『友達がいない主婦』卒業!人間関係のプロが教える友達の作り方

友達がいる人ってどんな人?
友達を作ることは大人になるほど難しくなっていくと感じている人もいるのではないでしょうか。
子どもの頃、どうやって友達を作っていたか考えてしまうこともありそうです。
そんな中、大人になっても上手に友達を作っている人もいます。
ただ「友達がいる」と一言で言っても、それはいろいろな関係があると思います。
以下のような関係が組み合わさっていることもあるでしょうし、他にもいろいろな表現があるかもしれません。
スポンサーリンク
- いつも人のうわさ話をしていて、人の情報などを交換しているような関係の友人が多い方
- 友達はいるけれど、会ったり話したりした後は気持ちがザワザワして良い気持ちを保てない関係の友人がいる方
- 大切な存在として困っている時には力になれる、お互い心が寄り添えるという関係の友人がいる方
- 数は少ないけれど、悩み相談も含め本音が話せる対等な関係の友人がいる方
- お互いがお互いのよき理解者だと思える友人がいる方
- ひたすら楽しい時間を過ごせる飲み友達がいる方
信頼関係が築ける・大切に想えたり、本音が語り合えたりするような友達がいる人はどんな特徴があるか例を挙げてみたいと思います。
- 人も自分も大切に、対等に付き合える人
- 自分の好きなことや、やりたいことがあり、その時間や場所を大切にしている人
- 相手との境界線(心地の良い距離)を良い状態で保てる人
- 枠が広い
上の立場からの同情はしません。
対等な立場で大切な人が困っているというスタンスで同じ目線で話を聴いてくれます。
自分のことを大切にして、エネルギーを蓄えることができます。
エネルギーがある=余裕も生まれます。
キラキラしていて、人を惹きつけます。
自分の良い要素や持っている力を自分で認められています。
少しのストレスがあっても跳ね返す力があります。
人の考え方を否定しません。
違いとして受け取れる柔軟な考え方を持っています。
なぜ私にはいない?こんな特徴はない?
なかなか友達ができないという方に多い特徴を上げてみたいと思います。
友達が出来ずに悩んでいる方は、以下の部分がないか自分の内側と向き合ってみましょう。
また、自分に見当たらなくても、相手がそういう面を持っていて友達関係がうまく築けないというケースもあります。
- 人の顔色を伺ってしまい、気を遣いすぎてしまう方
- 自分の中に怒りが溜まっていて、攻撃的になってしまう方
- 人との距離感がよく分からずに踏み込みすぎたり踏み込まれすぎたりしてしまう方
- つい上から目線になってしまう方
- 私なんてと自分から下になってしまう方
- 対人恐怖など、人の目が怖いという方
- 人と関わること自体がストレスでしかないという方
- 人間関係でのトラブルの経験があり、トラウマになってしまっている方
- 自分に自信が無い方
以上のような特徴はどれもこれまでの環境や経験の中で培われたものである事が考えられます。
- 両親の顔色をいつも伺っていた
- 傷つき体験による悲しみや苦しみがあり、それが解消できずに大きな怒りになっている
- 子どもの頃や、今までの人生の中で自分の意見が安心して言える環境がなかった
- 傷つき体験が過ぎたことになっておらず、トラウマを抱えてしまっている
- いつもレールが敷かれていたので、自分で考えて決めて行動するという流れがうまくできない
思い当たることがあれば、自分の経験・その時の感情と向き合うことをお勧めします。
原因を知り、その時の気持ちを語ったり書いたりして外に出してみてほしいと思います。
人は皆、過去の経験から学んだコミュニケーション方法で生きています。
その中には刷り込まれてしまっている思い込みも含まれます。
両親との間の常識を、ずっとルールにしたがってきた自分を、少しだけ変えてみるのはどうでしょう。
枠の外に出てみること、枠の中も外も自分で選んで良いということを意識してみましょう。
リスクの少ないことを実践してみることで、自分に変化が現れることもあります。
最初の一歩はとても怖いし勇気がいることですが、その勇気で違う景色が見られるかもしれません。
以下のような健全なコミュニケーションを学ぶ場所を探し、セミナーや講座を受講するのも一つの方法です。
- 男女共同参画センター
- カウンセリング
- NPO法人等
また、対人恐怖症の治療にはカウンセリングが有効な方法の一つです。
人との境界線を保ち、心地よい距離感を作ることもできるようになっていくと思います。
思い込んでいた自分の枠の中の常識から不必要なものを手放して、生きやすい考え方を取り入れていきましょう。
人に対して自分の常識範囲外のことがあっても「常識が無い」とか「ダメ」という否定ではなく、
ただの「違い」という捉え方を自分の中に取入れられると良いですね。
どちらかを犠牲にするのではなく、人も自分も大切にするということを意識したコミュニケーションは円滑な人間関係を作るのだと思います。
自分が少し変わると周りの人の変化も実感できると思います。
ただ、気を付けたいのは相手が上下関係を作ってくる人の場合です。
同情をされるなど上から目線で言ってくることが多い、会ったり話したりした後なぜか気持ちがザワザワして嫌な気持ちになる相手とは対等に付き合うことが難しい場合があります。
そんな時は自分から下がってしまっていないかを確認し、胸を張ってまっすぐ目を見て堂々と話してみましょう。
自尊心が下がってしまわないよう自分を守ることも大切です。
それでも上から来る人とは、対等な友人関係を築くのが難しい人かもしれませんので距離を置くのも一つです。
出会いの場はどこにあるの?
友達をつくる場所としてはどんなところがあるでしょうか?
- ご近所付き合い
- お子さんがいれば保護者同士のお付き合い
- 自分の趣味
- やりたいことがあればその場での出会い
仕事を持っている主婦の方は、それに加えてお仕事関係の人々との出会いがあるでしょう。
友達になれる人と出会うためには、自分の好きなことにかかわる場所がおすすめです。
もちろん、好きなことが同じだからと言って友達と思える人に会えるかはわかりませんが、そういう場所で友達を探す方が自分に合う人は見つけやすいと思います。
- 習い事やジム
- カルチャーセンター
- ボランティア
- 好きなアーティストのライブ
- 行きつけのご飯屋さん
- SNSのオフ会
- 昔からの気の合う友達関係からの広がり
自分の好きなことのできる場所を思い浮かべてみましょう。
趣味の場所だと、もし万が一何らかのトラブルがあって人間関係がぎくしゃくしたり、その場所に居ることが辛くなったりしても、一旦距離を置くことが可能です。
ご近所や保護者といった関係の人と距離をおくことは難しく、トラブルが大きくなってしまうこともあるかもしれません。
友達を探す事と同時に、自分を守る事も大切に考えてほしいと思います。
もし深いママ友がほしいときは、ママサークルのような普段の生活から少し距離を持てるママたちとの出会いをお勧めしたいと思います。
今はfacebookなどのグループもありますし、子育て支援センター・図書館などもありますね。
どうやって友達になるの?
自分の好きなことに関わる場所での出会いは、共通の話題で盛り上がれることもあるので話しやすいですよね。
相手の話も否定せずにじっくり耳を傾けることを意識してみましょう。
自分自身がその人と時間を共有したいと思え、心地よい時間を過ごせれば、それが友達への一歩ではないでしょうか。
声の掛け方
好きな食べ物や映画等、共通のものが話題に上がった時は誘ってみるチャンスです。
会話の流れで「私、○○さんと今度ご一緒したいなー、話していてとっても楽しいし。」とさらっと言い、相手の反応を見てみます。
ある程度距離感も縮まって話せるようになると、食事などにも誘いやすくなりますね。
自分の気持ちを言葉にしながら、私を主語にした言い方で伝えてみましょう。
相手が嫌な気持ちになることは少ない伝え方だと思います。
そして自分のことに関しては、少しずつ話していけるといいですね。
自分のことを話すときは最初から一気に話すのではなく、小さいことからちょっとずつ、相手の反応を見ながら話していきましょう。
その反応で、自分と合う人かもわかってくると思いますし、否定的されたり傷つけられたりしてしまうことからも自分を守ることができると思います。
迷惑に思われずに誘う方法
あまり強く友達になろうと意識して近づくより、ニコニコ挨拶をする、共通の話題で会話をする、そんなことをしばらく続けてみてはどうでしょうか?
焦らずゆっくり気長にをテーマにできるとよいですね。
でも、誘うってとても勇気のいることです。
断られて傷つくことが怖いという気持ちもあるでしょう。
そんな時は「断られても誘うことができた自分にOKを出す」と自分のルールを決めておきましょう。
断られても、自分の価値が下がる訳ではありません。
断られても断られなくてもOKです。
これも一歩踏み出す勇気なのだと思います。
誘う時は何度も言わない
メールも返事が無いからといって、心配になって何通も送ることはしません。
返事は無くてもOKと自分の中で意識してから送信し、その後は気にし過ぎず自分の好きなことをして良い時間を過ごしてみましょう。
さらっと一度話し、反応を見る。
このような方法で誘って迷惑に思われるリスクは低いと思います。
試すことが大切!それでも不安を感じる時は?
物事がうまく進まないと、落ち込んだり多くのエネルギーを消費したりしてしまいがちです。
そんな時は以下を意識する事が大切です。
- うまく進もうが進まなかろうが自分の価値はあるままで変わらないし、自分がやろうとしたことを一つの出来たこととして認めようと意識すること
- エネルギーを蓄える
ホッとできる良い時間を持ち、自分の良いところ、自分の力だと思うこと、やりたいこと、夢などをたくさん書き出す自尊心を上げる作業をすることも大切です。
友達がほしいときは、一歩踏み出す勇気が必要不可欠になります。
その一歩が自分を変え、周りの景色も変えていきます。
失敗しても良いし、自分のできそうなことをやり続ければ良いだけの事。
辛くなってしまった時は「なかなかうまくいかないな。つらいな。あーつらい!でも、焦ら無くても大丈夫。ゆっくりで大丈夫。」と声に出して自分に話しかけましょう。
落ち込んでしまった時
そんな時こそ自分の好きなことをする時間を大切にし、心身ともにリラックスできる自分なりの方法を見つけましょう。
ほんの小さな幸せを感じることでOKです。
- 好きな香りのハーブティーを飲む
- ふかふかの新しいタオルを買ってみる
- ゴロゴロダラダラしてみる
自分の気持ちがリラックスできれば何でもOK。
日々少しの時間でも良いので、そんな時間を大切にします。
やりたいことが分からない人は、とにかく何かやってみる。
そして自分にとって「悪くないな」と思ったものを取入れていきましょう。
エネルギーが蓄えられると、また行動出来るようになっていきます。
森口先生の伝えたいこと
友達はいなければいけないというものではなく、いてもOK・いなくてもOK!
友達がいないと悩んでいる方もいると思いますが、友達がほしいと思う本当の理由は何でしょうか。
いくつもの理由が重なっているかもしれませんが、自分の思考の中にあるものを見つめてみましょう。
以下のような考え方が自分の中にありませんか?
- 友達がいないのはダメな人
- 友達がいないのは寂しい人
- 友達はたくさん作るべき
- こうあるべき
- こうしなければならない
- こうでなければだめ
窮屈な考えを手放して自分の枠を広げ、柔軟な考えを取入れようと意識してほしいと思います。
まずは友達は作らなければならないものではなく、いてもOKだし、いなくてもOKだと意識してみませんか?
そのうえで「純粋に友達が欲しいな」と思う人は勇気を出して一歩前に進んでみましょう。
この記事のまとめ
- 友達作りは焦らず気長にゆっくりと考える
- 友達が純粋に欲しいと思う時は、一歩踏み出す勇気が必要
- 友人関係は対等であることが健全
- 好きなこと、やりたいこと、自分のホッとできる時間と場所を持つと友達を探しやすい
- 自尊心を上げることは、人との距離感を良い状態で保つのに大切な事
- コミュニケーションは、育った環境で自然に学んだコミュニケーション方法が出るもの
- 自分の中の思い込みを手放し、聴く耳を持ち、取入れられるものは取り入れようと柔軟に考えられると円滑な人間関係にも繋がる(これらの作業や学びを行うのに、カウンセリングはとても有効な方法の一つです。)
- うまくいかなくても失敗してもOK、続けて行けば良いだけの事
- 友達はいなくてはいけないものではなく、いてもOK、いなくてもOK
ママ友付き合いのコツ!保育園や幼稚園のママ友イジメの回避方法
日本初!深刻化する主婦のイジメ問題インフォグラフィックス “ママ友イジメ”リアルな実態図
心理療法カウンセラー監修。ママ友イジメの対策と予防策
記事を書いた人

いいね ! しよう