おうち教室『Vegemile(ベジマイル)』主宰・田中寿美さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
それでこのままパートで働いていくのかなと考えた時に「あ、違う!」と気付きました。
「じゃあ、今の自分にあるもので何ができるだろう」と考えはじめた時、ずっと前からやりたかった手作り教室のことが頭に浮かんだんです。
家族や子どもが喜ぶ手作りおやつを!パンとお菓子の手作り教室主宰・田中寿美さん
── 現在の活動内容について教えてください。
2017年の夏から自宅でパンとお菓子の手作り教室を運営しています。
現在スーパーでのパートの仕事もしているため、レッスンはパートのシフトが空いているときに組み込む形で週2回ほど開催。
子育て中のお母さん達にとっての自由な空き時間は、幼稚園や小学校の子どもが帰ってくるまでの間なんです。
それが大体午前10時から午後2時。私はこの時間を「エンジェルタイム」と呼んでいますが、この時間帯に教室のレッスンを行っています。
このエンジェルタイムを利用して、家族や子どもに安心安全なパンやお菓子を作ってほしい。
そしてまた、この時間を自分のための時間にしてほしいと思っているんです。
教室では生徒さんが希望するパンやお菓子を作ってほしいので、基本的に申し込みの際にご自身が作りたいものを言ってもらうリクエスト制にしています。
── 作りたいもののリクエストは、どういうものが多いですか?
多いのは、ツナマヨやソーセージパンなどのお総菜パンですね。
できるだけその生徒さんの家にある道具だけで作れるようにレシピを考えて、アドバイスしています。
一度きりの人生を悔いなく過ごすために
── 現在の活動を始める前は何をされていたのでしょうか?
学校を卒業後は就職してOLをしていました。
結婚を機に退職して子どもが生まれて、その後は専業主婦です。
── パンやお菓子の手作りは、もともと好きだったのですか?
はい。中学生の頃から手作りのお菓子やパンに興味があって、自分で本を買って作っていました。
20年ほど前に講師の資格も取りましたが、仕事にしようとは全く考えておらず資格を活かす機会はなかったんです。
教室を開く以前にも友人から教えてほしいと言われれば、たまに教えることはあったのですが、その頃は趣味の延長という感じで本格的なものではありませんでした。
── では、教室を始めることになったきっかけは何だったのでしょうか。
2017年のお正月頃に、ふと、人生一度きりなので悔いのないように送りたいなと思ったんです。
それでこのままずっとパートで働いていくのかなあと考えたら「あ、違う!」となって。
そこから今の自分が持っているもので何ができるかを考えたときに、ずっとやりたかった手作り教室のことが浮かびました。
年齢のこともあるので、やるなら今しかないと思い立ち、じゃあこれから具体的に何をどうやっていけばよいのかとなったときに、まずはちゃんとした屋号を決めることから始めようと思いました。
── 「Vegemile(ベジマイル)」という名前を付けることから始めたんですね。
そうですね。
私には3人子どもがいるんですけれど、一番下の息子は野菜も果物も全く食べないんです。
どうしたら野菜が嫌いでも食べられるか、色々考えて工夫した経験があって。
固形では食べてくれないので、パンに練り込んだこともあります。
そういう経験のなかで得た技術を、子育て世代の方にお伝えしていきたいなと思って名前を付けました。
「ベジタブル」と「スマイル」を併せた造語で、「ベジマイル」です。
── どのように教室を始める準備を進めたのでしょうか。
自宅の外でサロンを持つとなると、どうしても経費がかかります。
夢の実現のためには、まず極力経費をかけずに何ができるかを考えて自宅で始めることにしました。
準備としては、FacebookやInstagram、ブログで手作り教室を開くと告知することだけでした。
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