素敵空間コンシェルジュ・岡久美さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
いろいろ考えて、やはり今まで通り自分の育児をして、自分が持つ母親のイメージを大切にしていこうと吹っ切った後は、主婦としての自分の時間を以前より楽しめるようになったんですね。
そしてママ友との交流の中で、自分が主婦として楽しみながら行っていたテーブルコーディネートなどのおもてなしが、誰かの幸せな時間作りの力になれることに気づきました。
そこから、主婦はしんどいばかりじゃない、主婦である自分を楽しむ人を増やしたいと考えるようになったんです。
楽しい時間を過ごすための演出のヒントを伝える!素敵空間コンシェルジュ・岡久美さん
── 現在の活動内容について教えてください。
素敵空間コンシェルジュとして、主婦の方に向けて、家族や友達との時間や空間を楽しむための演出のヒントを提供する活動をしています。
この素敵空間コンシェルジュという肩書きは、自分で考えたオリジナルの肩書きなんです。
「教える」というより「伝えていく」ことが自分らしいと思い、「コンシェルジュ」と付けました。
活動としては、主に自宅で空間コーディネートとアイシングクッキー製作を併せて行う講習をしているのと、作ったお菓子の写真をSNSへ投稿して発信しています。
あとは、あるお店のギフトカタログ撮影の空間作りにも関わっていて、どうすればオシャレに見えるかというご相談をいただいた際に、ラッピングなども含めたテーブルコーディネートを提案しているんです。
── 講習はどんな形で行っているのでしょうか。
自宅に来ていただく場合は1名から可能で、5名以上集まっていただければ出向いてのレクチャーも対応しています。
講習では、アイシングクッキーの製作過程で待ち時間があるので、その時間を使って空間コーディネートのレクチャーをしているんです。
クリスマスなどの時期には、イベントを開きたい施設の方から「ワークショップを開催しませんか」とお声がけをいただいて、開催することもありますね。
── 空間コーディネートの講習はどのような内容なのですか。
テーブルコーディネートも含めた料理やお菓子の見せ方をレクチャーしています。
普段の料理においても、単に出来た料理を皿に載せたものと盛りつけ方に気を配って載せたものでは、見た目も感じ方も違いますよね。
テーブルの飾り方や盛りつけ方を工夫することによって、見て楽しむだけでなく、その飾りや盛り方をきっかけとして会話が増えて、みんなで過ごす時間自体が楽しくなる。
そういう楽しい時間や空間にするためにはどのような演出をすればよいか、そのヒントを提供しているんです。
参加者の方には、実践形式でお菓子の盛りつけや飾りも含めてテーブルコーディネートをしてもらいます。
その時に、私の方からは「こうしましょう」といった具体的なやり方は提示しません。
あくまでも「こんな飾り方もありますよ」という形での提案をします。
本格的なテーブルコーディネートというものではなく、日常生活を楽しむきっかけにしてもらいたいと思っているんですね。
だから100円均一のグッズを使うこともありますし、子育てや仕事で忙しいママでも普段の生活で再現できるような内容にしているんです。
主婦としての「自覚」が活動のきっかけ
── 現在の活動を始める前は何をされていましたか?
結婚前は事務職の仕事をしていましたが、結婚してからは子どもが5人いることもあって専業主婦でした。
現在は、一番上の子どもは大学を卒業していて、末の子どもは小学生です。
── テーブルコーディネートや料理は以前から得意だったのでしょうか。
そうではないんです。
料理を始めたのは結婚してからですし、空間作りやデザインなども仕事での経験は一切ありませんでした。
子どもの頃から自分の部屋の模様替えや飾り付けをするのが好きだったことや、もともと人にサプライズすることが好きなことが、今していることに繋がっているかもしれません。
── それでは、活動を始めようと思われたきっかけを教えてください。
他のママたちにも主婦である自分の時間をもっと楽しんでほしいと思うようになり、その参考になればと、お菓子やテーブルコーディネートの写真をSNSへ投稿するようになったのが活動の始まりです。
そう思うようになったのは、まだ末の子が産まれておらず、4人の子どもを幼稚園に通わせていた頃の出来事がきっかけでした。
年の近い子どもを4人連れて送迎していると、周囲の人から「一人ひとりに時間をかけて接してあげられないのは、子どもがかわいそう」と言われたことがあったんです。
そう言われて、育児や母親としての自分の在り方を考えさせられました。
美味しいお菓子やご飯、居心地の良い家庭環境を作るだけではダメだったのかなと。
けれど、やはり自分にはそういう環境を作ること以外はできないから、今まで通り自分の育児をしていこう、自分の中の母親のイメージを大切にしていこうと思ったんです。
そんな風に吹っ切れてからは、主婦としての自分の時間をより楽しめるようになりました。
この時の経験が今の活動に繋がっています。
もう一つは、上の子ども達が小さい頃によく友達の親子が遊びに来ていたのですが、その時のママ達の表情ですね。
その頃はすでにお菓子作りが趣味だったので、おもてなしとしてパンや焼き菓子などをよく作っていたんです。
オシャレにしたり格好よくしたり、そうやってコーディネートをしたテーブルにお菓子を飾ると、ママ達が喜んでくれたんですよね。
そういう風に人が喜んでくれることが嬉しくて、工夫することがとても楽しかったこともきっかけの一つになっていますね。
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