生理不順だけど妊娠したい!改善方法・病院(婦人科)へ行く目安

生理不順でも妊娠する方法
規則正しく生理が来ない「生理不順」の状態だと妊娠しにくいといわれます。
生理不順だと妊娠できないのではないかと心配する方も多いかと思いますが、生理が不順であっても排卵していれば妊娠することはできますので、希望を失わず妊活に励みましょう。
生理不順の様々なタイプと原因、妊娠に向けた解決方法をご紹介します。
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正常な生理とは
まずは自分の月経が「正常な状態」なのかどうかを確認しましょう。
月経周期や日数は個人差がありますし、月によって多少ずれることもありますので、平均して大体どのくらいかを思い出してみましょう。
高温期や低温期は基礎体温を測ったことのある方ならお分かりになるかと思います。
妊娠を望むのであれば、自分の健康状態を知るうえでも基礎体温を測ることは大切です。これを機に女性としての自分の体のサイクルを知ることができますよ。
以下が、通常の生理周期とされる状態です。
自分の状態が下記とあまりにかい離があるようであれば「生理不順」ということになります。
月経期間:3~7日
低温期:12~15日程度
高温期:14日くらい
高温期と低温期の差:0.3度以上
生理不順の様々なタイプと妊娠しにくい理由
出産後や授乳中、更年期の時期などは生理不順になりやすい時期ですが、それ以外で以下に当てはまる場合は生理不順の可能性が高く、妊娠しにくい原因となることがあります。
○月経周期が不安定
「卵巣機能低下症」や「多嚢胞性卵巣症候群」によって排卵障害を起こしている可能性があります。
排卵のタイミングをつかみにくく、妊娠しにくい状態といえます。
○稀発月経
月経周期が39日以上と長い場合をいい、脳の下垂体や視床下部の機能低下で卵胞の成長が遅く、無排卵の状態を引き起こしやすいとされていることに加え、排卵日が特定しにくくタイミング法を試すことが難しくなります。
脳の視床下部はストレスの影響を受けやすく、稀発月経はストレスによるホルモンの分泌異常が主原因とされます。
○頻発月経
月経周期が24日以下の「揮発月経」の主原因は「黄体期機能不全」とされますが、受精卵が着床しにくい可能性や着床しても流産しやすい可能性があります。
また、月経周期が短いということから、卵が十分に発達される前に生理が起こっていることも考えられ、その場合は無排卵のこともあります。
○過短月経
月経期間が1~2日と短いことをいいます。月経なのか不正出血なのかわかりにくいですが、不正出血のみで終わるということであれば、無月経ということになります。
また、月経であっても極端に出血量が少ない場合は子宮の機能異常や、ホルモンの分泌異常も考えられます。
○過長月経
月経期間が8日以上続くことをいいます。子宮筋腫や子宮内膜のポリープが原因となって不正出血が長く続いていることもあります。
ただし少ない経血が続いているだけなら異常無しということもあります。
○過多月経
経血量が多く、レバーの塊のような血が混じることもある場合、子宮筋腫や内膜症の可能性があり、腰痛を伴いますので注意してください。
無排卵月経の可能性もあります。
○無月経
妊娠していないにも関わらず3か月以上生理が来ない状態です。
ホルモンの分泌異常やその他の病気を抱えている状態が考えられます。
「楽だから」といった理由で無月経を放置する方もいるようですが、長期放置すると治療が難しくなることもありますので、すみやかに病院を受診することをおすすめします。
産後に生理不順になった場合
無事に赤ちゃんを出産した後に、無事生理再開しその後生理不順に悩む方も多くいます。
出産後は誰でもホルモンバランスが崩れるものですが、育児のストレスなどでそのバランスがうまく戻らず、生理不順になるというケースも多いようです。
次の妊娠を望んでいる場合は、基礎体温を測るなどして自分の排卵の状況を把握しましょう。
病院で相談する
生理不順であるということは、体内で何らかの不調が出ているということ。
まずは婦人科専門の病院に相談するのが一番です。
病院に相談する目安は、生理不順だとわかったら。
生理予定日から2~3日遅れた時点では、生理不順とはいえません。
生理不順のタイプで該当するならば、受診を考えましょう。
婦人科検診
病院でチェックしてもらうと確実に排卵の有無を確認できますし、万が一排卵が無いということになれば、すぐに適切な治療に入ることができます。
生理中だと診察に支障をきたしたりすることもありますので、緊急性が無い場合以外、できる限り生理が終わってからの検診をおすすめします。
また、生理不順の原因が、子宮にトラブルを抱えているということであれば、その治療を行うことが先決です。
病院に予約を入れると、月経周期などの状況を質問されたりすることもありますので、ある程度自分の状況を把握しておくことも大切です。
排卵があるかを調べる方法
生理期間や周期が正常ではない生理不順でも排卵があれば、妊娠することができます。
排卵があるかを調べる方法をご紹介します。
基礎体温を測る
婦人体温計できちんと基礎体温を測ってグラフにしてみましょう。
基礎体温を記録するアプリを利用するのも便利です。
基礎体温をグラフにしたときに、月経と月経の間で二相になっていれば排卵があるということになり、タイミング法などを試すことができます。
排卵検査薬を使う
排卵検査薬は尿中に排出される黄体形成ホルモン濃度の上昇をとらえることで陽性反応となる仕組みとなっています。
いつでも使えばいいということではなく生理周期を把握した上で、自分の排卵日近くに一定期間継続して使用する必要があります。
ただし、排卵検査薬で陽性が出ても実際には無排卵だった、というケースも報告されていますので、確実な判断は基礎体温の推移などで総合的に判断してください。
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生理不順でも妊娠する方法
ストレスを軽減する
ストレスを抱えることによりホルモンバランスが崩れて生理不順を招いている場合、ストレスが軽減されることでバランスを整えることができます。
ストレスを軽減することで、生理不順が治ったという方もいますので、現在自分の抱えているストレスの原因を振り返り、少しでも軽減する、または発散する方法を考えるというのも妊活の一つにつながります。
食事に大豆製品を取り入れる
生理不順に効果があるとされる食物は大豆です。
大豆に多く含まれる「イソフラボン」は腸内細菌と結合し、女性ホルモンと似た働きをするとされます。
大豆製品といえば、日本人にはおなじみの豆腐、納豆などです。日々の食事に取り入れやすく、栄養満点ですのでおすすめです。
漢方を処方してもらう
ホルモンバランスが主原因とされる生理不順の場合、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが漢方として処方されることがあります。
漢方薬の処方を希望する場合は、医師や薬剤師に相談してみましょう。
ホルモンバランスを整える効果があるほか、血のめぐりを改善する効果もありますので、妊活に効果を発揮することもありますのでお試しください。
まとめ
「わずらわしい」と思ってしまいがちですが、言うまでもなく女性の体と妊娠とに密接にかかわる大切な「月経」。
生理不順であっても排卵さえあれば妊娠はできるとはいっても、不順の状態を放置することは得策ではありません。
生理不順は子宮や体の病気を知らせるSOSのサインかもしれないのです。
不順な状態を見過さず、健やかな女性としての暮らしを満喫することが、妊活をスムーズにすすめることにつながります。
小さな不調を見逃さず、自分の体を大切にして日々を健やかに過ごしてください。
記事を書いた人

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