切迫流産での入院期間や保険と費用は?退院後の生活はどうなる?

切迫流産は流産とは違います。流産しそうになっている状態のこと。 それでも、いわれたら不安になります。 体や赤ちゃんの状態や入院費、入院期間とその過ごし方など、気になる切迫流産についてお教えします。
妊娠・出産

切迫流産とは

切迫流産とは
切迫流産とは、妊娠21週までに胎児が育たたず流産しかけている状態のことをいいます。
赤ちゃんはまだ子宮内にいるので、対処次第では妊娠を継続できる可能性が十分あり、実際切迫流産を経て無事に出産する方も多くいます。

妊娠がきちんと継続するかどうかは、子宮の中に生きた赤ちゃんがいるかどうか。
超音波検査で赤ちゃんの動きが確認されれば、少々の出血や腹痛があっても妊娠経過に問題がないことが多いのです。

超音波検査が発達した今日では、膣の中に超音波プローグを挿入して行う経腟超音波の検査によって子宮の細かい様子までわかるようになってきました。

妊娠5~6週くらいには赤ちゃんや赤ちゃんの心臓の動きが確認されるようになり、7~8週になると、赤ちゃんの形や頭の区別ができた胎児。
手足を動かしている様子まで見えるようになります。

妊娠8週~9週になって赤ちゃんの生存が確認できれば、例え出血があったとしても、そのほとんどは問題なく妊娠が継続して行く可能性は高いのです。

出血が止まれば、それ以降の妊娠の経過や赤ちゃんに影響が残ることはありません。

ここでは、妊婦全体の15%は経験しているとも言われる切迫流産について、その原因や症状、入院生活などについてを紹介します。

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切迫流産で入院する場合とは

切迫流産 入院

原因

切迫流産の原因の多くは胎児の染色体異常とされますが、現在のところ原因を特定できる検査法は確立されておらず、原因不明のこともあります。

切迫流産の多くは胎児の染色体異常だと多くの本に書かれていますが、切迫流産を起こしたわが子は染色体異常だから切迫流産になったと思いこまないでください。

染色体異常がある胎児は、12週までにその98%が流産と言う結果に、残りの2%は臨月までもたないか、生まれても予後が良くないそうです。

切迫流産を乗り越えて生まれてくる赤ちゃんは、胎児の時も生まれてからも、ほとんどが健やかに成長しています。

また、子宮頸管が短いことが切迫流産の一因になるといわれています。
子宮頸管とは、子宮の下部にある子宮腔と膣をつなぐ管のこと。

出産時に赤ちゃんが通る管で、妊娠中は固く閉じられおり胎児が下がるのを防いでいます。
通常4㎝から4.5㎝が平均的な長さとされ、臨月に近づくにつれ短くなってきますが、妊娠24週未満で2.5㎝以下の場合は切迫流産のリスクが高まります。

妊婦健診のエコー検査で、測定した子宮頸管の長さが標準より短いと判断されると、早産のリスクを避けるため医師の判断により入院となる場合があります。

症状

切迫流産の症状としては、下腹部痛と不正出血があります。
妊娠初期の段階であれば、軽い下腹部痛や不正出血はよくあることとして見逃しがちですが、自己判断は禁物です。

少しでも下腹部痛や不正出血などがあったら、すみやかに産婦人科医を受診してください。
専門の医師や看護師に状況を伝え、胎児の心拍を確認するなどの要否の判断を仰ぐことが必要です。

入院生活

入院生活

期間

症状や状況によって個人差があり、1~2週間程度から数か月以上入院が必要な可能性もあります。
症状が軽度の場合は数日の入院で退院し、その後は自宅安静を指示されることも。
流産のリスクが避けられたと医師に判断されるまで、入院または自宅安静の措置が取られることとなります。

切迫流産の治療内容とは

まずは内診で出血の具合や子宮口の開き具合などを検査します。
さらに、胎児の心拍の有無などを超音波検査で確認します。

下腹部痛やおなかの張りの症状がある場合、子宮収縮抑制剤のウテメリンなどの点滴を行うことがあります。
子宮収縮の度合いが比較的軽い症状の場合は、ウテメリン錠を服用して症状の推移をみます。

上記の点滴や服薬を行う他は、基本的には「安静」が治療の中心です。
トイレや洗面以外は病室外を出ることも許可されないこともあります。

入院費は

切迫流産の入院は、1週間程度から数か月に及びます。
入院中にかかる費用としては、「治療費」や病院で出される食事代である「食費」、個室を使用した場合の「差額ベッド代」などがあります。
切迫流産のような医師の判断で入院が必要とされた場合は、健康保険が適用され治療に関わる費用の3割の負担となります。
ただし、食費は一部負担、差額ベッド代は全額負担となり、自己負担になりますので注意が必要です。

個人で加入している医療保険でも、入院特約を付けている場合には保険適用の対象となることもありますので、保険の内容を確認するか保険会社に問い合わせてみましょう。

入院が数か月など長期になった場合、高額療養費制度が適用される可能性があります。

高額療養費制度とは、暦月(月初から月末で)、入院や長期の治療で医療費の条件を超えた場合に、超過分の医療費が払い戻される公的医療保険の制度です。
公的医療保険とは、健康保険組合、協会けんぽの都道府県支部、市町村国保、後期高齢者医療制度、共済組合を指します。

高額療養費制度の医療費上限額は、年齢や所得により定められていますので加入している医療保険の窓口に問い合わせてください。

入院生活はどんな感じ

切迫流産 治療

切迫流産での入院中の治療は、「安静にしていること」です。
症状によりベッドの上以外は動かないこと、病室以外外出禁止などの行動の制約がかかる場合もあります。

トイレ以外は絶対安静のほぼ「寝たきり」と考えていいでしょう。
食事も基本的にはベッドの上で取ることになりますので、お食事担当の方が、ベッドまで届けてくれます。

絶対安静を指示された場合は、シャワーも許可されません。
病院にもよりますが、一日に一度、温めたタオルが渡され自分で体をふいたり、看護婦さんにふくのを手伝ってもらったりして体をふきます。
また、洗髪については、自分で洗髪できないため、数日に一度、病院スタッフに洗髪をお願いすることになります。

何か体調に異変があったり、手伝ってほしいことがあったりする場合は、枕元にあるナースコールで看護師さんや病院スタッフを呼びだして対応してもらいます。

入院に必要なもの

不意な出血や下腹部の痛みで病院に問い合わせた場合に「即入院」を言い渡される場合もあります。
自分では用意する時間はないかもしれませんが、入院に必要なものは自宅からの持参が必要です。
自分で用意できない場合は、家族やパートナーなど周りの人にヘルプをお願いしましょう。

最低限必要なものとしては、パジャマ、下着(3日分程度)、防寒グッズ(靴下、腹巻など)、スリッパ、洗面道具などがあります。
あったら便利なものとしては、お茶や暇つぶしのための本などです。

「安静」と言われて、ベッドに寝てばかりの生活になってしまうと、たとえ1週間でも時間を持て余します。
安静中は病院の売店に行くことも許可がでないこともあります。
都度必要なものを、周りの人に持ってきてもらいましょう。

退院後の生活

入院後の生活

自宅安静の場合も

切迫流産で入院し、流産の危険は無いと判断され無事退院できたとしても、引き続き自宅での安静を指示されることがあります。
安静にしていることが一番の治療方ですので、過激な運動や旅行、セックスは避けましょう。

自宅では、パートナーや自分達の親などに食事の準備などをお願いできる場合はいいですが、無理な場合は宅配の食事を利用するのも一案です。

また、家族に協力を得られない場合は、民間の家事代行や市・区の母子保健課、子育て支援課、子供家庭支援センターなどに電話して、産前産後支援や育児支援などの妊産婦をサポートしてくれる場所を紹介してもらいましょう。

多くの市や区では 地域のガイドブックと地域の便利帳などがあり、その冊子に行政のサービスや助成金のことなどが細かく紹介されています。

妊娠したら、妊婦や母子関係のページは必ず一読しましょう。

市や区によって行政サービスは若干違うのですが、サービスや助成金についての嬉しい情報を手に入れることができます。
行政のサービスは積極的にPRしてないことが多いので、自分で情報を収集して上手に利用していきましょう。

お風呂は入らず、シャワー

退院時に医師に確認する必要がありますが、大抵の場合お風呂は禁止されシャワーのみとなります。
安定期に入るまで、お風呂は控えたほうが無難という場合が多いです。

夏は、シャワー中も体を洗う時も椅子に座るなどして、お腹に負担をかけないようにして洗いましょう。
冬はシャワーだけだと寒いので、部屋を暖めて体を拭くだけにして、髪の毛は洋服を着たまま洗面台で洗うのもひとつの方法です。

仕事や家事は

特に退院後も自宅安静という場合は、仕事は休むかできれば休職をおすすめします。
自宅安静を指示されていない場合でも、無理しない範囲での勤務としてください。

その際は、上司や同僚に自分の体の状態をしっかり伝えましょう。

特に重いものを持つなど、下腹部に負担のかかる動きを伴う場合は厳重に注意してください。

公共交通機関などでの移動の際には、周りの人の目に留まるよう、鞄に「マタニティーマーク マスコットタグ」をつけましょう。
混雑した時間帯を避けて、空席のある時間帯の電車やバスを利用することも大切です。

上の子供との生活

自宅に上の子がいる場合、自分か夫の実家に預けて世話をお願いする場合が多いようです。
特に動きたい、遊びたい盛りの小さな子供がいると、「安静」どころではなくなってしまいます。

上のお兄ちゃんお姉ちゃんには少しかわいそうですが、弟か妹が生まれるまでのしばらくの辛抱です。
家族みんなを巻き込んでのサポートが必要になります。

保育園では、第一子を預かって保育してくれるサービスもあります。
行政やNPO団体など、産前産後のサポートで利用できるサービスも上手に活用するようにしましょう。

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まとめ

明るい気分で乗り切る
万が一のことがあっては取り返しがつきません。
切迫流産の原因は特定されないことも多く、自分を責める必要はありません。
精神的なショックやストレスは母体に悪い影響しか与えません。

赤ちゃんとの楽しい生活を想像したりしながら、明るい気分で乗り切るよう心がけてください。
家事や仕事は、思い切ってパートナーや周りの人に甘えてしまうことも必要です。

周りのサポートがたくさん必要な時期は、後から考えれば短いもの。
無事赤ちゃんが生まれれば、笑い話になる日がきっときます。
その気持ちを家族や周りの人と十分共有できるよう、ゆったりとした気分で過ごしてください。

川島智世先生からのアドバイス

入院生活で身動きが出来ない期間は、日を重ねるごとに精神的なストレスが深くなります。

そして、入院生活が長くなればなるほど、「いつまでこんな日が続くのだろう」「何で私が…」などと、苦痛に思う事もあるでしょう。

そんな時はお腹に手をあてて、「自分だけが大変な思いをしているわけではない、お腹の赤ちゃんも流れてしまわないように母体にしがみついて頑張っているのだ」「二人で頑張ろうね」と思いましょう。

できる限り、入院生活を明るく楽しく過ごすように努めてください。
お母さんの笑顔や穏やかな心臓の音は、子に安らぎを与えます。

もし可能であれば、好きな音楽を聴くなど、自分を楽しませることを探しましょう。

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記事を監修した助産師

川島智世
『生後すぐからできる赤ちゃんのリズム体操』の著書が話題に!子育て支援や学校での講演活動(命の学習・性教育)等にも注力。
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