPO法人「ママの働き方応援隊」の赤ちゃん先生としての活動も始めたので、しばらくは妊娠出産、学業、NPOの活動を並行して行っていました。

── 現在の活動を始めるきっかけは何だったのか教えてください。

多胎児(妊娠当初は三つ子)を妊娠して「しあわせの村」を退職したことがきっかけですね。
長男を産んだ後に「血小板減少性紫斑病」という難病にかかった経験があること、高年齢での
多胎妊娠や出産が超ハイリスクであると医師から告げられたため、万が一の時は職場に迷惑がかかると思い退職することにしました。

もともと退職後は看護師を目指すつもりでいたのですが、無事に出産できてもまだ幼い3人の子どもを抱えて看護師を目指すのは難しく、諦めざるを得なくなったんです。
社員としての安定収入がゼロになり、超ハイリスクと言われた妊娠で一気に2人も家族が増えることもあり、これからどうなるのかと不安でしかたありませんでした。

そんな時に義母が私には福祉に向いていると後押しをしてくれて、福祉関係の勉強をする為に大学へ入学することにしたんですね。
村松文子 活動内容04

そして同じ頃に、NPO法人「ママの働き方応援隊」の活動を始めて出産後の道筋や活動基盤ができて安心しました。
地域に根差した活動を通して人脈が広がった事で、運動指導の機会をいただいたり、「はっぴーの家」を教えてもらったりすることもできたんです。

社会体育の道を教えてくれた先生との出会い

村松文子 取材02
── 活動を始めて最初にぶつかった壁は何かありましたか。

自分の経験やスキルの不足と、集客へのプレッシャーですね。
社員で働いていたときに得た資格は社内ライセンスだったので、退職後に外部で使うことができず、教えた経験はあっても資格がない状態になってしまったんです。

ヨガや体操を習うにしても、何の資格もない人に教えてもらうのは不安がありますよね。
そういう意味では、培った経験を活かすには資格があったほうがいいんです。
資格を取ることによってスキル不足も解消できて、自分の経験を証明することもできますから。
そういうことを考えていたら、自然と資格取得することに繋がっていました。

── では、現在の活動で転機となった人との出会いや出来事について教えてください。

高校卒業後に進学した大学で、現在の活動の原点となった萱沼文子先生と出会ったことですね。
萱沼先生は社会体育を主体に活動していて、多くの著書も出版して多方面で活躍されている方なんです。

村松文子 取材03

── 社会体育とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

学校の体育の授業以外で行う、スポーツを含めた身体活動の育成や、障害や病気によって体の動きに制限がある人の身体活動を助けるための運動全般を社会体育と言います。
たとえば、フィットネスジムや市民体育館で行われているヨガやストレッチ、筋力トレーニングなども社会体育の一つなんです。

当時の私は教育学部で体育教師になるつもりで勉強しながらも「本当に体育教師なりたいのか?」と悩んでいて、萱沼先生と出会ったことで社会体育の道を選ぶことができるようになったんです。

── なぜ体育教師になることに悩まれていたのでしょうか。

体を動かすことが好きという理由で体育教師を目指していましたが、周りの学生は教師になって学生を指導していきたいと考えているのに、私にはそこまでの熱量がなかったんです。
教育実習先の学校の生徒から「体育の授業は嫌いじゃないけれど、授業時間の中だけでは決められたレベルまでできない。

練習するにしても場所がなくて練習できないからどうしたらいいのか」と相談を受けたんですが、彼女に何一つアドバイスもできずに終わってしまったこともありました。

それで学校体育は苦手でも筋力をつけたい、体を動かしたいと思う人のサポートができたらいいなと思うようになったのですが、当時は体育教師になることが当たり前という状況で、それ以外の道へ進む人もおらず悩んでいたんですね。

そんな風に悩んでいた大学3年生の夏休みに、たまたま特別授業の講師として招かれた萱沼先生の講義を受けたんです。
村松文子 活動内容05

その講義では先生がすごく楽しそうに授業をされていて、気がつけば授業に引き込まれていて…。
私も先生のようになりたいとの思いが芽生えたことで、体育教師ではなく社会体育の道を選びました。

そして自分が大学で学んでいることが、萱沼先生と同じような社会体育の世界で働ける対象になることを知り、そこから道が拓けることになったんです。

やりたいことをやる行動力を手に入れた

村松文子 取材04
── 現在までに起きた最大の試練は何でしょうか。

「血小板減少性紫斑病」を発病したことによって、出血し易いけれど止血し難く、全身に突如青あざができるような体になってしまい、行動に制約ができてしまったことです。
出血すると周りに迷惑をかけてしまうという不安が常にあったので、社員として週5日働いてはいましたが、その仕事以外では外出することも怖くて引きこもりがちになってしまったんですね。
まだやりたいことも沢山あるのに、治療法も確立されていない原因不明の病気におびえながら一生を終えるのか…と、一種絶望にも似た感情を抱いていました。

しかし、当時の職場であった「しあわせの村」という施設は、私と同じような病気や障がいを抱えながらも、積極的に運動や仕事をしに来られる方が多い場所だったので、その皆さんの姿を見ながら、「私も負けてはいられない。頑張らねば!」と、毎日沢山の勇気をもらうことができていました。

そして発病して約1年半経った頃、奇跡的に病気が治ったことで「自分は生かされているんだから、人生を楽しまないと損だな」と考えられるようになりました。

── では、活動を通して新たに手に入れたものやご自身の変化があれば教えてください。

幅広いコミュニティを作るスキルを手に入れられたことです。
現在行っている体操指導の対象者は16歳から高齢者と広範囲なのですが、以前組織で働いていた時に幅広い年代の方と接していた経験が役立ち、今に繋がっています。
今後は、指導の対象の幅を児童や幼児にも広げていきたいと思っています。
村松文子 活動内容06

あとは行動力ですね。
「血小板減少性紫斑病」は難病指定されていて治癒する人が少ないのですが、この病気が奇跡的に治ったことにはきっと何か意味があると思うんです。
だからとにかく心が動くものへ、自ら動いていこうと考えて行動するようにしています。

やりたいことがあるなら、一歩踏み出してみる。
その一歩が大きいものである必要はなく、小さくても一歩踏み出そうとする気持ちが大事なんです。
やってみてダメだったなら仕方がないと思えるけれど、やらずにいるとそれはずっと心に残りますから。
ずっと心に残すくらいなら、忙しくて嬉しい悲鳴を上げられるくらいの日々を過ごしていたいと思うようになりました。

経験を活かして人と人を繋いでいきたい

村松文子 取材05
── 今後の「夢」について教えてください。

今まで心の赴くままに動いて積み重ねた一つひとのスキルや経験が、いつか1本の線として後に結びつくような活動をしていければと考えています。
そして、誰かと誰かを繋げて網の目のような人の繋がりを作り、自分も相手も嬉しいと思えるような何かを実現させていきたいと思っています。

障がいや病気で自宅や施設から出ることが難しくても、体を動かしたいと考えている人のサポートができれば、ということも考えているんです。
そうした人たちと関わって、自分ができることで他の人との繋がりを広げて互いにハッピーな関係を築けていけたらと思いますね。
今は、その夢の実現の一歩として、国家資格である社会福祉士の資格取得を目指しています。

プライベートの夢では、いつもそばで支えてくれている夫と一緒に、いつか世界一周旅行に行きたいですね。

── 村松文子さんにとって夢とは
村松文子さんにとって夢とは

撮影/松浦静香

この記事のシャイニスタ

村松 文子
介護士/ヨガ講師/開脚インストラクター
村松 文子 (むらまつ あやこ)
ココロが動いた瞬間が転機の始まり!「遊び心」と「楽しむ心」をもって臨めば、ハッピーに過ごせると思います♪そして、「Keep Smiling」笑顔は福を呼んでくれますよ♪
シャイニスタNo042 村松文子
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