職務経歴書の必要性とは?就職したい主婦のための書き方講座

【専門家伝授!仕事復帰に備えた履歴書の書き方】で「履歴書を提出してください」と言われた時に、応募書類3点セット(添え状・履歴書・職務経歴書)が必要なことをお伝えしました。
実際には「履歴書で十分では?」「何を書いてよいかわからない」という声もよくお聞きします。
そこで今回は、職務経歴書の効果と書き方の概要についてお伝えします。
職務経歴書が必要なワケ
履歴書は入社後も人事部に保管され、個人情報・経歴・志望動機を確認する公的書類です。
職務経歴書は、履歴書では伝わり切れない具体的な職務経歴や技能・スキルを記載し、どのように役立つかをわかりやすく説明するものです。
採用の現場では、所属部門長や面接担当の先輩がこれを見て適性があるかどうかを判断します。
このように、職務経歴書とは自分のことを採用側に説明しやすくするものであり、採用側に応募者の適性を確認しやすくするものです。
まさに、自分を紹介し売り込むための「カタログ」なのです。
新卒の場合は、エントリーシートがその代りとなります。
卒業後は未就職であっても「自己紹介書」「自己PR書」として学生時代に取り組んだことや得意なことを記載して提出することが一般的です。
それが職務経歴書の代わりとなるのです。
ブランクがあっても、働いていた期間が短かったとしても堂々と作って提出しましょう。
用紙の選び方
A4サイズの用紙で1~2枚にまとめます。
3枚以上や文章量があまりに多い場合は見てもらえないこともありますのでご注意ください。
パソコンで作ることが一般的で「仕事でパソコンが使える」証明にもなりますが、難しい場合は文房具店の履歴書コーナーなどで用紙を購入し、手書きでもかまいません。
その場合は、修正液や二重線での訂正はせず、1字でも間違ったら書き直しましょう。
内容
職務経歴書に書く内容は正式に決まっているわけではなく自由です。
ただし、以下の項目は必ず記載します。
- 「職務経歴書」という表題
- 日付(投かん日を記載、履歴書・添え状に記載した日にちと揃える)
- 名前・連絡先(名前は必ず書きます。職務経歴書をみてすぐに連絡をもらえるように電話番号やEメールを書いておくのもよいでしょう。)
- 職務経歴
- 取得資格(沢山ある場合は、応募する仕事に役立つ資格を抜粋し記載する)
- パソコンスキル(Excel:表作成・グラフ作成、等使える機能を記載する)
- 自己PR(仕事上の自分の長所で、応募する仕事に役立つものを記載する)
その他よく書かれる項目
人によって書く場合と書かない場合があるもの
- 志望動機:履歴書に書いてあるため省略することもある
ただし、意欲を伝えるためや職務経歴が短く他に書く内容が少ないときに、あえて書く場合もある - 略歴:職務経歴が長い場合、最初に「略歴」として職務経歴を5~6行の文章でまとめたものを記載することもある
- 学歴:最終学歴を書く場合もある
- 専門的な学科を卒業し、それが応募する職種に有利になると考えられる場合など
職務経歴は人によって書く順番がかわる!
職務経歴書の一番のポイントは、「職務経験」です。
3つの書き方がありますのでここでお伝えします。
年代式
時系列に職務経歴を記載する方法です。
新卒で入社した会社の経験をまず記載し、その後どのように経験を積んできたかを続けて記載していきます。
1社で長く経験を積んできた場合や、転職が少ない場合に効果的です。
逆年代式
最近の職務経歴から記載し、最後が新卒で入社した会社の経験を掲載する方法です。
新卒のころと、現在との職務経歴が大きく変わっており、最近の経験を活かして就職・転職したいと考えている場合に効果的です。
キャリア式
いくつかの職種を経験している場合に、職種ごとにまとめて記載する方法です。
表にするとわかりやすく、転職が多い場合でも職種ごとに記載すると「この中でキャリアアップしてきた」とアピールできます。
30代、40代となると新卒時と現在の経験が大きく変化していることが多いものです。
また子育てや介護をしながらパートや派遣で数社にて経験を積み、転職回数が多くなってしまったという場合もよくあります。
そのため、主婦の就活では逆年代式かキャリア式の職務経歴書がお勧めです。
さて次回【経験をアピール!主婦のための職務経歴書書き方講座【後編】】で職務経歴書の作り方をさらに具体的にお伝えしていきます。
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