シャツの襟汚れの原因とは?黄ばみの落とし方と防止策を大公開!

襟汚れは、衣類を着る方にとって大きな悩みの1つだと思います。
そこで、毎日洗濯をして襟の汚れに対する方法を知っているクリーニング屋さんの観点からシミの落とし方を説明していきたいと思います。
まずは、襟汚れの原因から探っていきましょう。
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襟汚れの原因
毛穴から出る「皮脂」です。
襟汚れが茶色や黒色になるのは、皮脂が酸化しているためです。
非常に落しにくい最大の原因は、酸化した皮脂が洗濯物の繊維に絡みついてしまうためです。
そのため、脂肪を分解できる酵素などが入った洗剤を使わないと落ちません。
そこから更に汚れを放置すると、酸化が強化されて黄色く変化します。
こうなるとクリーニングの専門家でないと難しく、家庭では簡単に落とせませんので汚れがひどくなる前に対処しましょう。
どうやったら落とせるの?
重曹とクエン酸を使って分解して落とす!!
- 大さじ二杯の重曹を500mlのお湯で溶かす
- 襟汚れに塗る
- 2分程置いてブラシ等でこする
- 5分程置いて大さじ一杯のクエン酸を500mlのお湯で溶かしたものを塗る
- 2分程置いてブラシ等でこする
- その後洗濯機で洗う
重曹もクエン酸もホームセンターなどに売っています。
ブラシは使い古しの歯ブラシでもOKです。
重曹はアルカリ性で出来ているため、脂肪の分解に大きな効果を発揮してくれます。
重曹で洗浄した後は、酸性のクエン酸を使用し中和するとより洗浄力が増します。
クエン酸の変わりに酢やレモンも使えます。
食器洗い用の中性洗剤で皮脂を落とす!!
食器用中性洗剤の油への強さを利用して、襟についたと皮脂汚れがきれいになります。
- 40℃くらいのお湯で希釈した中性洗剤をブラシやスポンジに付けて、襟部分をこすり洗いする
- その後洗濯機で洗う
酸素系漂白剤と重曹を使って落とす!!
酸素系漂白剤はクリーニング屋さんもよく利用している皮脂汚れを除去するのにはとっても役にたつ物です。
クリーニング歴21年の私が特におすすめするのがこちらの方法です。
- 70℃くらいのお湯で溶かした酸素系漂白剤にワイシャツを1時間漬けこむ
- その後洗濯機で洗う
- 重曹の粉大さじ2杯と酸素系漂白剤大さじ2杯を70℃くらいのお湯500mlに溶かす
- 汚れに塗りこむ
- その後洗濯機で洗う
- 酸素系漂白剤を買うときは、成分表示を確認して蛍光漂白剤が入っていないものを選びましょう。
蛍光漂白剤が入っていると、柄物の場合は柄部分が白くなってしまう可能性があります。
無地の白いワイシャツの場合は問題ありません。 - 襟汚れを落とす際に最も大事なのは、どんな洗剤に対しても50℃から70℃前後の温度で洗うことです。
温度を上げれば酵素が働き、本来持っている力を十二分に出します。
しかし素材によっては高温で洗えないものもあります。
50℃~70℃で洗えない | 50℃~70℃で洗える |
---|---|
ウール | 綿 |
シルク | 麻 |
レーヨン | ポリエステル |
アセテート | ナイロン |
長くきれいに着るために
基本的には皮脂がたまる前に、着たらすぐに洗うことが最大の防止策ですが、市販の糊のスプレーや防水スプレーを汚したくない部分に吹きかけ、汚れを防御することもできます。
汚れが付着したとしても、スプレーの成分が混合されていることによって落ちやすくなるという作用が働きます。
- 洗濯用糊スプレーを軽く吹きかける
- 防水スプレーを吹きかける
糊が汚れの防御壁になってくれます。
防水加工することによって、汚れを跳ね返す作用があります。
※製品に書いてある可能な素材を注意してみること。
クリーニング屋さんにおまかせする
私のクリーニング店に来るお客様で、一回ごとにワイシャツを出すお客様がいますが、そのお客様のワイシャツは襟がまったく汚れていません。
やはり攻撃は最大の防御と言うように、汚れには事前の予防が最大の効果を発揮します。
是非お試しください。
洗濯マークの意味を知らない方は要チェック
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