妊活に骨盤矯正は有効?体のゆがみが妊娠に関係するって本当?

妊活するならまず骨盤矯正!
大腿骨と脊柱の間で体を支える骨、骨盤。
ハートの形のような左右対称の状態が正常とされますが、様々な要因で歪むと四角く開いたり、前後左右にねじれるなどの形になったりすることがあります。
この歪みのため、冷えやむくみなどの体全体の不調を引き起こし、不妊の原因になることがあります。
妊活を始める前には、まず骨盤を正常な位置に戻す必要があるとさえいわれるほどです。
骨盤の歪みのチェック方法、骨盤の歪みと妊娠との関係、その改善方法などをご説明します。
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骨盤の歪みチェック方法
「骨盤の歪み」というのは文字通り、骨自体の形状が変形するといったことではなく、骨の周りの筋肉や靭帯が硬直化することで、骨盤全体が前後や左右に傾き左右対称の状態が崩れた状態にあることを指します。
女性は生理や排卵時、また出産時のホルモンの働きによって骨盤の周りの靭帯が緩むことがあります。
また日常生活の姿勢や癖などによって、自分でも気づかないうちに骨盤に歪みを抱えている場合が多くあります。
まずは自分の骨盤の状態が歪んでいないかをチェックしましょう。
以下の方法を試してみてください。
どちらかの足の開き方が足りないということであれば骨盤に歪みが生じているということ。
足の開く確度が左右対称に80度から90度くらいに開くなら正常といえます。
②姿勢よく立って目をつぶり50回足踏みをする
最初の位置よりも1m以上ずれている場合は骨盤の歪みの可能性があります。
足踏みを始めた最初の位置よりも、ずれていた方向に歪んでいる可能性が高くなります。例えば、前側にずれているときは骨盤が前側に倒れている可能性があります。
骨盤が歪んでいると妊娠しにくい理由
骨盤の中に子宮があるため、骨盤が本来の左右対称でない場合には妊娠に大きく影響することがあります。
また、骨盤の歪みが腰痛や生理痛などの諸症状を引き起こす原因となっている場合もあります。
ホルモンバランスの崩れ
体の中心にある骨盤が歪んでいると、背中や首や下半身に影響が出て、新陳代謝の低下や肩こりや便秘などの体の不調を誘発すると言われています。
その体の不調によりホルモンバランスが崩れることにより不妊の原因になります。
血流の悪化
骨盤の歪みによって、血流が悪化し内臓機能をはじめ子宮や卵巣の機能を低下させる可能性があります。
また血流の悪化によって体の冷えを生じさせ、免疫力の低下を引き起こすこともあるといわれています。
また骨盤周りの血流の悪化は、子宮周辺への影響だけでなく、肩こりや腰痛など体全体への影響も考えられます。
慢性的な肩こりを抱えている原因が、実は骨盤の歪みだったという方もいるほどです。
子宮内膜の一部が薄くなる
骨盤が左右のどちらかに歪むと、骨盤の中にある子宮がどちらかに引っ張られ子宮内膜の一部が薄くなってしまうことがあります。
子宮内膜が薄い部分があると着床しにくくなってしまいます。
受精卵が着床する子宮内側の膜である「子宮内膜」の膜が薄いと着床率がグッと下がるという報告もありますので、なるべく厚い状態を保つ必要があります。
子宮口の向きの変化
骨盤は左右に歪むだけでなく、前後に歪んで傾いていることがあります。
骨盤が後ろに傾いていると、本来後ろに向いている子宮口が下向きになり受精卵が下りやすくなってしまい、子宮に保持されにくいということも考えられます。
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歪んでいる骨盤を治すには
長年の癖で骨盤が歪んでしまっている場合、また特に出産を経験した経産婦さんの場合は妊娠や出産を経て緩んだ骨盤が元に戻らないということもあります。
骨盤を本来の状態に戻すことで、妊活をスムーズに進めることができるだけでなく、生理痛やその他のトラブルも軽減できる可能性があります。
日常生活の中で取り組めるストレッチなどを試してみるのもおすすめですし、自分では手に負えないと感じるときには、整体院や整骨院で診察を受け施術を受けることを検討してください。
自分でできるストレッチ
仰向けに寝転んでひざを三角にたてて、膝をぴったりくっつけたまま両足を左右に倒して骨盤の歪みを矯正する方法があります。
左右のどちらか倒しづらい方があれば、歪んでいる証拠ですのでゆっくりと念入りに行いましょう。
お風呂上りや寝る前など自分がリラックスできる時間で、無理のない範囲で継続できるようにしてください。
あくまで少しずつ骨盤の状態を元に戻すということを心がけ、一度に戻そうと頑張りすぎるのはよくありません。
ゆっくり長い目で治していくつもりで続けていきましょう。
日々自分で体を動かすことで、自分の体の不調を感じ取ることもできますし、血行も促進されるという副次的な効果も期待できます。
日常生活での癖を直そう
どちらかの足をいつも組んでしまう、バックを同じ方の肩や腕にかける、うつぶせで寝る、アヒル座りをする(膝を床につけて座ること)、足を組むなどの日常生活の癖は、骨盤の歪みを進行させてしまう可能性があります。
お仕事上、デスクワークなどで座ることが多い、また高いヒールの靴などで腰に無理のかかった状態が長時間続いている方などは、左右のどちらかの骨盤に負担をかけていることが癖となっていたりすることがあるものです。
普段無意識にしてしまうのが「癖」ですが、自分の行動を改めて見直して骨盤の歪みを悪化させないようにしましょう。通常、「腰痛持ち」と認識している方は、骨盤に歪みを抱えている場合が多いようです。その原因を自分の日常を振り返って考えてみてください。
経産婦さんは骨盤ベルトをつけよう
出産した病院で「トコちゃんベルト」などの骨盤ベルトをオススメしている病院もありますので、ご存じの方も多いと思います。
出産直後は出産で緩んでしまった骨盤を支え、元に戻すためにベルトの着用も大切ですが、あまり長期間骨盤ベルトを着用しているとベルトに頼ってしまい筋力の低下を招くこともあるようですので使用方法をきちんと守りましょう。
骨盤ベルトは、種類によっては妊娠中や産後だけでなく、妊活のために腰を冷やしたくないといった理由でも使用可能です。
骨盤が歪んでいる方は腰痛持ちという方も多いですが、骨盤ベルトは腰痛防止にも役立ちます。
整体で治す
整形外科や整骨院で診断してもらって、適切な整体などを施してもらうのも手です。
できれば予約時に妊活していることを伝え、適切な措置をしてくれる医院を探すのがよいでしょう。
整体で骨盤の歪みを是正することによって、骨盤を正しい位置に戻すということにとどまらず、骨盤内の血流が改善され、子宮への血流が良くなるといった効果が期待できる場合もあります。
医院によっては、指圧整体や自分でのトレーニング方法や普段の姿勢を改善するよう教えてくれるところもあるようですので、来院時に聞いてみましょう。
まとめ
骨盤の歪みが妊活に関係するというのは意外だったかもしれません。
体の中心にある骨盤の歪みを徐々に改善していくと、妊娠力を高め妊活に良い効果がもたされるだけでなく、より健やかな体を手に入れることができます。
長年の癖などで歪んでしまった骨盤を改善していくのは容易なことではないかもしれませんが、自分の体を大切にケアすることは将来にわたって健康でいるためにも重要なことです。
妊活をきっかけに自分の体をよりケアする習慣をつけましょう。
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