NASAも注目のスピルリナが進化!?貴重な青いスーパーフード

スピルリナとは?
スピルリナは栄養価がとても高く、50種類以上もの栄養素をバランス良く含むスーパーフード。
5大栄養素(たんぱく質・ビタミン・ミネラル・脂質・糖質)や必須アミノ酸を含み、「奇跡のスーパーフード」とも呼ばれています。
健康効果や美容効果、病気予防の効果など、さまざまな効果が期待されています。
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スピルリナの正体は、0.3〜0.5mm程のとても小さな藻の一種。
顕微鏡で見ると緑色で、らせん状に巻かれたバネのような形をしています。
スピルリナが地球上に誕生したのは今から30億年前。
地球の誕生が46億年前、人類の誕生は500万年前なので、人類が誕生するよりはるか昔から30億年もの間、スピルリナは形をほとんど変えることなく強い生命力で存在し続けているのです。
スピルリナはとても優れた栄養食品で、NASAが宇宙食として研究している他、国連機関が世界の飢餓対策や栄養失調対策にスピルリナを普及させる活動を行っているほど。
アメリカではスピルリナの認知度は高くスーパーでも手に入る一般的な健康食品ですが、新たに青いスーパーフードと言われる「進化系スピルリナ」が話題となり注目を集めています。
スピルリナの栄養と効果
スピルリナの細胞壁は薄い構造なので消化吸収率が良く、豊富な栄養素をスムーズに体内に吸収することができます。
食物繊維が豊富で便秘改善効果があり、胃の中では水分を吸収して膨らむので、ダイエットにも効果的だと言われています。
またスピルリナはアルカリ性が強い食品なので、酸性に傾いた体を本来の弱アルカリ性に戻す働きもしてくれます。
酸性食品(インスタント食品、肉類、甘い食べ物など)を多く摂り過ぎると、体は酸性に傾き老化を早めたり疲れやすくなったり健康被害を招く可能性も。
弱アルカリ性の環境下では、細胞が活性化され新陳代謝が活発になり、免疫力もアップします。
スピルリナの栄養成分は、動物性と植物性の両方の性質をバランス良く持ち合わせ「スーパーフードの王様」と言われるほど。
50種類以上もあるスピルリナの栄養素の中から、主な栄養素と効果効能を紹介します。
たんぱく質
動物性の代表的な栄養素がたんぱく質。
スピルリナは植物であるにもかかわらず、たんぱく質を豊富に含んでいます。
たんぱく質は筋肉や血液、皮膚や髪など、人間の体を作るためには欠かせない必須栄養素です。
ビタミン・ミネラル類
スピルリナに含まれるビタミン類の中でも、特にビタミンB群やEの含有量が豊富です。
ビタミンB群はエネルギーの代謝や成長、健康な身体を維持するために必要な栄養素。
皮膚や粘膜を正常に保つ働きをし、健康効果や美肌や美髪などの美容効果も。
また、普段の食生活で不足しがちなカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。
ミネラル類は新陳代謝を活発にする働きや、他の栄養素の吸収を助ける働きがあります。
クロロフィル(葉緑素)
クロロフィルは、体の中で血液を作り出す原料となり「緑の血液」とも言われています。
貧血改善の効果や、疲労回復の効果が望め、花粉症などのアレルギー対策としても利用されています。
γリノレン酸
γ(ガンマ)リノレン酸は、生活習慣病を予防する効果が期待できます。
血圧や血糖値、コレステロール値などを下げる効果があるとされ、動脈硬化や悪玉コレステロールの増加を防ぐ働きがあります。
スピルリナの色素
スピルリナは葉緑素の緑色色素の他にも、オレンジ色と青色の色素も持っています。
オレンジ色の色素はニンジンやカボチャなど、緑黄色野菜にも含まれるβカロテンによるものです。
そして青色の色素は「フィコシアニン」という成分。
このフィコシアニンは、青色の天然着色料として広く食品などに利用されています。
原材料名に「スピルリナ青色素」「着色料(スピルリナ青)」などと表示されていれば、スピルリナ由来の食品用青色着色料を使用しているということ。
フィコシアニンは、人には無害で安全性の高い植物由来の天然着色料であり、この青いスピルリナは「進化系スピルリナ」とも言われています。
進化系スピルリナとは
スピルリナから抽出した青色色素「フィコシアニン」は、青いスーパーフードと言われ「進化系スピルリナ」とも言われているものです。
つまり進化系スピルリナとは、スピルリナから青色の色素のみを抽出したものなのです。
この青色色素であるフィコシアニンの主な成分はポリフェノール。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり活性酸素の働きを抑制し、細胞の老化を防ぐ効果があると言われています。
他にも抗炎症作用や免疫力アップなどの効果も期待でき、体に良い働きのある成分なのです。
自然界で、青色色素を持つ植物はごくわずか。
そのため鮮やかな青色を出せるスピルリナ色素は、天然着色料としてとても貴重です。
これまでの青色着色料は、主に人工的に作られた合成着色料が使われてきました。
かき氷のブルーハワイや、ソーダ味のキャンディーなど、合成着色料は舌まで青く染めてしまいます。
進化系スピルリナと呼ばれる天然の青色着色料は、舌が青く染まることもなく安心・安全な色素。
食の安全や健康を重視するニーズの高まりによって、食品に使う着色料を人工のものから天然のものへと変換する動きが世界中で広まっています。
そこで安心・安全で栄養価も高い、青いスーパーフード「進化系スピルリナ」が注目を集めるようになったのです。
進化系スピルリナは氷菓やキャンディー、グミ、和菓子や洋菓子、飲料など、さまざまな食品に利用され人気が高まっています。
進化系スピルリナの入手方法
進化系スピルリナは、青の食用色素として市販されています。
スーパーでは製菓コーナーや手作りコーナーなどに陳列されていることが多いです。
ネット通販でも購入することができるので、お菓子作りや料理に利用して、進化系スピルリナの鮮やかなブルーを日々の食生活に取り入れてみましょう。
スピルリナの摂り方
スピルリナはサプリメントで手軽に摂取することができます。
サプリメントには、飲みやすい錠剤タイプや消化吸収の良い粉末タイプの商品があります。
粉末タイプは消化吸収が良いというメリットがありますが、海藻に似た独特の風味があり、水に溶かして飲むには飲みにくいと感じる人も。
美味しく摂取できるよう粉末スピルリナの飲み方を工夫してみましょう。
錠剤が苦手なお子様やお年寄りにもおすすめのレシピを紹介します。
フルーツスムージーに混ぜる
バナナやリンゴなどの甘いフルーツに、粉末スピルリナと少量の水を加えミキサーにかけましょう。
レモン汁を加えると味のアクセントになります。
青汁や野菜を混ぜたスムージーも健康面での効果が更にアップ。
スピルリナの味が緩和され、栄養満点のスムージーになります。
料理に混ぜる
餃子や焼売、ハンバーグなどの挽き肉料理に混ぜたり、炒めものに混ぜたりと、料理に幅広く利用できます。
食物繊維が豊富なスピルリナで、食事の野菜不足を補いましょう。
栄養価もアップし家族みんなの健康維持に役立ちます。
クッキーや手作りパンに利用するのも彩りと栄養面で効果的。
お好み焼きや、たこ焼きなどの粉ものに混ぜて活用することもできます。
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生スピルリナに注目
スピルリナを加工せずに冷凍した製品もあり、生のスピルリナを食べることができます。
生のスピルリナには、乾燥や熱に弱い栄養素が破壊されることなく全てそのまま含まれています。
味や香りはほとんどないので、色々な飲み物や料理に馴染みやすく取り入れやすいです。
植物性色素のクロロフィル、βカロテン、フィコシアニンの含有量は、乾燥スピルリナよりも豊富。
これらの色素には抗酸化作用があり、アンチエイジングなどの美容効果や、免疫力アップなどの健康効果が期待できます。
副作用はあるの?
スピルリナは副作用や健康被害が起こることはほとんどありませんが、やはりどの食品でも過剰摂取は禁物。
サプリメントなど、スピルリナ製品に記載されている摂取量を必ず守りましょう。
体に合わないと感じたり、体調に異変や異常を感じたりしたら摂取を控えましょう。
着色料として利用されている進化系スピルリナは、体内に存在する胆汁色素と構造が同じものなので、人体には害の無い安全な天然色素です。
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