妊娠線が痛い!チクチク・ピリピリする理由とすぐできる痛み対策

妊娠線が痛い原因
妊娠線はおなかが大きくなるにつれて皮膚がぐいぐいと引っ張られる中で、弾力性に乏しい皮下組織や真皮層のコラーゲン繊維や細胞が破壊されることから起こる現象です。
へそ周りや下腹部などのお腹にできる割合が多いですが、腕やお尻、太ももやふくらはぎにいたるまで身体のあらゆる部分に出現することも少なくありません。
肌の奥深くの皮膚組織にキズができて肌表面に透けて見えたものが妊娠線であり、私たちが日頃よく目にしている皮膚の表面に生じるキズと同じような裂傷が皮膚の内部で起こっているようなイメージです。
肌の表面にできるキズのように出血するわけではないものの、何かしら痛みのようなものを感じたとしても無理はありません。
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妊娠線はどんなときに痛くなるの?
痛みやかゆみは妊娠線ができ始めるころに生じる傾向にあり、肌の表面では目に見えるような変化が特にないのに痛みやかゆみだけ感じるというケースもよく聞かれます。
つまり理由もわからず肌がむず痒く、チリつくような痛みがあるときは、すでに皮膚の内側奥深くに亀裂ができており、これから徐々に見える部分で線が出現する可能性が高いとも考えられます。
痛みの感じ方は人によって色々なパターンがありますが、多くの場合はチリチリ、ヒリヒリ、ピリピリというような表現が当てはまるような感覚になります。
またお腹が膨らんでいくとお腹まわりの皮膚が突っ張ったようになって、ちょっとした刺激でも痛みを感じることがあります。
服や下着に使われている繊維にこすれたときや、ゴムがあたったり締め付けたりするのも刺激になります。
ひどい場合には、何気なく手が触れたり水やお湯があたったりするだけでも、しみるような痛みが走ることがあります。
「かゆみ」を「痛い」と感じてしまう場合
妊娠線の特徴のひとつとして知られているかゆみと混同してしまい、本当はかゆみなのに痛みと誤認識しているケースもあります。
皮膚が伸ばされるのに追いつけず、皮膚の奥のほうに亀裂が生じて妊娠線ができる際には、ムズ痒さを伴うことが多くなります。
かゆみを感じる神経と痛みを感じる神経は別なのですが、時としてかゆみをごく弱い痛みと勘違いしてしまうことがあるのです。
特に乾燥状態の肌では組織が裂けやすく、かゆみを強く感じやすくなります。
肌の表面がカサカサする乾燥肌になると粉をふいたり、ヒビ割れやすくなったりするのと同様に、肌の内部も潤いがないとキズになりやすいのです。
角質層の水分が十分足りていれば皮膚の組織は裂けにくく、できてしまったキズも修復されやすくなります。
妊娠線が痛いときの対処法
大きなお腹を抱えてただでさえ日常生活に苦労が付きもののプレママたちにとってみれば、妊娠線のせいで頻繁に痛みが起こるのは辛いこと。
そこで妊娠線の痛みを上手にやわらげるために試してほしいのが以下のような方法です。
ただし、痛みを放置して我慢できずに掻きむしってしまうと悪化してしまい、さらなる肌トラブルを引き起こしてしまう可能性が高くなります。
あまりに症状がひどいときには自己判断せずに、きちんと産婦人科や皮膚科のお医者さんに相談して指示を仰ぎましょう。
保湿する
妊娠線ができやすい大きな要因として、肌の水分量が不足してしまうことが挙げられます。皮膚の角質層まで乾燥気味だと内部で亀裂ができやすくなり、そのキズの周辺でかゆみや痛みを生じさせてしまうのです。
したがって妊娠線そのものを予防し、できてしまった妊娠線の修復を早めるためには、肌の奥まで潤うような浸透力を備えたアイテムで、しっかりと保湿することが不可欠になります。
肌の保湿なら一般的なボディクリームを活用することもできますが、妊娠線の予防法としては妊娠線専用クリームを使うことをオススメします。
妊娠線予防クリームは、普通の保湿クリームよりも奥深くの層まで成分は浸透しやすく、肌の芯まで潤いを届けてくれて柔軟性を高めてくれます。
またコラーゲンの生成をサポートし、ホルモンバランスを整えるはたらきをプラスすることで、裂けた組織がよりスムーズに再生しやすくなります。
クリーム選びのポイントは、自分の身体の状態や体質にあったものをセレクトすること。
デリケートな妊娠中の肌でもできるだけ負担が少なくてすむ無添加タイプや、においに敏感な時期でも使いやすい無香料タイプの妊娠線クリームも多く、
痛みやかゆみが出やすい肌やつわりの時期でも安心して使うことができるものが人気です。
保湿の予防ケアを始めるタイミングはいつ?
妊娠線の予防対策や改善はお手入れが早いほど効果が出やすく、時間が経過した妊娠線ほど消すのが難しくなってしまいます。
痛みやかゆみを感じるのは妊娠線ができ始める予兆ともいえますので、気になり出したら妊娠初期の時点でもすぐにでもクリームでケアを始めましょう。
また、妊娠線に悩んだ経験がある人の体験談の中には、妊娠後期や臨月に入ってから急に妊娠線ができたというケースもあります。
初産のときはできなかったのに経産婦になったときには悩まされたという女性も少なくありません。
「この時期ならもう大丈夫だろう」「1人目は大丈夫だったから2人目も心配ないはず」などと油断せずに、妊娠中は長期的なケアを心がけましょう。
ただし、つわりやお腹の張りがある時は無理をせず、体調をみながらのケアをしてください。
代謝アップを心がけ、皮膚のターンオーバーを促す
妊娠線は肌の深層が裂けてできたキズのようなものなので、表皮のキズと同じく破壊された細胞組織を修復することが必要になります。
そのためには肌の新陳代謝をアップさせて、新しい肌への生まれ変わりを促すことがポイントになってきます。
代謝を高めるのに有効なのは何よりも食生活と質の良い眠りです。
ビタミンやタンパク質など栄養のバランスに配慮した食事や夜間にしっかりと睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌が盛んになり肌の新陳代謝を活発にしてくれます。
またウォーキングのような軽めの運動で体を動かし、好きなことをしてストレス発散を心がけることも、ホルモンバランスの乱れを整えてスムーズな新陳代謝を促すためには効果的です。
下着や服の素材・しめつけ具合に気をつける
妊娠線ができたことで独特の痛みを感じることがある場合には、普段身につける洋服にも注意が必要になります。
過敏になりがちな妊婦さんの肌にとっては、合成繊維による摩擦やゴムでの締め付けが時として強い刺激になりかねません。
妊娠中はホルモンバランスの乱れから肌がデリケートな状態になりやすいのですが、妊娠線という内部のキズのせいで肌コンディションはますます悪化してしまいます。
肌への刺激が少ない天然素材や、締め付けのないゆったりしたつくりの洋服や下着類を選ぶようにしましょう。
産後に妊娠線が痛くなることもあるの?
妊娠線は出産すると少しずつ赤みが引きながら瘢痕化(はんこんか)し、赤紫色の状態から白っぽい状態の旧妊娠線とよばれるものに変化します。
個人差はあるものの、産後半年~1年ほどでほとんど目立たない状態にまで薄くなることが多く、それに従って痛みも徐々に治まっていきます。
ただし双子などの多胎妊娠や、より深くまで裂け目が入ってしまっている場合には、なかなか痛みが消えずに長引くこともあります
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妊娠線が痛かったママの体験談
9ヵ月くらいに痛みを感じたので、今までしていたケアを続けるだけで特別なケアは特にしませんでした。
我慢できないほどでは無かったので、保湿クリームを塗ってやり過ごしました。
ある程度時期を過ぎると、症状は無くなりました。
服などが当たって痛い時は、妊娠線クリームを多めに塗った上にガーゼをのせて、服とお腹が触れないようにガードするようにしていました。
皮膚のお薬を塗るのは不安だったので、妊娠線クリームを朝・昼・夜と3回痛い部分だけ重ね塗りしていました。
まとめ
妊娠線にはかゆみにも似たピリピリとした痛みを感じるケースが多く、ひどい場合にはちょっと何かが触れるだけで強い刺激になり、痛みを増大させてしまうことがあります。
こうした症状を最小限に抑えるためには、日頃から妊娠線クリームで肌の角質層にいたるまで十分な保湿を心がけることが第一です。
妊娠初期から専用のクリームでケアしていても妊娠線ができてしまうケースもありますが、できてからも諦めずにセルフケアを続けることが大切です。
また、肌への刺激を少なくするなど、簡単にできる工夫をしていくのもポイントです。
そして食事や睡眠など規則正しい生活を送ること、ストレスをためないことも必要です。
食生活や運動へ気を配ることは体重管理にもつながるので、お腹が一気に大きくなって妊娠線ができやすくなるのを食い止めることができます。
妊娠線は見た目だけでなく、人によっては痛みの症状を伴うことがあります。
妊娠線の数は多いのに痛みをまったく感じない人もいれば、見た目がそれほどでなくても痛みは強いという人もいます。
どうしても痛みがひかないなど、症状が長引く場合は病院で診察を受けましょう。
記事を書いた人

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