妊活・妊娠中の新常識!葉酸パワーの底力を専門家がズバリ解説

知っておくべき!葉酸の必要性
妊活・妊娠中の芸能人の愛飲品としても注目され、ママ雑誌などでも特集が組まれるようになった「葉酸サプリ」。
葉酸の必要性を産婦人科のお医者さんに紹介されて知った人も多く、今ではベビ待ちやプレママ期の定番品となっています。
そもそも葉酸とは、ほうれん草から発見されたビタミンB群の一種の栄養素で、葉物野菜や豆類などの食品に多く含まれています。
葉酸の成分はお腹にいる胎児の発育に重要な役割を果たしてくれる上に、極度に栄養を失って体調を崩しやすい母体の健康維持に大活躍!
さらに、便秘や肌荒れなどにも有効とされていて、その美容効果は妊娠中や出産後にもキレイでありたいと願う女性たちにも支持されています。
葉酸とは?
葉酸は1941年にほうれん草の葉から発見されたことから「葉酸」と命名されました。
水溶性ビタミンB群の一種で、妊婦には欠かせないものとして母子手帳にも明記されている大切な栄養素です。
タンパク質やDNA・RNAを合成する働きと、細胞の生産や再生、発育を促進する働きが胎児の正常な成長に深く関わるため、妊婦には欠かせない栄養素と言われるようになりました。
葉酸が別名「造血ビタミン」と呼ばれることからもわかるように、「葉酸」と「ビタミンB12」の2つのビタミンに赤血球の生産を助ける働きがあります。
妊婦は貧血になりやすいため、胎児のためだけでなく妊婦自身のためにも葉酸が重要な栄養素であると言えます。
他にも、動脈硬化の危険因子であるホモシステインの生産を抑制する働きもあり、葉酸は生きていく上で必要な様々な働きに関与しています。
普段から不足しないように摂取しておくことが大切です。
葉酸の摂取推奨量(食べ物から)は1日240μg、妊娠時においてはその倍の480μgとされています。
ほうれん草などの野菜から摂取することも大切ですが、妊娠を希望している時からサプリメントで補う事も推奨されています。
厚生労働省が推奨する栄養素
葉酸の需要が妊活・妊娠中などの女性にここまで定着した理由は、2000年に厚生労働省が葉酸サプリの摂取を推奨する正式発表をしたのがきっかけ。
2002年には、母子健康手帳内にも葉酸摂取の必要性に関して記載されるようにもなりました。
その目的は、経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症など)の発症リスクを低減させるため、妊娠可能な年齢の女性や妊娠を計画している女性に葉酸摂取に係る適切な情報を発信し、適切な選択を可能にすること。
カナダをはじめとする諸外国では日本より約10年も早く葉酸摂取の促進をスタートさせていましたが、食生活の多様化による葉酸不足などを理由に日本でも取り組みを強化。
妊娠を計画しているすべての女性に、毎日の食事にプラスして栄養補助食品で400μg(マイクログラム)の葉酸摂取をすすめています。
μgはmgよりも小さいわずかな単位ですが、葉酸が多く含まれるほうれん草を例にとっても、1束100gのものを2束ぶん生のまま食べなければ補えないほどの量です。
葉酸が不足するとどうなる?
妊婦では
DNAや細胞の正常な生産が行われない可能性があり、妊娠初期(4~12週)では二分脊椎症や無脳症胎児などの神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
胎児の発育に遅れが生じることもあり、未熟なまま産まれる可能性も高くなります。
一般的にも
細胞分裂や造血に関わるため、悪性貧血や免疫機能の衰え、消化管機能異常、心臓病、大腸がん、子宮頸がんといった病を引き起こす原因になります。
葉酸を多く含む食品は
葉酸を含む食品でも、その量には違いがあります。
食品で葉酸摂取を考える際には、食べやすさや葉酸以外の栄養素についても考えましょう。
- ・野菜
- 枝豆、モロヘイヤ、芽キャベツ、パセリ、ほうれん草など
- ・きのこ類
- エリンギ、えのき、マイタケなど
- ・果物
- いちご、アボカド、マンゴー、キウイ、バナナ、みかんなど
- ・魚介類
- うなぎの肝、うに、ほたてなど
- ・その他
- 焼き海苔、鶏レバー、酒かす、日本茶、納豆
葉酸を多く含んでいても妊婦にはNGの食品・栄養素は
葉酸以外に含む栄養素や、その食品の質にかかわることで妊婦が避けたい食品があります。
栄養素、成分 | 食品 | 理由 |
---|---|---|
脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD) | レバー、うなぎ | 過剰摂取した場合、胎児の奇形リスクがある(水頭症・口蓋裂症など) |
リステリア菌 | 魚卵(明太子、筋子など) | 感染症になり、早産・流産を引き起こすリスクがある |
アピオール | パセリ、セロリ | 中絶目的に利用されている成分 子宮収縮作用がある |
カフェイン | コーヒー、緑茶 | 過剰摂取により、母体の鉄分やカルシウム摂取を阻害、胎児の発達障害リスクがある |
食品から葉酸を摂取できる?
葉酸はとっても熱に弱く、調理で50%近くの栄養成分が分解されるか溶け出してしまいます。
もともと葉酸は水溶性ビタミンなので、水に溶けやすく体内に貯えられにくいのが特徴。
栄養成分の体内での利用効率は、サプリが85%なのに対して食品は50%程度とかなり低く見積もられています。
また、葉酸の栄養成分は体内にストックされにくく毎日の摂取が必要なので、日常の食生活では必要量を体内に吸収するのはかなり難しとされています。
このような事実から、厚労省も現在のところは食事由来での葉酸の体内利用効率は確定していないとしているのが、サプリ摂取を推奨している理由のひとつといえます。
妊娠前からの葉酸摂取がベスト
最も多くの葉酸を必要とするのは、妊娠前から妊娠初期にかけて。この時期は胎児が大量の葉酸を必要とし、妊婦の葉酸消費量は通常の約2倍にもなります。
ここで葉酸不足になると胎児の形成がうまくいかない可能性が出てきてしまいます。
目安としては、少なくとも妊娠の1ヶ月以上前から1日400μgを葉酸サプリから摂取するのがベスト。さらに妊娠初期の段階でも同量の摂取が必要とされています。
妊娠中期以降も食事からの不足分はサプリで補うのがオススメですが、必要な葉酸量は時期によって異なるので摂取する前にしっかりチェックしましょう。
また、出産後の授乳期間中も赤ちゃんに母体から赤ちゃんに栄養成分を与えることから葉酸摂取が重要視されています。
あなたにピッタリのサプリを選ぶ方法

これから生まれてくる子供のためにも自分の身体のためにも、本当に納得できる葉酸サプリを選びたいもの。
絶対に押さえておきたいゆずれない条件だってあるはずです。
- 厚生労働省が推奨する葉酸量を摂取できる商品を選びたい
- 不要な添加物が入っている商品は避けたい
- 栄養素の過剰摂取は避けたい
- 妊婦に必要なその他の栄養素も同時に摂取したい
- 美容成分も入っている商品がいい
- 信頼できる製造元の商品を選びたい
- 飲みやすい粒の大きさ・ニオイがきにならないサプリを選びたい
自分が求める葉酸サプリの特徴を再確認するためにも、下記のチェック項目をぜひ一度ご確認ください。
そして、チェック項目に当てはまった条件がクリアされているサプリ選びをはじめましょう!
下記のページで、人気の葉酸サプリを比較しています。
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