一般社団法人神戸親子遊び推進協会代表理事・西原亜希子さんインタビュー

シャイニスタ№005の西原亜希子さんが代表理事を務める一般社団法人「神戸親子遊び推進協会」では、子どもへの教育と親子のきずな作りに役立つ「こどもお料理教室」を展開。 この活動を始めたきっかけや、子どもが料理を学ぶメリットなどについて伺いました。
シャイニスタ
西原 亜希子
西原 亜希子 (にしはら あきこ)
一般社団法人神戸親子遊び推進協会 代表理事

子どもが料理を学ぶことの意義

西原亜希子 取材02

── 「とことここどもお料理教室」には何歳から入れますか?

4歳から12歳、小学生までです。
月謝性ではなく登録制なので、いつでも来たい時に来たらいいよというシステムにしています。

生徒の人数は、1回の教室で平均5〜6人。
これくらいの人数であれば、子どもたちは自分が今、何のためにこの作業をしているのか理解しやすいため、「作業の一部を担当した」ではなく「自分で料理を作った」という達成感を持つことができます。
さらに、これをするために何をしなければならないという「想像力」や「考える力」もつくんです。

── お料理を覚えるだけでなく、そこからいろいろなことが学べるんですね。

そうです。
料理には教育のすべてが詰まっているんですよ。
レシピでは漢字も使いますので、子どもたちは習っていない字もここで覚えられます。
また、子どもに「100グラム計って」「大さじ3入れて」と言うと、初めは遠回りの作業になっても、自分の頭で考えて動くから、足し算や掛け算の原理まで理解していくんです。
料理の過程には、理科の実験に通じる部分も多いですし、学習面ではパーフェクトに近いくらいバランスよく学べます。

また、人から「おいしい」と褒められることで自信がつき、自分のことが好きになります。
子どものときに、そういう成功体験をしっかり学ぶことで、「生きていく力」もついていくと思うんです。
ですから、「とことここどもお料理教室」は、学習面と生きていく力の両方を自然に学べることが、一番の魅力です。

西原亜希子 取材03

── 子どもが料理をできるようになると、親子関係も変わりますか?

子どもが小さいうちは、親子でしっかり向き合いながら、楽しい時間が過ごせます。
子どもが成長し、思春期の難しい時期を迎えた時も、一緒にキッチンに立てば、子どもにとって切り出しにくい相談事や、親にとって気になるけど聞きにくい話などが、「これ、味見して」など他愛ない料理の会話の合間に、「そういえば…」と話しやすくなりますよね。
「ながら会話」ができる素晴らしさも含めて、キッチンはコミュニケーションの場として最高です。

── 「とことここどもお料理教室」は多くの教室がありますね。一つの教室に何人くらい登録数があるのでしょう?

それぞれの教室は、当協会の講師養成講座を受けた方が講師となり、個人事業主として活躍されています。
講師には、幼稚園か小学生くらいの子どもがいるアラフォーのママが多いですが、独身のOLさんや、還暦を過ぎた方もいて、登録数はそれぞれの働き方に合わせてもらっています。
ですから、100人を超えるところもあれば、すごく少ないところもあります。

転機となった2つの出会い

活動写真 西原亜希子03

── 「こども料理教室」を始めた時、壁を感じたことはありますか?

最初の1年は生徒が5人しかいなくて、集客に苦労しました。
でも、根拠はないけれど自信がありましたから、「子どもが料理を作れると、こんなに楽でハッピーだよ」という日々をFacebookで発信。
すると2年目くらいに、ある団体が入ってくれて、「こどもお料理教室」の魅力を発信してくれるようになったんです。
それを機に、登録数が激増しました。

── これまでの活動で、転機となった大きな出会いも、その団体ということになりますか?

そうですね。
それともう一つ、当協会で販売している本格こども包丁「未来の匠」の開発に協力してくださった、職人さんとの出会いも大きいです。
西原亜希子 取材04
初めは自社ブランドの製品を作ること自体が目的でしたが、三寿ゞ刃物製作所の職人さんに、「そういうものじゃない」と、安い使い捨て製品とは切れ味も寿命もまったく違う、本物ならではの素晴らしさを教えられたんです。
そこから、「本物」を子どもに伝えたいと考えが変わり、子どもに製品の開発者になってもらうきっかけにもなりました。

仕事のおかげで、住む街の魅力に気づく

西原亜希子 取材01

── これまでに、最大の試練だと感じたことがあれば教えてください。

日々、試練ですよ。
起業するママの注目度が高まっていますが、趣味を仕事にして、さらに組織化すると、営業や多くの人の意見調整など、現場とは別の業務で思った以上に大変になります。
関わる人が増えると責任も大きくなりますし、残念な結果に終わる人間関係もありますし。

でも私、アイデアを考えることがものすごく好きなんです。
こういうことをやりたいと考え、形にして、仲間を募って一緒に楽しむことが好きなので、それが原動力になっていると思います。

── 活動を続けるなかで、新たに手に入れたものや、自身の変化などはありましたか?

自分が住んでいる街、兵庫県に興味をもつようになりました。
この仕事をしていた縁で、包丁の職人さんに出会い、六甲山のことを知り、丹波焼も知り、「兵庫ってこんなにすごい。世界に誇れるものがある」と初めて知りました。

今は自分の街を知り、知ったことを子どもにも大人にも伝えたいという思いが強いです。
ですから、当協会では今、「六甲山の木」「丹波焼」「三木金物」という、兵庫県の3つの名産品を融合させた新商品を開発中です。

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西原 亜希子
一般社団法人神戸親子遊び推進協会 代表理事
西原 亜希子 (にしはら あきこ)
キッチンは、親子のコミュニケーションの最高の場所です。 こどもとお料理の大切さ、知ってみませんか?
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