妊娠超初期に重いものは何キロまでOK?仕事や腹痛時の注意点

妊娠超初期に重いものを持っても大丈夫?
重いものを持つことがこの時期の流産の原因になることは非常に少ないため、ある程度までは持っても大丈夫でしょう。
妊娠超初期の流産は、染色体異常によって起こるものがほとんどです。
生活の中で母体が何をしていたかは関係がなく、防ぎようのない流産であると言えます。
妊娠に気づかず重いものを持ってしまったとしても、胎児への直接的な影響はないので気に病むことはありません。
その後もずっと気にしているとストレスになってしまい、それが悪影響になることもあるので気にしないことが大切です。
第2子の妊娠中の場合、第1子が1、2歳であれば全く抱っこしないわけにはいきません。
逞しく両手で第1子を抱っこしているママをよくみかけますが、健やかに胎児が成長し生まれてくるケースが殆どです。
妊娠経過が順調でお腹が張ってくるようなことがなければ、心配いりません。
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順調でも無理は禁物
妊娠が判明する前であっても判明した後であっても、経過が順調だからといって無理は禁物です。
何も変化がなかったといって、これからも問題がないとは限りません。
下腹部に嫌な違和感があったり、少し出血しているなどの症状があれば、大事をとって安静に体をいたわるか、即受診しましょう。
妊娠超初期や初期だけでなく妊娠中を通して、重い荷物など持つと腹圧がかかり子宮が収縮することがあります。
その状態が長時間続けば、流産の引き金になることもあります。
万が一のことを考えて 保健指導では「妊娠中できるだけ重たい物を持たないように」と指導することが多いです。
日常生活で重いものを持たないような工夫をして負担がかからないようにすると、万が一という事態にもなりにくく心も体も安心して過ごすことができます。
妊娠中の生活だけでなく、出産後の生活でも重いものを持てないシーンが多くなるため、工夫や対策をしておくと楽に過ごせるようになります。
重いものって何㎏までなら大丈夫?
個人差がありますが、5㎏くらいまでは大丈夫でしょう。
お米を購入したり、書類を運んだりという程度であれば影響はないと考えられます。
影響がない重さかどうかは、持ち上げたり運んだりする時にお腹に力が入ってしまうかどうかがポイントになります。
お腹に力が入ると子宮が下がり流産や早産に繋がってしまうリスクがあるため、一般に女性が重いと感じる20㎏以上は絶対にやめるべきです。
また、5kg程度の物でも、長時間運ぶ必要がある場合は協力を求めた方が安心です。
こんなときはどうしたらいいの?
仕事で重いものを運んでいる
安定期に入るまで待たず、なるべく早く周りに報告することが大切です。
力仕事のないポジションに変えてもらうか、力仕事の時だけ手伝ってもらうなどの対策が必要です。
もしものことがあったら大変なので、遠慮せず上司に相談しましょう。
育休や退職など、今後のこともあるので早めにポジションを変えて引継ぎをしっかりした方が会社のためにもなります。
そう考えれば、積極的に相談などの行動ができるかもしれません。
相談してもなかなか職場の理解が得られない場合は、医師に頼んで書類を書いてもらうとスムーズにいく可能性があります。
引っ越し
業者に任せるか、家族や友人に協力してもらうようにしましょう。
自分が重いものを持たなくて済むようにすれば引っ越し自体は可能です。
直接妊娠には影響がないかもしれませんが、重いものを持たなくても引っ越しの片づけで普段よりも張り切って動いて腰を痛めたり、反動で寝込んでしまうこともあるので気を付けましょう。
必要なもの以外は長期間かけて行うなどの気持ちの余裕も大切です。
日々の買い物
米や水、ペットフードなどの重いものや持ちにくいものはネットスーパーや宅配業者を使うのがおすすめです。
パパと一緒の時に重いものを含めどっさり買い出ししておくと、つわりなどが始まって外出しにくくなってきた時にも安心です。
自分自身で車を使って買い出しに行くという場合は、車で来たからといって買いすぎてしまいがちなので要注意です。
カートから車に積み替える時のことも考えて、買いすぎないようにしましょう。
買い物中はショピングカートの利用が安心です。
転んだとき両手をふさいでしまっていると危険なので買い物袋は一つにまとめて片手で持てる量にしましょう。
リュックサックにつめて背負うなども良いかもしれません。
妊娠中におすすめの宅配サービス
食材の買い物に便利なのが、重い荷物を持ち運ばなくてもいい「ネットスーパー」の活用です。
さらに、カット食材や半調理済み食材を送ってくれる「夕食宅配」なら、キッチンに立つのが辛い時期に調理の負担を減らせるのでおすすめです。
詳しくはこちら⇒ 共働き家庭におすすめ!宅配食材を活用して料理の時短&節約を
妊娠中にも毎日飲む葉酸サプリもわざわざドラッグストアまで行かなくてもネットで買えます。
近所のドラッグストアには売っていないサプリも便利に購入できるので、外出が大変な時期におすすめです。
詳しくはこちら⇒ 通販でも買える!人気の葉酸サプリを紹介します
買い物以外に、重い荷物を持ち運ぶ必要があるのがクリーニングです。
「宅配クリーニング」を活用すれば、自宅に居ながら申込から受取りまでが完結するので、妊娠中にぜひ活用したい便利なサービスです。
詳しくはこちら⇒ 忙しい主婦の味方!宅配クリーニングの活用で時間と手間を節約
上の子供がいる
なるべく抱っこなどの持ち上げる動作をしないように、座ったままだっこする、外出にはベビーカーを使うといった対策が必要です。
どうしても抱っこしてほしいとせがまれた場合は、目標を決めてそこまでは抱っこしてあげるなど、上の子が我慢をしすぎないようにする工夫も大切です。
パパがいる時間には抱っこはパパにお願いするなど、活躍してもらうようにしましょう。
重いベビーシートやチャイルドシートを使用している場合は、パパに事前にセットしておいてもらうなどの工夫も必要かもしれません。
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注意すべきこと
「重さ」よりも「お腹の異変」に注意する必要があります。
同じ重さを持っても、普段の運動量や筋肉量、その時の体調によっては負担が大きくなってしまうこともあります。
重いものを持った後にお腹の張りや痛み、出血があったらすぐに安静にして、病院に相談しましょう。
妊娠すると日常生活で気を付けることも多くなってきますが、気にしすぎて大事にしすぎるのもよくありません。
運動不足になったりストレスが溜まることがないように、米などの特に重いもの以外は散歩も兼ねて買い物に出かけるようにするなど、気を付けすぎないことも大切です。
靴にも気をつかって
何かを持つ・運ぶ・歩くことで気を使って欲しいのは靴選びです。
歩きやすく足に負担をかけない靴を選びましょう。
妊娠がわかったら気をつけたい靴選びのポイント
・靴底の素材がすべりにくいもの
・素材は通気性のある素材
・足を安定させるため甲は深め、
・中敷きの下にもクッション性のある素材を用いたもの、衝撃をやわらげているもの
ウォーキング用のスニーカーが一番良いと思います。
ヒールを履きたい場合は、ヒールの高さは2~3cm程度。
ヒールはある程度太さがあり安定したものを選びましょう。
足元の安定しないヒールやサンダルは、転んだり滑ったりとおもわぬ事故のもとになります。
ヒールだけでなく家庭の中においても、床で滑る・段差につまずく・階段から滑るなどの予期せぬ事態にならないように環境を整えましょう。
記事を監修した助産師

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