ひどい妊娠線をどうにかしたい!今からすぐ始められる妊娠線ケア

ひどい妊娠線…対処法はある?
産前・産後の女性にとってよくある悩みが、気づいた時には出来てしまっていたひどい妊娠線。
妊娠線はできる数や見え方などに個人差があり、早めにケアすれば目立たなくすることも可能ですが、充分にケアしていた場合でもひどい妊娠線が残ってしまうこともあります。
ひどくなってしまった妊娠線が自然に消えるのは難しいからといって、諦める必要はありません。
何らかのケアをすることでぐんと良くなる可能性が高まります。
妊娠線が気になり始めたプレママや、ひどい妊娠線が残ってしまった産後のママの悩みを解決するケア方法を紹介します。
この記事の目次
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妊娠線は段階を追ってひどくなる
妊娠線のでき方のタイプは、うっすらと見える程度でわかりにくいものから、広い範囲に色濃く広がるようなケースまで、人それぞれ異なります。
まず軽いケースだと、伸びたお腹の皮膚に血管が透けている程度の薄いピンク色や赤紫色になり、妊娠線という自覚がないこともあるほど。
妊娠線ができ始める際にはこのようにうっすらとした色合いで短めの線があらわれることが多く、皮膚のツッパリと同時にムズムズするようなかゆみや微弱な痛みを伴うこともあります。
やや症状が進むと真皮(しんぴ)や皮下組織の亀裂が大きくなってきて、長さや本数が少しずつ増えると共に赤紫や茶色っぽい線が濃く見えるようになります。
お腹まわりだけでなく、胸やお尻など色々な箇所にも気付かないうちに妊娠線ができていることがあります。
さらにお腹の膨らみや乾燥などに伴い妊娠線が悪化すると、刃物で切り付けた傷跡のようなくっきりとした肉割れが広範囲にあらわれます。
ひどい場合には妊娠線が放射線状に広がったり、複数の縦線がびっしり入ってちょうどスイカの縦ジマのようになる例も多く見られます。
出産後に残ってしまう旧妊娠線は、赤みが引いて白っぽく瘢痕化(はんこんか)し、通常の肌細胞とは違う状態になっています。
手で触ると深いシワのようにデコボコとした溝状になっていたり、光の具合によってテカリが見られることがあります。
妊娠線は通常産後3ヶ月~半年ほどで薄く目立たなくなりますが、時間が経った妊娠線は消えにくいことが多く、人によってはなかなか消えずに残ってしまうケースもあります。
妊娠線はどこがひどくなりやすいの?
妊娠線ができる代表的な場所は腹部ですが、その他にも太ももやお尻、二の腕など、カラダのさまざまな場所にあらわれる可能性があります。
また、妊娠すると胸が2カップ以上大きくなることが多いため、妊娠線対策としてのバストケアも重要です。
「お腹ケアはしっかりしていたけれど、意識していなかった太ももにできてしまった」などというケースは珍しくありません。
体の一部分のみに妊娠線ができ始めたという人は、できてしまった部分だけでなく全身ケアをしっかりと意識しましょう。
妊娠線ができやすい人とは?
もちろん個人差はありますが、経産婦や双子などの多胎児を妊娠している場合などは、妊娠線ができる確率が高くなります。
経産婦の場合、1人目の出産時には妊娠線ができなかったため、2人目以降の妊娠の際に油断してケアを怠っていたらできてしまったというケースもあります。
また、単純に2人目以降の方が年齢を重ねているため、皮膚が比較的柔らかくなくなってくる傾向にあり、皮膚の伸び方にもかなりの違いが生じます。
初産の時に大きくなった子宮が再び大きくなるため、最初の出産よりも簡単にお腹が大きくなりやすいとも言われています。
反対に初産婦で肌の柔軟性と代謝機能が低下していない方であれば、妊娠線ができにくい傾向にあります。
ただし、妊娠線ができる・できないは体質やライフスタイルによる影響もあるので、できにくいタイプに当てはまる人であっても油断は禁物です。
妊娠線がひどかったママの体験談
「割れるんじゃないか?」と思う程、亀裂と言う言葉が相応しいような形で妊娠線が入り、「これ、産んだらどうなるのだろう、消えるのか、このまま残るのか…」となんともいえない、不安な気持ちでした。
産後は、徐々に症状も落ち着いて今はそこまで気にならない程度になっています。
内ももがひどいです。
お腹と一緒にクリームを塗っていますが、足の方は誰かに見られるわけじゃないので、残ってもいいかなと思っています。
胸にも妊娠線が出てきてビックリしました。
結局産後は赤みも引いて、うっすら痕が残っているかんじです。
途中まではそこまでひどくなかったから、何もしていなかったけどさすがにケアをし始めました。
出来るだけ痕が残らなければいいなと思っています。
でき始めた妊娠線をひどくしないための5つの方法
①妊娠線クリーム(マタニティクリーム)を使う
すでに妊娠線ができてしまった場合でも、すぐに手を打てばひどくなるのを防ぐことができます。
またクリームによるケアは妊娠線を薄くしたり、それ以上増やさないためにも有効です。
妊娠線は時間の経過とともに消しにくくなるため、できてしまっても諦めずに気付いた時点ですぐにお手入れを始めるようにしましょう。
安定期以降であれば、妊娠線クリームを使ったマッサージをプラスすることによってさらに効果が出やすくなります。
妊娠線専用クリームの大きなはたらきとしてはまず保湿が挙げられますが、普通の保湿クリームとは異なり、プラスアルファの役割を持っています。
妊娠線クリームは表皮だけでなく真皮層や皮下組織にまで浸透してはたらきかけることで、コラーゲン生成をサポートして肌の弾力性を高め、肌のターンオーバーを促してくれる効果がある点が特徴です。
さらに多くの妊娠線クリームには美容成分や各種ビタミンなどが配合されており、妊娠線予防と同時に美肌効果が期待できるようになっています。
種類豊富な妊娠線クリーム
通常のボディケアやスキンケア商品とは異なる、妊娠線に特化した専用ケア用品にはさまざまなタイプのものがあります。
代表的なのはボディクリームタイプのものですが、その他にもボディミルクやボディローションタイプのアイテムも購入できます。
また、オーガニック成分や天然成分配合の商品は、安全性にこだわる方に人気です。
無香料タイプと香りのあるタイプがあるので、特につわりがある方はどんなニオイかを意識して選ぶのもポイント。
実際の使用感を購入前に知りたい場合は、経験者の口コミ情報をチェックしてみてください。
②サポート下着を付ける
お腹の皮膚が急に伸びるのを抑えるため、マタニティガードルや腹帯を活用するのもおすすめです。
マタニティ用のサポート下着は重たいお腹をしっかりと支えてくれるので、腰への負担を軽減してラクに動きやすくなるというメリットもあります。
③体重管理を徹底する
妊娠線を増やさないためには、日頃の食生活や体調管理にも気をつける必要があります。
お腹の皮膚が急激に伸びないようにするため、栄養バランスのとれた食事を意識しながら体重増加をゆるやかにすることが大切です。
ヨガやウォーキングなど適度な運動を取り入れることも体重管理には有効になります。
ただし、妊娠経過に異常がある場合など運動をしない方がいいケースもあるので、運動を始める時は事前に必ず医師の確認を取りましょう。
医師の許可が出た場合でも当日の体調を考慮し、くれぐれも無理しないようにしてください。
食生活のポイントはココ!
摂取するカロリーを気にするだけではもちろん不十分です。
赤ちゃんにしっかりと栄養を届けながらも、体重が増え過ぎないように栄養バランスのとれた食事をしていきましょう。
栄養素の割合の目安としては、糖質(ご飯やパンなど)6割、脂質(バターや油など)2割、タンパク質(肉や魚など)2割のバランスが良いと言われています。
水分やビタミン、ミネラルも大切な栄養素なので水分補給はとても大切ですが、ジュースなどの飲み物で糖分をとりすぎないようにしてください。
けれども、つわりで辛い期間などは食事の栄養バランスを気にしていられない場面もあります。
そんな時は無理をして食べるのではなく、通常の食事とサプリメントをセットでとるようにし、栄養バランスを補っていく方法もオススメです。
④肌の内側からハリを生み出す
体の内側から弾力のある肌づくりを目指すこともポイントです。
そのために積極的に摂取したい栄養素としては、コラーゲンをつくり出すために有効なタンパク質やビタミンC、また健康な皮膚づくりを担うビタミンAなどが挙げられます。
⑤肌の乾燥に気をつける
肌が乾燥すると皮膚が裂けやすくなってしまうため、日頃から乾燥しにくい環境づくりを心がけましょう。
お腹が大きくなり始めるときには皮膚が突っ張ってかゆみが生じることがありますが、我慢できずについ爪先で掻きむしってしまうと肌のバリア機能が失われて乾燥を加速化させるため、くれぐれも注意が必要です。
まずは予防が肝心
妊娠線ができてからでもお手入れによって目立たなくすることは可能ですが、できないように早い段階から予防策をすることが何より大切です。
事前に妊娠線を予防するには、早くから専用の予防クリームを塗って肌の柔軟性を高めておくことが有効になります。
時期としては、お腹が膨らみ始める前からお手入れするのがおすすめです。
お腹が大きくなる前からケアをすることで、急な伸びにも耐えやすくなり、皮膚の断裂を防ぐことができます。
ただし、つわりがある妊娠初期には体調と相談しながら無理のない範囲で行うようにしましょう。
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産後に残ったひどい妊娠線はどうしたらいい?
妊娠線は赤ちゃんを産んだからといって消えるわけではありません。
産後に白っぽく変化していきながら残ってしまった妊娠線は旧妊娠線と呼ばれ、時間が経つほど消すのが困難になるので、さらに継続したお手入れが必須となります。
・妊娠線クリームでお手入れする
妊娠中に使っていた妊娠線クリームをそのまま使うのも良いですし、産後専用の妊娠線クリームなども販売されています。
角質層まで潤うような高い保湿性に加え、産後乱れがちなホルモンバランスを整える成分や多様な美肌成分などが配合されており、さまざまな角度から妊娠線の改善にはたらきかけます。
・マッサージをプラス
出産と同時に、それまで目いっぱい張っていたお腹が急激にしぼんでしまうため、お腹の皮膚に大きなたるみが生じやすくなります。
妊娠線クリームによるマッサージを入念に行うことで、妊娠線だけでなくお腹の皮のたるみを改善するのにも役立ちます。
マッサージにより肌の保湿とターンオーバーが促進されるため、産後乱れやすい肌の状態をすこやかに整えてくれます。
ただし、お腹が張っているなど体調がすぐれない時は、無理をせずにマッサージを控えるようにしましょう。
・ホルモンバランスを整える
産後は育児の忙しさに加えてホルモンバランスの乱れによって心身ともに不調を訴えやすくなります。
授乳などでなかなかゆっくりと眠れない毎日が続きますが、肌の再生に欠かせない成長ホルモンが分泌される夜中の時間帯にできるだけ良質な睡眠がとれるように心がけましょう。
また旦那さんに協力してもらったり自分なりのストレス発散を見つけるなどして、日頃から育児疲れによるストレスがたまらないように工夫することもポイントになります。
・クリニックで治療を受ける
妊娠線があまりひどく残ってしまった場合には、セルフケアだけではどうしても限界があります。
産後少しでも早く結果を出したい人には、クリニックで専門医の治療を受けるという方法もあります。
クリニックでの治療方法は、主にレーザー治療や炭酸ガス治療、ダーマローラーなどがあります。
真皮にダイレクトにはたらきかけて代謝をを上げる治療や、自然治癒する力・再生する力を高める治療、瘢痕(はんこん)修正術・皮膚切開術など気になる部分の切除や縫合を伴う施術が行われています。
クリニック治療は短時間で目に見えるような大きな成果が得やすいため、妊娠線に悩む産後ママに人気があります。
ただし治療費用は保険適用外で全額自己負担になることがほとんどなので、自宅でのセルフケアと比較すると大幅にコストがアップしてしまいます。
また身体へのリスクはゼロではなく、場合によっては治療後も跡が残ってしまったり、かゆみや痛みといった副作用を伴うこともあり得ます。
自分で行うお手入れと違って予約時間に縛られることもあるなど、さまざまなデメリットもあることを理解しておきましょう。
まとめ
ひどい妊娠線の予防ケアやお手入れ方法、症状が進化するメカニズムや先輩ママの体験談などをご紹介してきました。
すでに妊娠線ができてしまった方もこれ以上ひどくならないように、紹介した予防法や対処法を参考にし、できることから実践してみましょう。
一気にすべての対策法をやろうとするのではなく、自身の体質や体調に合わせて心身にストレスがかからないよう、無理のない範囲で行うのがオススメです。
妊娠線は赤ちゃんを産んだ証でもあります。
そんな妊娠線を敵と思わず、子育てと同様に自分に合った方法を見つけながら上手に向き合っていきましょう。
専門用語解説
皮膚の表皮(皮膚の一番外側にある膜)の内側にある組織層。
・ダーマローラー
細い針がいくつもついたローラーで、見えない程度の傷を肌につけて再生させる治療法。
ほとんど痛みはなく、表皮を傷つけることもありません。
妊娠線以外にもシワやたるみ、ニキビ跡、セルサイトなどの治療に使われます。
・瘢痕(はんこん)
傷が治った後、皮膚に残ったあとのこと。
記事を書いた人

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