子だくさん整理収納アドバイザー・岩城美穂さんインタビュー

なぜ、あなたは輝きはじめたのですか?
そんな実体験を、家事や子育てで大変な女性たちに伝えたいという強い気持ちが芽生えたんです。
子供と一緒に受験に挑戦!「片付け」のプロ・岩城美穂さん
片付けが苦手な人を救ってくれるプロとして、大きな注目を集めている「整理収納アドバイザー」。
5人の子どもを育てながら、整理収納アドバイザーとして活躍してきた岩城美穂さんも、以前は片付けが大の苦手だったそうです。
そんな岩城さんに、整理収納アドバイザーをめざすようになったきっかけや、プロになって苦労したことなどをうかがいました。
── 整理収納アドバイザーとして、どのようなかたちで仕事をされているのでしょうか?
個人のお客さま向けに出張サービスをしたり、企業、幼稚園・小学校、主婦向け団体などのセミナー講師をしたりしています。
また、私の家族7人が暮らす4LDKの自宅を丸裸にする「ミステリーツアー」という名の整理収納教室も開いています。
── どのようなきっかけで、この仕事を始められたのですか?
うちは子どもが5人いて、以前は家の中がぐちゃぐちゃでした。
4人目は自宅で出産したのですが、その際にモノが多すぎて、8畳の部屋に助産師さんと家族が入りきれなかったんです。
その時から「これなんとかしないといけない」と思うようになり、雑誌やテレビ番組を参考に片付けを始めました。
時間はかかりましたが、すっきりと片付き、友人からは「うちも片付けしてよ!」と言われるようになりました。
同じ頃、高校受験を控えた長女がたまたまスーパーで見つけて持ってきたのが、整理収納アドバイザーの資格取得の通信講座情報。
長女が塾ではなく家での受験勉強を選んだタイミングと同じだったので、一緒に1年間の受験勉強を頑張り、1級資格を取得しました。
1級を取得するとプロとして活躍できるので、この資格取得が整理収納アドバイザーの仕事を始めた直接のきっかけとなります。
「片付けることで見える世界」を皆に伝えたい
── この仕事を始めるまでは、ずっと専業主婦だったのですか?
以前は保育園に勤務していたのですが、3人目の子どもを産んでからずっと、10年くらい専業主婦でした。
── 資格の取得後、実際にプロになろうと思われた理由について教えてください。
片付けをすると生活が変わるんです。
モノが多くて時間とお金がないという状態が、「片付け」にスイッチをピッと切り替えると、空間にも時間にも余裕ができてお金もできるというように、丸っと逆になります。
私自身も片付けられるようになった時、最初にできたのが時間の余裕、そして心の余裕です。
そうするとお金にも余裕ができて、片付けを繰り返すうちに、どんどん生活の底上げができました。
そのなかで新たな人間関係が生まれたり、古い人間関係の整理ができたりして、これまでと違う世界が広がり始めました。
子育て中はイライラしやすく、家事もしんどいというママが多いと思いますが、片付けをしたら全部解決できるという実体験を、皆さんにもお伝えしたいという気持ちが強くなったのが最大の理由です。
── 逆に、完璧な整理整頓にこだわる人もいますが、どちらにも偏りすぎるのはよくなさそうですね。
片付けというのは、モノがちゃんと元に戻ったらそれでいいのです。
家にあるものを使って収納システムに活用するなど、自由に楽しく工夫すればいいんですよ。
片付けは、自分と家族が幸せになるための手段の一つ。
片付けそのものが目的になるとダメだし、家族に押し付けるのもダメだと思います。
自分が機嫌良く片付けして暮らしていたら、家族にも伝染していくものですよ。
── その考え方であれば、誰でも片付けができそうですね。
片付けそのものは、簡単なんです。
できない人は、やり方を知らないだけ。
私は片付け屋さんではなくアドバイザーなので、その人が自分で片付けられるようになるまで、片づけ方を教えることに重点を置いています。
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