花粉症にマスクは効果的?【種類別】選び方ポイントと問題解消法

花粉症シーズンの必須アイテム
今や花粉症は春先だけでなく、一年間を通して鼻炎などを引き起こす日本の国民病とも言われています。
花粉症患者数は年々増加しており、環境省の調べによると今では国民の30%が何らかの花粉症を持っているとのこと。
参考元:http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/full.pdf
そして街に出れば、口元にマスクをした人が大勢歩いています。
冬場はインフルエンザ防止に活躍するマスクも、春先になると花粉対策の必須アイテムに。
実際のところ、花粉症対策としてマスクは有効なのかどうかを、改めてチェックしてみましょう。
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花粉症にマスクは有効?
花粉症は、体内に入り込んだ花粉に反応して放出される「ヒスタミン」という物質が鼻や目の神経、血管を刺激することで起こるアレルギー反応の総称。
つまり、花粉を吸い込まないようにすれば花粉症は抑えられるということになります。
市販されているマスクの商品パッケージには「PM2.5やウイルスを99%カット」という文字が踊ります。
通常、スギ花粉は20~40マイクロメートルでPM2.5の10倍以上の大きさです。
つまり、マスクのフィルターの性能を最大限活用すれば大部分の花粉を遮断することになるので、マスク着用は効果的な花粉対策だと言えるでしょう。
マスクの種類と特徴
マスクの用途は主に医療用と家庭用がありますが、家庭用マスクは大きく分けてプリーツ型、立体構造型、布マスクの3種類。
いずれも大人向けのレギュラーサイズやこども用サイズなどが揃い、持ち運びやすいように個別包装されているもの多くあります。
それぞれのマスクの特徴を見ていきましょう。
プリーツ型マスク
現在最も多く流通しているのが使い捨てタイプの不織布製プリーツ型マスクです。
顔の形に合わせてプリーツを広げていくタイプのマスクで、密着性がありしっかりと花粉を防ぎながら、息苦しさを感じにくいという特徴があります。
また1枚当たりの価格が安いことから気軽に購入できるというメリットも。
最近では保湿シートが内蔵されているものやメントールが塗布してあるものなど、さまざまな機能がついているもの販売されています。
立体構造型マスク
登場当時はドーム型の形状に違和感があった方も多いようですが、最近はすっかり浸透した立体型マスク。
サイズがきちんと合うものを選べば、プリーツ型よりもさらにフィット感があるので高い効果が期待できます。
不織布製で通気性が良く、口元にスペースがあるので呼吸がしやすく、口紅がつきにくいというメリットも。
また、耳かけ部分がマスクと同一素材で太めにできていることから、耳が痛くなりにくい構造になっています。
ただし、機能が高い分一枚当たりの価格もプリーツ型より高価になることが多いので、ここぞという時のみ使用するという方も。
布マスク
ひと昔前まで、マスクと言えば給食当番の子供がつけていたような、この平面型の布マスクでした。
以前は不織布に比べてウイルスや花粉が通過しやすいことや、毎回洗濯しなければならないというデメリットがありましたが、今再び注目を集めています。
最近の商品は多層フィルター構造になっているものや、鼻の部分にワイヤーが入っているもの、またプリーツ型も登場し、花粉の侵入を予防する機能が向上しています。
また不織布よりも保湿性に富んでいるため、オフィスや寝室での乾燥対策にもなります。
粘膜が乾燥していると花粉症の症状が悪化する恐れがあるので、こちらも有効な花粉症対策と言えるでしょう。
繰り返し利用できる点も経済的だと見直されています。
マスクの3大問題と解消法
メガネが曇る
花粉対策に欠かせないマスクも、毎日使用していると悩みの種になることも。
特に、日常的にメガネを着用している方にとって、マスク必須の時期はメガネの曇りに悩まされる時期。
マスクから水分を含んだ温かい呼気が漏れることが、メガネの曇りの原因になります。
そんな時は、メガネの方に向けて開発されたマスクを利用するのも一つの方法。
鼻の部分にスポンジ状の当て布が施されているため、呼気による曇りを防いでくれます。
また、メガネに曇り止めのクリーナーを塗っておくのも効果的です。
適量を塗ってティッシュで拭くだけでその日一日、メガネの曇りを抑えてくれるのでとても便利です。
1,000円以下で買えるものが薬局や薬店、メガネショップなどにあるのでお助けグッズとして上手に活用しましょう。
肌荒れになってしまう
マスクを長時間着けていると、布と皮膚が擦れて肌荒れを起こすことも。
また、マスクの中が蒸れて雑菌が繁殖しやすい状態になることもあり、ニキビや吹き出物が増えてしまうという人もいます。
肌の健康維持のためには、こまめにマスクを取り替えて清潔に保つことが大切です。
特に不織布のマスクは擦れによる肌トラブルを起こしやすいので、敏感肌の方は綿100%のものを使う、またはマスクと肌の間にガーゼを挟むなどして対策すると良いでしょう。
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メイクが落ちてしまう
女性にとって一番の悩みと言えるのが、マスクをすることでメイクが崩れてしまうこと。
朝にせっかくばっちり決めたメイクも、マスクと肌が擦れたり蒸れて汗をかいてしまったりすることで、「一度マスクをしたら外せない!」と思っている方も少なくありません。
この場合はメイクの仕上げにパウダーを顔にはたいておくと、ベースメイクが崩れにくくなります。
また、マスク内の蒸れを防ぎたい方は、こまめに汗や呼気から出る水分をふき取っておきましょう。
多少落ちても良いようにとリップにグロスをたっぷり塗るのは逆効果。
マットな口紅を指でポンポンと軽くたたくように塗ると、マスクへの色移りが軽減されます。
また顔の露出部分が少ないときこそ、目や眉のメイクを大切にしましょう。
濃い黒のアイラインなどはマスクと不釣り合いですので、春先なら柔らかな印象の春らしい色を取り入れるのがおすすめです。
マスクの正しい着け方
マスクは正しく装着しないと花粉除去率が低下して、「マスクをしているのに鼻水がとまらない」といった不満につながってしまいます。
特にプリーツ型のマスクはしっかりと顔のラインに沿わせることで、マスク本来の力を発揮することができます。
まずは、マスクの表と裏を確認します。
ほとんどの場合、ゴムがついているほうが外側になりますが、例外もあるのできちんとパッケージを見て確認しましょう。
裏表が逆だとフィルター効果が薄れるだけでなく、顔周りの花粉やウイルスが外に逃げなくなってしまいます。
そして、通常針金が入っているほうが上側になるので、針金を鼻にあてて形を整えましょう。
最後にプリーツを顔の形に合わせて広げていきます。
鼻や頬、あごに隙間ができていなければ、正しく装着できているということです。
どうしても空気が漏れてしまう場合はサイズが合っていない可能性があるので、小さめのものや大きめのものを試してみてください。
一度は試してみたい≪新世代マスク≫
肌質に合わない、接客業などでマスクを着けられないという方には、最新の「新世代マスク」がおすすめです。
顔や髪にスプレーするだけでイオンや静電気防止剤の効果で花粉を寄せ付けない「スプレー版マスク」や、鼻の穴に直接装着して花粉の侵入を防ぐ「ノーズマスク」などさまざまな商品が発売されています。
鼻の穴の周りに塗るクリームタイプも根強い人気。
日本の花粉症人口は増加の一途をたどっており日々研究が行われているので、今後もさまざまな機能を持ったマスクが開発される可能性もあるので要チェックです。
マスク選びで一番大切なこと
せっかく暖かくなってくる春先に気分を落ち込ませる花粉症。
できればうまく付き合って、症状を最小限に抑えたいものです。
そのためのお助けアイテムであるマスクが、さらなるストレスの元になってしまっては本末転倒です。
今は小顔に見える可愛いデザインのものや、アロマ効果があるものなど女性に優しいマスクもたくさん流通しています。
自分の顔の形、サイズ、肌質そしてライフスタイルにマッチする最適なマスクを選び、辛い時期を少しでも快適に過ごしましょう。
記事を書いた人

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