パン教室『TOEKA』主宰・加藤みきさんインタビュー

二人の子どもを育てながら自宅でパン教室「TOEKA(とおか)」を主宰する、シャイニスタNo.025の加藤 みきさん。 自らの手で子育て中でも仕事ができる道を切り開いた過程や、現在に至るまでに胸中で抱いた数々の思いなどをうかがいました。
シャイニスタ
シャイニスタNo.025加藤 みき

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?

子育てを通して、「食に気をつけないといけない」と考えるようになり、この食に対する気持ちを仕事に活かせたらと考えるようになりました。
しかし、その頃は子どもがまだ3歳。
しかも、地域の保育園事情が厳しく、仕事を始めるために子どもを預けるのが難しい状況でした。
それなら家に子どもがいても出来る仕事を自分で作ろうと思い、「自宅パン教室」を開く決意をしたんです。

加藤 みき

食を軸に幅広く活動!自宅パン教室「TOEKA(とおか)」主宰・加藤 みきさん

加藤 みき 活動内容01
── 加藤さんの現在の活動について教えてください。

7年前から、自宅でパンとお菓子の教室「TOEKA(とおか)」を開いています。
親子で通えるパン教室としているので、お子様連れの方や親子三世代でレッスンを受けられる方も。

なぜ、お子様連れの方を対象にしているかというと、私自身に2人の子どもがいることもあり、小さな子どもにお母さんが「手作り」してあげることは、とても大切なことだと思うからです。

子育て中の方はもちろん、すでに子どもが大きくなった方も、家族みんなが一緒に来られる場所を作っていきたいと思っています。
またTOEKAの教室では、パンは基本的にバターや油脂類を使わない作り方を、お菓子はたくさんの材料を使わず自宅で再現しやすいレッスンを行っています。

── パンに油脂類を使用しない作り方をレッスンに取り入れたのには、何か理由があるのでしょうか。

食事としてパンを考えると、主食にたくさん油脂が入っているのはあまりバランスの良いものではないんです。
そのような主食を食べてしまうと、おかず類を食べることができなくなったり、食事量が減ったりしてしまうので。
さらに、油脂をたくさん取ると消化にもすごく負担がかかってしまうので、バターを使わずにパンが作れるのであればより良いと考えています。
加藤 みき 活動内容06

油脂類を使わないパンは、固くてパサパサするイメージがあるようですが、実際は全くそんなことはありません。
小麦のとても良い香りがするんですよ。
国産小麦を使用しているので、日本人に比較的向いているもっちりとした食感のパンが出来上がります。

── 自宅教室の他にも、現在されている活動はありますか?

IFCA国際食学協会の指導部に所属していて、本部勤務と、資格取得のための通信生の添削をしています。
それから、企業コラボ企画に参加することもあります。

例えば、スイスの刃物メーカーである「ビクトリノックス」のナイフを実際のレッスンで使ってもらったり、フランスの酵母会社「ルサッフル社」のイーストを使ったレッスンをしたり。
また、野菜の産直サイトである「toriii(トリー)」で扱っている卵をレッスンで使い、色や硬さが違うことを見てもらう企画にも参加しました。

厳しい保育園事情がきっかけで自宅開業へ

加藤 みき 活動内容03
── 現在の活動を始める前にも、何かお仕事をされていたのでしょうか。

結婚前は、美容師として働いていた経験と、ヨーロッパブランドの並行輸入店に勤務していた経験がありました。
結婚してからは専業主婦になったんですが、あまりにも時間を持て余してしまって。
そんな時に、パンを作ってみようと思ったのが、一歩目のスタートでした。

しかし、実際は自分で作ってもなかなか上手くできず、たまに成功してもなぜ上手くできたのかがわからない状態でした。
これはしっかりと習うことも大事かなと考え、下の子が生まれる前にパン教室へ通い始めたんです。

── そこから、現在の活動へと至った経緯を教えてください。

子どもがいる生活を通して、「食に気をつけないといけない」と考えるようになりました。
そして、自分の中にある食に対する気持ちを、もっと他の人にも知ってもらいたいと強く思うようになるとともに、これを仕事に活かせたらいいなと思ったんです。

ただし、その頃は上の子どもは小学生になっていたものの、下の子どもはまだ3歳頃でした。
当時、私が住む地域の保育園事情はかなり厳しい状況で、仕事をするために子どもを預けたいと思ってもなかなか難しくて。
それなら自宅に子どもがいても出来る仕事を作ろうと考えて、自宅パン教室を開くことにしました。

子育て中だからこそ生まれた最初の壁

── 活動を始められて、最初にぶつかった壁は何ですか?

今は個人教室が増え、子連れでも学びやすい環境になってきていますが、パン作りを学ぼうと思い始めた10年前は個人教室が少なく、敷居の高さも感じました。
それに、子連れでは通うことが出来ない教室が多かったんです。
子どもも保育園に入れられない状態で、学びたい気持ちはあるのになかなかスタート出来ずにいた時期が最初の壁でしたね。

加藤 みき 活動内容07

その後、自宅から1時間ぐらいの場所に子連れ可のパン教室を見つけ、何とか習い始めることができました。
私は習ったことをしっかりと自分のものにしたくて、自分がパン作りと向き合う時間を大切にしたい気持ちが強くありました。

けれども、教室で一緒になったママたちは楽しく遊ぶように習っている方が多く、レッスンの後はみんなでランチを食べ、その後は子どもたちと公園で遊ぶという流れになっていて。
そのような意識の違いに、ある種の壁を感じてしまったこともありました。

── 育児をしながらの開業準備も大変だったのではないでしょうか。

レッスンメニューのなどの考案は、夜の子どもが寝た後にしていたので、準備が整うまではかなり大変でした。
自分のやりたいことだったので、ちょっと大変でも頑張ってしまうところもあったかなとは思います。
当時は若かったので大丈夫でしたが、きっと今だったらもうできないですね。

── 教室を始めてすぐに軌道に乗りましたか?

個人でやっているところが少なかったので、なかなか認めていただける雰囲気はありませんでした。
まずは想いが伝わるような手書きのチラシを作り、かなりの数を配布しましたね。
そこから少しずつ近所の子連れの方が来てくれるようになり、その方がまた少しずつ友達を連れて来てくれるようになり、徐々に軌道に乗っていきました。

マクロビオティックの先生との出会いで意識が変化

加藤 みき 活動内容02

── 現在の活動をするなかで転機となった出会いや出来事はありますか。

酵母についてのレッスンに行ったとき、マクロビオティックの先生に出会ったことです。
そのマクロビオティック先生は、私と同じようにレッスンを受けに来ている生徒という立場だったんですが、自宅で食学協会の資格取得講座をしていることを知りました。

ただ作るだけではなく、食の「何を選ぶのか、その基準や考え方」を学ぶことで、より軸のあるレッスンを組み立てられると思い、その先生の講座へ申し込みました。
この学びが現在、食学協会指導部での私の活動に繋がりました。
あの時の先生との出会いがなかったら、食学協会との繋がりもなかったと思います。

── その出会いを機に、ご自身の教室での教え方も変わられましたか。

食材の選び方や調理の仕方などもレッスンの合間に説明するようになり、質問にも対応できるようになりました。
さらに、パンやお菓子作りのレッスンの他に、食の講座(全5回・座学コース)も設けました。

加藤 みき 活動内容05

また私自身でも、食べる野菜もできるだけ作りたくなって、畑を借りて化学肥料や農薬を使わない野菜を作り始めたんです。
やはり通常販売されている野菜は、農薬を使用することが普通になっていますが、それは科学的な薬品類を身体に入れることになってしまいます。
けれども食事は毎日のことなので、有機野菜を注文するとかなりの高額になってしまうのが現実。
それなら野菜も自分で作っていきたいと考え、野菜が育つ姿を見て学んでいくことにしました。

── 活動を始めてから現在に至るまでの最大の試練は何ですか?

教室を始めて何年かは、まだ下の子どもが小さかったので、育児をしながらの教室の準備などが大変でしたね。
レッスン自体の時間はもちろんのこと、前日や当日の準備の時間やブログの更新、新作の試作やレシピ作成など、することがすごく多くて、本当にゆっくりする時間はありませんでした。

── その多忙な時期を、どのように乗り越えたのでしょうか。

私を必要としてくださって、ご予約をいただけることが何よりもやりがいなので、その生徒さんのためにしっかりやっていこうという想いでここまで来ました。
必要としてくれる人がいるというのは、気持ちをぐっと前向きにしてくれますね。

食に向きあう人・伝える人を増やしたい

加藤 みき 活動内容04

── 現在の活動を始めたことで、新たに手に入れたものはありますか?

家族以外の方に必要としてもらえる、ということを知ることができました。
教室を開いている自宅は坂の上にあり、駅からも近くはなくて、決してアクセスの良い場所ではないんです。
そんな場所にあってもレッスンに通ってくれる方がいて、もう6年も通い続けてくれている方も複数名います。
こんなに長い間、ずっと必要と思ってもらえるようなことは今までありませんでした。
現在の仕事をしているからこそ、このような喜びを感じることが出来ているんだと思っています。

── 最後に、加藤さんの今後の夢を教えてください。

私は特にコミュニケーション能力が高いわけではなく、特技もありません。
それでもパン教室を開き、8年継続できているので、「やってみたい」「自分はこれが好き」ということを、ご自身の活動に変えていってもらえたらという思いがあるんです。

現在、主宰する教室では認定制度を作っています。
しっかりと食に向き合いたいという方が一人でも増え、それをさらに人に伝えていきたいと思う方が増えたらうれしいので、今後も活動を続けていきます。
今後は農業や野菜作りもしっかり学び、その部分も伝えられるようになりたいですね。
学ぶことは大切で、いろいろな刺激を与えてくれるので、今後も学び続けます。

── 加藤 みきさんにとって夢とは
加藤 みきさんにとって夢とは

この記事のシャイニスタ

加藤 みき
小さな子供がいても、ブランクがあっても、行動を起こしたいと思ったときが、行動をおこすタイミングですね!
シャイニスタNo.025加藤 みき
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