日本武術太極拳連盟公認A級指導員・嶋田真里さんインタビュー

太極拳教室「真由太極拳」を開いて指導員をしている、シャイニスタNo.030嶋田真里さん。 太極拳を始めたきっかけや、教室を共に運営するパートナーとの出会いなどについて伺いました。自らも武術家として挑戦し続ける、凛とした志は必見です。
シャイニスタ
嶋田 真里 (しまだ まり)
日本武術太極拳三段

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

太極拳2段の筆記試験を受けるにあたり、人体の仕組みを勉強し始めたんです。
すると、どういう理由で人の体が動くかのかが分かってとても面白くなり、「これは他の人にも教えたい!」と思い、指導員資格を取得する事にしました。
それまで、太極拳は友達を作る為の趣味でしか無く、特に楽しいと思ったことが無かったんです。
気持ちが大きく変わった瞬間でしたね。

嶋田真里

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奥深い武術の魅力を伝授!日本武術太極拳連盟公認A級指導員・嶋田真里さんの挑戦

嶋田 真里 活動01

── 嶋田さんの現在の活動内容を教えてください。

太極拳の指導員をしています。
最初に始めたのが私立中高一貫校での土曜講座で、前期後期と合わせて年間14回の授業を担当してきました。
あとは、3つの教室での講師活動になります。
1つ目は、神戸市が開催しているアジサイ講座といって、怪我や腰痛などハンディキャップがある方向けに、健康体操のような感覚で行う教室。
2つ目は、気軽に参加出来る主婦向けの教室で、スポーツというよりは何となく雰囲気を楽しむ感覚の教室。
そして3つ目が、上級者向け教室である太極拳クリニックで、もっと詳しく体の構造を知りたい方向けの教室です。

嶋田 真里 活動02

── 指導するにあたり、何か太極拳の資格などは取得されたんですか?

太極拳は、指導するのに必ずしも資格が必要なわけでは無いんです。
しかし自分は、人体の仕組みをきちんと知っていなければ教えることは出来ないし危険だと思ったので、普及指導員からA級指導員まで全て取得しました。

── 教室以外の活動は何かされているんでしょうか。

2019年から実施予定の国体に向けて、選手を指導するために国体コーチの資格を取得しました。
しかし、2019年度は指導員では無く、自分が選手として出場を目指す事になったんです。
シニアの部は59歳までという年齢制限があるため、今挑戦しないと出来ないという事もありまして。
国体に向けて練習をし始めたら、凄く勉強になりますし本当に面白くて、出場を目指す決意をして良かったと思います。

何気ないきっかけで始めた太極拳

── 太極拳を始めようと思ったきっかけを教えてください。

太極拳を始めたのは14年前で、36歳の時です。
子供が二人いるんですが、下の子供が幼稚園に上がったタイミングで、何か身体を動かす趣味を始める事にしました。
しかし昔から運動が苦手で、球技に関しては一切ダメ。ダンスもスピードについていけない、という状態で。

どうしようかなと思っていた時に、上の子供が通っていた小学校で太極拳無料体験の張り紙をたまたま見つけたんです。
太極拳ならお年寄りもしているイメージだし出来るかな、と思い体験してみる事にしました。
週一回習い始めた当初は、特に面白いとも思わず過ぎて行きましたね。

── 偶然出会って、何気なくスタートしたという感じだったんですね。
太極拳に出会う前はどのような生活だったんでしょうか。

主人が商社に勤めていて、海外を含めとても転勤の多い仕事だったんです。
28歳で結婚後、一人目を出産してすぐに阪神・淡路大震災が起こり、その後香港に転勤が決まって家族で引っ越しました。
そこから3年ほどして日本に帰ってきて、4歳差で二人目を出産。
下の子供が小学校に上がる直前までは日本にいましたね。

当時は、商社の奥さんは駐在先で働いてはいけないというルールがあったので、ずっと専業主婦でした。
外国に住まわせて頂くという感覚で、いつでも駆けつけますというボランティア精神を持って、駐在婦人の務めを果たさなければならなかったんです。
それに、いつ転勤になるか分からない生活だったので、何かをじっくりと習うという気持ちにもなりませんでしたね。
上の子供が高校生になるまでは家族でついて行きましたが、それ以降は、自分と子供二人は日本に残り、主人は単身赴任生活になりました。

── 慌ただしい生活だったんですね。
身体を動かす趣味を始めようと思ったのは、何か理由があったんですか?

香港で習っていた手芸教室の先生から、インドアとアウトドアの趣味を両方持てば友達が出来ると言われたことがありまして。
それで、アウトドアの趣味として何かスポーツを始めようと思ったんです。

嶋田 真里 取材03

下の子供が小学校に上がるタイミングで、アメリカに転勤が決まり引っ越しました。
アメリカでも友達を作りたいと思い、公園でやっている太極拳に参加したんですが、そこの太極拳はカンフー映画のようにダンス的な感覚のものだったんです。

もっと本気で取り組みたいと思って、カリフォルニアにいる有名な先生に師事する事になり、日本に戻るまでの3年間通いました。
そこからは、ずっと日本に住んでいます。

嶋田 真里 活動04

── 趣味だった太極拳をもっと本気でやろうと思ったのは、何かきっかけがあったんですか?

太極拳には、「日本武術太極拳連盟」の公認技能検定である1〜5級、初段、2段、3段、4段とありまして。

日本にいる間に、初段までは取得していたんです。
次の目標として2段を取得する際に筆記試験があり、人体の仕組みを勉強し始めました。
どういう理由で人の体が動くか、という事が分かり出したら物凄く面白くなり、他の人にも教えたいと思ったんです。
そこから、「日本武術太極拳連盟」の公認資格である、太極拳指導員資格を取る事に決めました。
アメリカから帰国して3年後に普及指導員を取得してからは、一年おきにC級、B級を取得後、一年開けてA級を取得したのでトータルで5年かかかりましたね。

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この記事のシャイニスタ

日本武術太極拳三段
嶋田 真里 (しまだ まり)
きっかけはたくさんあります。やるかやらないかは自分次第です。 結果を出そうとか、こうしなければ!とか考えず、とりあえず関わってみることで新しい世界を広げていってください。
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