【妊娠線の悩み】いつできる?どこにできる?気になる妊娠線ケア

妊娠線ってどんなものでいつ頃できるか知ってますか?多くのママが悩む妊娠線、できる理由や、できやすい人とできにくい人の特徴や違いも。妊娠線予防のためのケアや消すためにやるべきことはあるのかズバリ解説します!
妊娠線
妊娠線

多くの人が悩む妊娠線

妊娠線は10ヶ月間大切なベビーを育んできた証ですから、いわば勲章ともいえるもの。
そうは言っても自分の体にまるで傷跡のような妊娠線が残ることは、多くのプレママや産後ママたちが抱える悩みの一つです。

水着を着ることにためらいを感じたりパパの視線も気になったりと、できるなら妊娠線を作りたくない、できてしまった妊娠線は消したい、と思うのは女性として当然のお悩みです。

妊娠線とは

妊娠線
妊娠線は胎児の成長に従ってお腹が大きくなる頃からあらわれる症状で、皮膚が急にのびたことによってひび割れのようにできる赤い線・筋のことをいいます。

できる時期や部位などは千差万別。
妊娠した女性全員にできるわけではなく、うっすらできただけで終わる人や産後いつまでも跡が残る人など個人差があります。

妊娠線は一般的にお腹が徐々に大きくなってくる妊娠5~6ヶ月前後に出現することが多いです。
お腹の膨らみに応じて皮膚の内側が断裂してしまい、毛細血管が透けて赤紫色の線のように見えるのが妊娠線です。

妊娠中にできたもの新妊娠線とも呼ばれ、出産後に瘢痕化(はんこんか)して白っぽく変化したものは旧妊娠線と呼ばれています。
妊娠線ができる場所で代表的なのはお腹まわりですが、他にもお尻や胸、太ももや二の腕など、全身の色々な部分にあらわれることもあります。

妊娠線はかゆみや痛みをまったく伴わないケースや、ムズムズとしたかゆみやチリチリとした痛みを感じるケースなど、実にさまざまなパターンがあります。

妊娠線と正中線とはちがうの?

正中線
妊娠線と混同されやすいのが正中線です。
正中線というのはお腹が大きくなるに従い、ちょうどお臍の辺りを通って体の真ん中に縦にあらわれる茶色っぽい線のことです。
妊娠線と正中線はできる理由から違います。

正中線は実は元々生まれながら全ての人が持っている線で、胎児のときに細胞分裂した名残が体の中央部分に残ったものです。
これが妊娠によってメラニン色素が増加し、お腹が伸びて皮膚が薄くなることから、目で見てわかるくらいに濃くなることがあります。

正中線の目立つ度合いは人によってさまざまで、また産後薄くなっていく過程にも個人差があり、中には正中線がずっと残ってしまったという人も見られます。

このように正中線は誰もがその存在に気付かないまま元々持っているものですが、これに対して妊娠線は妊娠後に皮膚組織が裂けてできるもので、両者はまったく別のものになります。
また特徴的な違いとして、正中線の場合は肌が比較的滑らかなのに対し、妊娠線は皮膚がデコボコしていることが多いです。

妊娠線ができる理由

妊娠線は赤ちゃんが大きくなるにつれ、お腹が膨らむことで引き起こされます
人間の皮膚はいちばん外側が表皮で、その内側に真皮と皮下組織が重なる三層構造になっています。
お腹の皮膚が急激に引き伸ばされる際に表皮は弾力があるので一緒に伸びてくれますが、弾力性が少ない真皮や皮下組織は伸びにくいので裂けてしまうのです。

また妊娠すると増加するステロイドホルモンの一種コルチコステロイドが、コラーゲンの生成や肌のターンオーバーを抑制してしまいます。
ホルモンバランスの乱れは肌の新陳代謝を低下させ、弾力が失われることで妊娠線ができやすくなります。

さらに肌が乾燥して水分や油分が十分でないと柔軟性を失い、急激な皮膚の伸びについていけずに亀裂が生じやすくなることも、原因のひとつとされています。

妊娠線ができやすい人

  • 経産婦
  • 多胎妊娠
  • 皮下脂肪が厚い
  • 肌が乾燥しやすい
  • 体重増加が著しい
  • お腹の膨らみが大きい
  • 日頃から運動不足

妊娠線は必ずできるわけではなく個人差がありますが、下記のようなタイプの人ができやすい傾向にあります。
妊娠線はお産が2度目以降の人や双子などを妊娠中の人ができやすく、また体質的なものや体重の増え方などが影響することもあります。
中には妊娠線がひどくなってしまう場合も。

妊娠線ができにくい人

  • 初産婦
  • 皮下脂肪が少ない
  • 肌が潤っている
  • 体重増加がゆるやか
  • お腹の膨らみが小さい
  • 適度に運動している

妊娠線はお産がはじめての人にはできにくい傾向があります。
また適切な体重管理を行うことで急にお腹が大きくなるのを防ぐことができ、妊娠線をできにくくすることができます。

妊娠線ができやすい場所

妊娠線が出来る場所
出産経験者を対象に行ったあるアンケート結果によれば、妊娠線ができた部位ではお腹が58%と半数以上に上り圧倒的に多くなっています。
お腹以外では次いで太ももが14%、お尻が7%、胸が6%、二の腕が3%、その他が12%となっており、人によって体の色々な箇所にあらわれることが分かります。
参照:ベルタ公式ショップ:妊娠後の予防!妊娠時の肌トラブルとは?

このほか妊娠線ができる箇所としては、ふくらはぎや腰まわり、体の脇や膝の裏側なども挙げられます。

妊娠線ができる時期

妊娠線 できる時期
妊娠線ができる時期は個人差があるため一概には言えませんが、多くの場合はお腹が大きくなりだす妊娠5~6ヶ月前後となっています。
また妊娠後期から臨月にかけてはお腹が最大限に膨らむ時期となり、お腹の皮膚が目いっぱい伸ばされるために妊娠線ができやすくなります。
ほかにも稀に、妊娠初期であっても妊娠線ができることがありますし、産後にできてしまうことも。

妊娠線を予防するには

食生活と運動
妊娠線を防ぐには、できるだけ体重増加が緩やかになることが重要になります。
理想としてはプラス8㎏までに抑えたいところなので、日頃からバランスの良い食生活や適度な運動を心がけましょう。

また肌が乾燥しないように気をつけ、コラーゲンの生成に役立つタンパク質やビタミンC、皮膚を健やかに保つビタミンAを意識的に摂取することもポイントになります。

お腹が大きくなりだしたら腹帯やマタニティガードルなどマタニティ用のサポート下着が活躍します。
こうしたサポート下着を付けて重くなっていくお腹をしっかりと支えてあげれば、お腹の皮膚が急に伸びてしまうのを防ぐことができます。
妊娠線クリーム
そして最後に忘れてはならないのが専用クリームによるお手入れです。
妊娠線予防クリームは表皮の保湿に加えて、真皮層にもはたらきかけて皮膚が裂けるのを防ぐよう考えられています。

日頃からクリームを塗って肌をしなやかに保つことで、お腹が膨らんで急激に引っ張られても皮膚が裂けにくくなるので、早めに予防ケアを始めるのが理想になります。

妊娠初期など早期からクリームによるお手入れを始めるほうが、効果が出やすいわけですが、つわりの時期にも重なってしまうため、体調と相談しつつ無理のない範囲で行うとよいでしょう。

妊娠線は消える?

一度断裂した皮下組織や真皮は再生しにくいため、お産が終わっても残念ながら妊娠線を完璧に消し去ることは難しいでしょう。
大体は時間が経つにつれて妊娠線が薄くなり目立たなくなっていきますし、最近では妊娠線を消す(目立たないくらいまで薄くする)クリームもあります。

ただし妊娠線を消す効果が期待できるクリームであっても、効果が実感できるまでは数か月かかります。
根気よく続けることも重要です。

普通は出産すると赤紫色だった妊娠線は徐々に赤みが薄らいで、平均的には産後3ヶ月くらいには薄いピンク色に変化していきます。
産後半年ほどで妊娠線は銀白色になって、見た目ではわかりにくくなることが多いです。

妊娠線の消え方にも個人差があります。
パッと見ただけではほとんど分からないくらいまで消える人もいれば、あまり薄くならずに後々まで残ってしまう人もいます。
いずれにしろ時間が経過するほど妊娠線は消えにくくなるので、産後も引き続きお手入れを続けていくことが大切になります。

記事を書いた人

syufeel編集部
主婦の『変わりたい』を叶える情報メディア、syufeel編集部です。
妊娠線
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