妊娠超初期のひどいイライラと情緒不安定。いつからいつまで?

妊娠超初期のイライラや気持ちの変化
妊娠がわかるまでの、妊娠3週から4週までの妊娠超初期に、イライラするなど情緒不安定になる方がいます。
程度の差はあれ妊婦さんの多くが、マタニティーブルーともいわれる気分の落ち込みやイライラを経験しています。
むやみにイライラしてしまったり、気持ちがうまくコントロールできなかったりなど、妊娠超初期に気持ちに変化が起きる原因と詳しい症状や、PMS(月経前症候群)との違いや解消法を解説します。
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この記事の目次
妊娠超初期のイライラの原因は
ホルモンバランスの崩れ
妊娠超初期のイライラや情緒不安定の主原因としては、女性ホルモンのバランスの崩れがあります。
女性ホルモンの分泌をつかさどっている脳の視床下部は、自律神経のバランスもコントロールしています。
そのため女性ホルモンのうち、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んになり、卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスが崩れると自律神経が乱れ、情緒不安定という症状をもたらしてしまうのです。
鉄分不足
妊娠すると胎盤が作られるなど、赤ちゃんが成長するために鉄分が通常よりもたくさん必要になります。
妊娠超初期のこの時期にすでに鉄分不足となり、イライラや貧血の原因になっている場合があります。
普段から貧血や鉄分不足を認識されている方なら、鉄分のサプリメントなどをうまく利用するのもよいでしょう。
日々の食事からの通常の鉄分補給では、鉄分不足になってしまう妊婦さんが多くおり、妊婦健診などで鉄剤を処方される方もいます。
普段の食事でも肉や魚、ホウレン草や牛乳など鉄分が多くふくまれる食品をなるべく取るように心がけてください。
その他にも、妊娠中に必要な栄養素が含まれているさまざまなサプリがあるので、買う前には成分をしっかりチェックしましょう。
感覚器官が敏感になる
嗅覚が敏感になり少しの匂いでも不快感を覚え、そのためにストレスを感じてイライラしてしまうケースがあります。
妊娠前は気にしたこともない電車の中での他人のにおいや、スーパーでの生もののにおいなどに敏感になり、イライラや精神的に不安定になることも珍しくありません。
妊娠超初期の症状の気分の変化とは
生理前のPMS(月経前症候群)との違いは
イライラの症状自体の違いから判断することは難しいですが、普段のPMSの時にはイライラを感じることのない相手(旦那さんや親など)に対しての気持ちに変化を感じる事があります。
妊娠超初期症状でイライラを感じる人の中には、イライラを感じる対象が違うと感じている人も。
また、PMSは生理が始まる1~2週間前に起こる症状なので、生理予定日を過ぎてもイライラが続く場合はPMSではないと判断できます。
さらに生理前には眠気を感じない人でも、妊娠超初期にはイライラと同時に眠気を伴うなど、別の初期症状を同時に感じることも多いようです。
情緒不安定
感情の起伏が激しかったり、気持ちの揺れが不安定になったりしてしまうことも。
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気分の落ち込み
気持ちが前向きになれず、何もしたくなくなります。
原因に心当たりがなくてもモヤモヤした気持ちが続き、そんな自分に落ち込むことも。
憂鬱
体調不良でないのに気分がすぐれず、いつも楽しめる物事への関心も薄れていきます。
やる気や集中力の欠如
家事や仕事などが手に付かなくなり、好きなことでも長時間集中できなくなります。
外出することすら億劫になってしまうことも。
ささいなことでイライラする
些細なことが気になり、いつもでは怒らないことに怒ったり、イライラしたりするなど、コントロールできなくなってしまいます。
突然涙ぐんでしまう
ちょっとしたことに深く傷ついてしまい、悲しいことがないのにもかかわらず涙がでてしまいます。
何でも妊娠前の自分と比べるのではなく、今できることができた自分を褒めてあげましょう。
変わっていく体型やつわりで動けなくなることは自然のことと捉え、できないことは割り切って周囲に助けを求めることも必要です。
「人」にあたってしまう
一緒にいる旦那さんの匂いや言動が気になって腹が立つというケースも多くあります。
普段なら受け流すことができるようなたわいもない会話でも、イライラしてしまうという方もいます。
これは赤ちゃんを守るための本能が働いているという説もありますが、人にあたってしまいそうになったら、イライラが爆発する前に深呼吸をしてその場を離れましょう。
気持ちが落ち着いてから旦那さんや家族に話すとすっきりできます。
まずは怒りをぶつけるのではなく、困っていることや感情のコントロールができないことを誰かに聞いてもらいましょう。
精神状態で赤ちゃんの性別がわかる?
妊婦さんの状態で、つわりやイライラがひどいと男の子、お腹が尖っていると男の子などと言われることもありますが、それは俗説であって医学的根拠はありません。
周りから言われる言葉でイライラがつのるようなら、その人から距離を置くことで回避できます。
妊娠超初期のイライラ解消法は
十分な睡眠を取る
妊娠すると疲れや眠気を感じやすくなります。
妊娠超初期の時期に、自分の体が睡眠を求めていると感じたときには、ゆっくりと質の良い睡眠をとって十分体を休めることが重要です。
睡眠には自律神経を整える効果もありますので、イライラを解消するには特におすすめです。
就寝する時間帯を一定にすることで、体のサイクルも安定し心身を休める効果が高まります。
眠る前にはスマホなどの強い光を見ないなど、特に寝つきの悪い方はこれまで以上に睡眠を十分とる工夫が必要です。
リラックスする
自分なりのストレス解消法をみつけてリラックスするのが有効です。
イライラしてストレスになっている場合の解消法は、人によって違うので自分にあった方法を探してみましょう。
人と会って気持ちをほぐす、好きなテレビを見る、ハーブティーを飲むなどいろいろあると思います。
注意したいのは、ハーブティーの中にはラズベリーリーフティーなど、種類によって子宮収縮を促してしまうものもあること。
妊娠の可能性が考えられる場合は、まだ判明していなくても避けた方がよいでしょう。
自分自身で判断できないわからない場合は、専門家のいるお店で妊娠の可能性を伝えたうえで選んでもらうと安心です。
また、カフェインが含まれていると気持ちが興奮したり、覚醒作用が働いてしまうこともあるので、ノンカフェインのお茶がおすすめです。
ルイボスティーやジンジャーティーなど、体を温める効果のあるお茶もあります。
自分の好きな香りのお茶が見つかれば、リラックスタイムにも使えておすすめです。
人と会ったり、テレビを見たりして、思い切り笑うことで気持ちをほぐしたり、一旦イライラをリセットすることもリラックスするにはおすすめです。
笑うことは気持ちがほぐれるという効果のほか、免疫力が高まるという効果もあります。
妊娠超初期の時期に風邪をひいては大変です。
その点でも思い切り笑うというのは非常におすすめです。
妊娠中におすすめの飲み物2選

妊活中から妊娠中まで安心して飲めるものとして人気のルイボスティ―は、リラックスタイムにもおすすめ。
簡単に飲めるティーバックやパウダータイプなど、バラエティ豊富なランナップからお気に入りを見つけましょう。
ジンジャーティー(ノンカフェイン)
妊娠中でも安心のノンカフェインタイプのジンジャーティーなら、リラックスしながら身体も温めてくれます。
ジンジャー以外の成分がブレンドされた商品を選ぶ場合は、ルイボスなど妊婦が飲める成分が含まれるものをセレクトしましょう。
リラックス効果が期待できる食べ物
催眠効果があり気分がほぐれる栄養を含んだ食事をとることで、良い睡眠につながりリラックスできます。
リラックスに役立つ栄養素は、カルシウムとマグネシウムのふたつ。
赤ちゃんの骨の形成に必要なカルシウムは気持ちを落ち着かせる効果があり、マグネシウムはカルシウムの吸収を助けます。
マグネシウムにも筋肉の緊張をほぐす効果があるので、両方一緒に食べられるメニューがおすすめ。
カルシウム・マグネシウム両方を含む高野豆腐とカルシウムを含む小松菜で作る煮びたしなら作り置きにも最適。
他にも、ひじきや豆などを混ぜた具沢山のごはんを包むいなりずしなら手軽においしくいただけます。
味噌汁ならわかめやあげ、オクラなど具材を変えて手軽に毎日取り入れられます。
また、ビタミンCはストレスを受けるとなくなりやすい栄養素の上に鉄分の吸収をよくしてくれるので、イライラしたときには酸味のあるミカンやイチゴなどのフルーツも食べるようにしましょう。
マッサージを受ける
八つ当たりしてしまった旦那様に体をマッサージしてもらうのも一考です。
足がむくみやすかったり、肩コリを感じたり、体で不都合なところがあればこの際甘えてしまうのも手です。
八つ当たりしてしまったことを謝りつつ、コミュニケーションのいい機会になるかもしれません。
ただし、妊娠の可能性があると感じているなら激しいマッサージやアロマオイルを使用したマッサージは避けましょう。
軽い運動をする
妊娠超初期は、体に負担になってしまうような激しい運動は避けたほうが無難ですが、気分転換もかねてウォーキングなどを行って身体を動かすことで子宮の代謝が向上し、早期流産の可能性を下げることができるともいわれています。
軽い運動をすることで眠りが深くなったり、気分が晴れてすっきりしたりとプラスアルファの効果も期待できそうです。
ジョギング
妊娠前から運動を続けていた人は、激しく体力を消耗させるスポーツでない限り継続できます。
妊娠初期から運動をしてはいけないと思い込むことでイライラが増幅している場合は、いつもよりスピードを落として半分の距離を目安に、疲れすぎない範囲でジョギングを再開しましょう。
ただし、少しでも体調がおかしいと感じたらすぐに止めることが鉄則です。
また運動することを主治医に相談して、体調面での了承をもらってから始めましょう。
参照:日本臨床スポーツ医学会誌: Vol. 13
ヨガ
妊娠をきっかけに運動を始めるならヨガがおすすめです。
筋肉が緊張し、血流が悪くなることからイライラにつながることがあるので、ストレッチ要素を含んだヨガがぴったり。
ヨガ教室に出かけて人と話をしたり、新しい環境を取り入れたりすることで刺激を受けてイライラも解消できます。
上の子の面倒を見ている場合は、自宅で子どもと一緒にできる親子ヨガがおすすめ。
本やDVDが売られているので気軽に試してみましょう。
イライラの原因を知る
妊娠超初期だと認識している場合は、ホルモンバランスをコントロールすることはできないと割り切ることも大切です。
先輩ママの体験談を読んで、自分だけではないのだと考えて安心する方もいるようです。
まだ妊娠が確定していない時期であれば、不安になったり孤独を感じてしまったりする方もいるようですが、イライラの原因を探って理由を知ることで解消できる場合もあります。
ノートに書いて発散もおすすめ
イライラしたときの感情を書く「発散ノート」を用意して、思う存分書いて発散させると頭の中の整理がつきます。
なぜイライラしているのか、何にイライラしているのかなど、書くことで自分を見つめなおすと気分が落ち着きやすいのでおすすめです。
イライラしたこと、不安に思うことをとにかく書きなぐるだけでストレス発散になるので、ストレスの吐き場所のない人は発散ノートを活用しましょう。
まわりと上手くやっていくには
妊娠が確定していない時期には、両親や会社の人など周りに報告し辛い場合が多く、情緒不安定な状況への理解を得るまでにもう少し時間が必要なことも。
確定するまでの間は、「体調が優れないため上手く対処できない」などと説明しておくのもひとつの方法です。
場合によっては、周囲もピンときて黙って配慮してくれる可能性もあります。
もし配慮されなかったとしても、妊娠の兆候だと確定すれば後から謝ることで解決できます。
服薬には注意
持病のため普段から処方されている薬などがある場合、妊娠の可能性があるのなら薬の服用について考える必要があります。
服用しないと生活に支障があるケースであれば、薬の継続服用について担当医としっかり相談してください。
勝手に薬を変えたり、止めたり、減らしてしまったりすると症状が悪化してしまうことも。
薬に関しては、担当医などの専門家に妊娠の経過について説明し、指示を仰ぐようにしましょう。
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まとめ
イライラや情緒不安定の程度には個人差がありますが、ホルモンによって引き起こされる症状ですので、一旦は割り切って受け入れることも必要です。
その上で自分なりの解消法を考えて、少しでも楽に受け流せるようになればよいですね。
パートナーにも協力してもらいながら楽しいマタニティライフを送れるようにしてください。
妊娠超初期の「イライラや気持ちの変化」体験談
記事を書いた人

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