世界の一流シェフが熱視線!【コーヒーフラワー】がブームの予感

コーヒーフラワーはカナダ発のスーパーフードで、栄養価だけでなく、環境にも優しいと注目され、すでにアメリカでは大人気の食材。
まだ日本での知名度は低いものの、一部のカフェやレストランではレギュラーメニューとして支持されています。
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世界の一流レストランのシェフ達がコーヒーフラワーを使用したメニューの開発に勤しんでおり、今後カフェ業界に一大ブームを起こす可能性も高まっています。
コーヒーフラワーとは
出典:日経ビジネスオンライン
コーヒーフラワーは、コーヒー豆の花ではありません。
私たちがよく見かけるコーヒー豆は、コーヒーの木に実ったコーヒーチェリーという果実の種子の部分。
コーヒーフラワーはコーヒー豆を生産する時に出来る副産物で、残ったコーヒーチェリーの果肉部分を乾燥させて粉状にしたものです。
そして、コーヒーフラワーのフラワーは“flower”ではなく“flour”で、小麦粉という意味があります。
名前の通り、コーヒーフラワーは小麦粉に代用できます。
コーヒーの風味や苦みは無く、ローストしたフルーツのような香りが特徴で、少量ですがカフェインが含まれています。
環境に優しい食材
コーヒー豆の生産過程において、原料であるコーヒーチェリーの廃棄率は97%にも及び、環境汚染の問題となっていました。
これまで捨てていた部分を利用したコーヒーフラワーは、環境に優しい食品ということでエコの観点からも大変注目されています。
世界中でオーガニックやエコに関心が高まっている昨今。コーヒーフラワーは環境を保護しつつ持続可能という意味の「サステナブルフード」として期待されているのです。
コーヒーフラワーの魅力
なんといっても栄養価の高さが魅力。料理に加える事で栄養価がグンと高まり、さらにやみつきになるほどのフルーティーな香りと風味も味わえるので一石二鳥です。
しかも使い道が豊富で、小麦粉や米粉と同じように材料と混ぜ合わせるだけなので簡単です。
グルテンフリーなので小麦粉よりもヘルシーなのも嬉しいところ。
地球環境に優しい食材でもあるので、食べる事がエコにつながります。
コーヒー生産国の多くが途上国ですが、コーヒーフラワーはこの途上国の人々の生活と経済向上のための無限のパワーも秘めています。
というのも、コーヒーフラワーの消費量が増えれば、生産国の雇用を生み出す事につながります。
そして、コーヒーフラワーの生みの親であるCFグローバルホールディングスは、コーヒーフラワーの収益の一部をコーヒー生産の労働者に分配する方針。
つまり私たちがコーヒーフラワーを食べることが、途上国の人々の生活向上につながるのです。
食品として健康・美容に有効な豊富な栄養素と味を楽しみつつ、社会問題にも貢献できるところも大きな魅力です。
コーヒーフラワーの栄養
コーヒーフラワーには健康や美容に嬉しい栄養が豊富に含まれています。
中でも、特に注目すべきは抗酸化成分。
コーヒーの栽培地の多くが赤道付近で高地のため太陽が近く、紫外線のダメージは相当なものです。
その紫外線から種子を守っているコーヒーチェリーは抗酸化物質を多く含むと注目され、カフェ酸・クロロゲン酸・フェルラ酸・トリゴネリン・キナ酸等の成分がアサイーの15倍、ザクロよりも38%も多く含まれています。
また、10gのコーヒーフラワーは5.2gの食物繊維と1.5gのタンパク質を含んでいます。つまり50%が食物繊維で、15%がタンパク質ということ。
驚く事に、食物繊維は全粒小麦粉の5倍相当といわれています。
ビタミン・ミネラルも豊富で、中でも鉄分はほうれん草の3倍、カリウムはバナナの2倍も含まれています。
コーヒーフラワーの効果・効能
豊富な抗酸化成分が体内の活性酸素を取り除くので、アンチエイジング効果が期待できます。
抗酸化作用の高い食事を摂取すれば、体の酸化を抑える事ができるので、美容に関心の高い方なら積極的に取り入れていきたいものです。
コーヒーフラワーに含まれている抗酸化物質がもつ効果は次の通りです。
- カフェ酸
- リラックス作用があり、脳の活性化にも効果的。ガンや動脈硬化の予防効果も期待できます。
- クロロゲン酸
- 脂肪の蓄積を抑える効果があるとされ、美容面ではダイエット、健康面では脂肪肝予防や糖尿病予防の効果が期待できます。
- フェルラ酸
- ポリフェノールの一種で美白作用があります。また軽度の抗アルツハイマー病素材として注目されています。
- トリゴネリン
- 脳細胞を活性化させ物忘れを軽減効果や、痴呆症やアルツハイマー症の予防効果も期待されています。
- キナ酸
- アルツハイマー病の予防効果が望め、ダイエットに有効な成分も揃っています。
豊富な食物繊維が腹持ちをよくし、食後の血糖値のコントロールもしやすくなります。もちろん腸内環境も整えてくれるので、便秘も予防できます。
そして豊富なカリウムが老廃物の排出を促進し、むくみ予防効果も期待できます。
痩せ体質に導く効果だけでなく、豊富な鉄分が貧血を予防し、ダイエット時にしっかり摂取したいタンパク質も豊富なので、女性が不足しがちな栄養をしっかりサポートできます
コーヒーフラワーの使い方
出典:http://www.coffeeflour.com/
パンケーキやベーグル、クッキー、マフィン、ブラウニーなどの菓子類に広く応用される他、パスタやソースなどにも使用できます。
それぞれの基本の材料にコーヒーフラワーを練り込むのが主流です。
現在、日本国内でコーヒーフラワーを使用した製品で最も有名なのは、ベーグル専門店「BEGEL&BAGLE」が販売しているコーヒーフラワーチョコ(税込190円)。
コーヒーフラワーをベーグルに練り込んであるので、噛めば噛むほどコーヒーチェリーの風味を楽しめます。
ちなみにコーヒーフラワーの商品化に成功した日本初の製品がこのベーグルで、2015年11月に販売がスタート。
コーヒーフラワーの生みの親であるCFグローバルホールディングス社のお墨付きなので、レギューラ商品として支持されているのも納得です。
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他にも、東京麹町の「No.4カフェ」ではピザ生地にコーヒーフラワーを練り込んだり、コーヒーフラワーを使用したパンやお菓子が販売されたりしています。
まだまだ日本では馴染みは浅いものの、世界では食や経済といった多方面からの期待が大きく、確実に注目度が高まってきているコーヒーフラワーの今後の展開が非常に楽しみです。
コーヒーフラワーの購入方法
残念ながら日本で「コーヒーフラワー」をスーパーなどの店頭で見かける事はほとんどなく、インターネットのみの販売が主な購入方法に。
しかし、「コーヒーフラワー」とamazonや楽天市場で検索しても、コーヒーフラワーをモチーフにしたアイテムばかりが出てきて、なかなか商品にはヒットしないのが現状です。
また、コーヒー豆の粉と間違って購入してしまうケースもあるので、注意してください。
入手困難なコーヒーフラワーに対して、コーヒーフラワーを使用したベーグルなどは探しやすくなっています。
公開されているレシピも少ないので、コーヒーフラワーの扱いに自信が無い方は既製品から取り入れてみた方が良いでしょう。
都内のカフェやレストランでは、コーヒーフラワーを使用したメニューが続々登場しています。直接足を運んでみるのもオススメです。
まとめ
スーパーフードとしてはもちろん、環境に優しい食材となれば、早速生活に取り入れていきたいと思う方も多いでしょう。
数あるスーパーフードの中でも、コーヒーフラワーほど抗酸化成分が豊富な食材は貴重と言えます。
しかもダイエットに効果的な栄養が揃っているとなれば、期待が膨らむのも当然です。
現時点での日本での認知度が低いため、なかなか手に入らないコーヒーフラワーですが、世界が注目している事は間違いありません。
ぜひ手軽なベーグルなどの商品から試してみて、コーヒーフラワーの風味を味わってみてください。
今後さらに関心が高まり、カフェ業界で新たなメニューが展開されてファンが増えれば、コーヒーフラワーがスーパーに並ぶ日も近づくはず。
記事を書いた人

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