株式会社フリーステーション代表取締役・小宮悦子さんインタビュー

株式会社フリーステーションは利用者に愛のある介護サービスを提供し、業界のイメージに変化をもたらしています。 そんな会社の代表取締役であるシャイニスタNo.009の小宮悦子さんに、自ら介護事業を立ち上げたきっかけや現在の活動について伺いました。
シャイニスタ
小宮 悦子
小宮 悦子 (こみや えつこ)
株式会社フリーステーション 代表取締役

3年ごとに訪れるターニングポイント

小宮悦子 活動内容01

── これまでに転機となった出会いや出来事はありますか?

私の場合、だいたい3年ごとにターニングポイントがあるんです。
まず初めは、起業して3年目にデイサービスを開始しています。
これは、大阪北摂地域の豊能町に、地元のお年寄りにとても人気の喫茶店があると知り、見に行ったことがきっかけです。

現地に行くと確かにお客さんは高齢者ばかりで、オーナーさん曰く、「高齢者には必要な場所だけど、実は大赤字」とのこと。
その地域には小規模のデイサービスがなかったし、私は新しいことを積極的にしたいタイプなので、「ここで小規模のデイサービスをしたい」と話した結果、その場所をお借りできることになり、当社のデイサービス開始につながりました。

また、次の3年後には、訪問看護ステーションを立ち上げています。
もともと看護師なので、いずれ訪問看護もするつもりでしたが、ちょうど行政直営で訪問看護をしていたところが閉まることになり、職員と利用者さんの引受先になってほしいとお話をいただいたんです。
急な話でしたが、これもご縁と考えて、このタイミングで訪問看護を始めました。

仕事を続けるためには「ぶれない」

小宮悦子 取材03

── 事業を始められた時、お子さんは何歳くらいでしたか?

当時、子どもは小学校4年生と中学1年生です。
起業して8年目くらいまでは経営のことなど考えず、ボランティア感覚でやっていて、初めはもっと家にいるつもりでした。
ところが、いざ始めると経営者としての意識が生まれ、家にいる時間はどんどん減ってしまいました。

子どもが小さいときは何かあるたびに家に来てくれていた母が癌になり、父の介護もあったので、しばらくベビーシッターを雇ったり、人に頼んだりと、子どもに迷惑をかけることもありました。
その当時について子どもに尋ねたことがあるんですが、そんな思い出を昔話として笑いつつ、「でも、辞めてほしいと思ったことはない」とのこと。
それはやはり、私自身やりがいをもって働いているのを、子どもが感じてくれていたからだと思います。

子育ても介護もそうですが、「何を軸にするか」が大切です。
アクシデントが起こるたびにそれを軸にしたら、仕事を辞めないといけない、遊びに行くのをやめなければいけないと、どんどん消去法になってしまいます。
なので、私は仕事を続けることを軸として優先し、周りの環境や条件は自分で工夫して変えていきました。
「ぶれない」「やると決めたことの優先順位は絶対変えない」というのは、何かをやり通すうえで大事だと思います。

── 起業時、ご主人の反応はいかがでしたか?

仕事の話は、あまりしないようにしています。
サラリーマンと経営者では仕事について分かり合うのが難しいと思いますし、中途半端に口にして衝突するのは避けたいですから。
うちの場合、それがうまくいっている一番の秘訣かもしれません。

でも、仕事のことを全く話さないわけではないので、最初に事業を始めるときは相談もしましたよ。

事業の転換期に迎えた別れと出会い

小宮悦子 取材04
── これまでに受けた最大の試練は何ですか?

8年前に会社の改革をしていくなかで、仲間との別れを経験したことです。
自宅の空きスペースに小さな事務所を開き、事業を立ち上げた当時からのメンバーで、役員までやってくれた人が辞め、その部下だったメンバー達も辞めてしまいました。

また、これまでのように介護事業だけではなく、健康な人のサポートもしていこうと事業転換を進めると、介護・看護・医療にこだわって仕事をしてきた人も、やはり考え方が違うという理由で辞めていきました。
違うと思いながら我慢を続けてもお互いに不幸なので、受け入れるしかありませんが、それが一番の試練でした。

しかし、こうした形で別れた人も、新たに出会ったキャスト(スタッフ)も含め、これまでに一緒に何かをした人の一人でも欠けていたら、今の私はなかったのかなというくらい、すべての人に大切な縁を感じます。

── 利用者にとって、ケアマネージャーがどんな方かは大変重要です。採用や教育において、意識されていることはありますか?

採用に関して、以前は経験値などを重視していましたが、今はそれより、「もし自分だったらどうして欲しいかを常に考えて行動する」という、私の考えや会社の理念に共感してくれることを最重視しています。
教育に関しては、コミュニケーションの技術も大切ですが、人としての礼儀や魅力、さらに思いやりの心を磨くことに力を入れています。

── 介護分野の働き手として、また経営者として、さまざまな経験を積まれてきなかで感じた、この仕事のやりがいや楽しさについて教えてください。

人が好きであれば、この仕事は何をしても楽しいと思います。
人の役に立つことをして喜んでもらえたらもちろん嬉しいけれど、たとえ喜びの表現がなくても、人が好きであれば、役に立つことをしただけで嬉しいし、楽しむことができます。

また、利用者は人生の先輩なので、いろいろな話を聞くなかで教えられることも多く、それも楽しいところです。

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小宮 悦子
株式会社フリーステーション 代表取締役
小宮 悦子 (こみや えつこ)
自分の可能性を信じ続ける!それが一番のアンチエイジングだと思います。
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