【妊娠超初期の体温変化】基礎体温が低い・ガタガタの場合は?

妊娠超初期から基礎体温に妊娠の兆候が現れる?
妊娠がはっきり判明するまでの妊娠超初期のうち、妊娠の兆候が見られる場合にわかりやすいものに「基礎体温の変化」があります。
毎日基礎体温を記録しているという人もいれば、全く記録していないという人もいるかもしれません。
基礎体温は月経周期の中で変化していますが、妊娠成立とともにさらに変化することも多く妊娠の兆候をいち早く見つけることにつながりますので、見逃せない重要なツールです。
妊娠すると基礎体温はどのように変化するのでしょうか。
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基礎体温計を持っていない方はまず購入を
妊娠の兆候を見つけるだけでなく、妊活中に排卵日を予測するためにも重要なアイテムなのが「基礎体温計(婦人体温計)」です。
基礎体温を毎朝計測して記録することで、身体の変化や状態に気づけるので、基礎体温計を持っていないという方は、まずは購入しましょう。
妊活中以外の時期でも、日常的に基礎体温を計測・記録し続けることで健康管理にも役立つので、女性なら1本は持っておくのがおすすめです。
初めて基礎体温計を使用するという方は、使いやすいシンプル機能のみのものがイチオシです。
シンプルなものなら価格も1,000円台とお手軽なので、気軽に購入できるのもうれしいところ。
その他にも、10秒で検温できるものやデータをアプリに転送できるものなど、さまざまな機能の商品があるので、その中から自分と相性の良さそうな1本を選んでください。
妊娠超初期の基礎体温の特徴
基礎体温とは
基礎体温とは、起床直後の体を動かす前の安静時に測る体温のことをいい、人間が活動するために必要な最低体温のことです。
特に女性は、女性ホルモンのバランスによって日々変化するため、月経周期の中で体温の上下が見られます。
日々の体温の変化を知ることは、妊娠可能な時期や妊娠の兆候をいち早く知るためにも大変重要な指標になります。
女性ホルモンのバランスが正常であれば、体温が低い「低温期」と低温期から0.3~0.5度高くなる「高温期」の二相に分かれるのが一般的です。
低温期は卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が増加する生理開始から次の排卵日までで、この低温期の終盤に急に体温が下がる日が排卵日です。
高温期はこの排卵日から次の生理までで、分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で体温が高くなります。
自分の基礎体温をグラフにすると、月経周期とともに月ごとの変化がよくわかります。
1日だけではなく、まとまった記録をみることで体がどんな時期を迎えているかを知ることができます。
毎日測定した基礎体温を記録するスマホアプリもあり、体温の変動をグラフで見ることができるなどの機能があるものもあります。
妊娠超初期の基礎体温の変化
妊娠が成立すると、黄体ホルモンの分泌が増え高温期に入ります。
この高温期が長期間(17日間)継続し普段の基礎体温より0.5~1.0度高くなると妊娠している可能性が高いとされます。
高温期の体温が何度かということよりも、普段の基礎体温から比較して高温期かどうか判断しましょう。
妊娠すると黄体ホルモンの分泌が増えるのは、妊娠を継続させるために子宮内の状態を整えたり、出産後に母乳を出すための準備として乳腺を発達させたりする働きがあるためです。
二段階で上昇することも
黄体ホルモンが着床時期からさらに多く分泌され、高温期の体温からさらに上昇するため二段階で体温が上昇する場合もあります。
上昇のカーブには個人差がありますので、自分の体調やその他の妊娠の兆候などから総合的に判断することが大切です。
妊娠超初期に体温が下がる場合
妊娠によって基礎体温は高温期のまま保たれるのが一般的ですが、この現象には個人差があります。
もともと平熱が低い方や、女性ホルモンのバランスが乱れている方は、高温期と低温期の差が分かりにくかったり、高温期でも36.7度を超えないこともあります。
この場合は基礎体温での妊娠兆候の判断は難しいので、妊娠のその他の諸症状と合わせて判断し、妊娠検査薬での検査ができる時期まで待ちましょう。
また妊娠成立後、つまり妊娠反応が陽性で出た後は体温を測り続ける意味がありませんので、基礎体温はお休みして大丈夫です。
月経の遅れを自覚してからつけ始めてもあまり意味はありません。
まず妊娠反応を確認して、妊娠していないのに2週間以上月経が来なければ受診が必要です。
基礎体温がガタガタ
グラフがガタガタで高温期がわかりづらい
基礎体温をグラフにしてみるとガタガタで高温期などがわかりづらい場合があります。
一般的なきれいな二相になっていなくても妊娠している可能性は十分あります。
基礎体温で妊娠かどうかを判断できない場合は、体温以外に妊娠の兆候がないか思い返してみましょう。
毎日体温が違い、おおまかな二相しかわからない
形としては大体二相になっていても体温の上下がありグラフにしてみるとガタガタという場合。
基礎体温が上下する状態でも妊娠が継続できない、または妊娠が継続していないわけではありません。
高温期、低温期の中でも体温は上下し、毎日決まった体温が続くわけではありません。
体の調子やホルモンバランスによっては、基礎体温は大きく変化することも。
基礎体温の乱れはホルモンバランスの崩れや食生活の乱れ、疲れやストレスなどが大きく影響すると言われており、毎日の基礎体温の上下で一喜一憂する必要はありません。
ただし、基礎体温の状態からホルモンバランスの乱れが予測されるときは、早めに婦人科で相談しましょう。
生理不順
過度なダイエットなどで生理が止まってしまった場合は、それが病気による無月経なのか妊娠しているのかの判別が難しい場合があります。
生理が止まっていたり、かなりの生理不順を自覚できる場合は、まず妊娠反応を確認して、結果がいずれの場合も早めに婦人科を受診しましょう。
全体的に体温が低い
普段から平熱が低く、高温期の判断がつかない場合。
一般的な高温期の体温を参考にせず、自分の普段と比較してみましょう。
平熱が低い場合は、高温期も低めの体温でおさまっていることがあります。
記録してきた基礎体温で自分の低温期、高温期の目安を持ちましょう。
ただ、低体温の場合は体を冷やさないように工夫する、なるべく冷たい物を飲んだり食べたりしないようにするなどもおすすめです。
低温が続く
基礎体温は妊娠後、胎盤が形成される14-16週には低下します。
万が一それより早い時期にも関わらず基礎体温が急速に低下し、その状態が続く場合は流産の兆候の可能性もあります。
ただし体温の上下だけで判断するのは早計です。
その他の症状から総合的に判断し、心配な場合はすみやかに専門医に相談してください。
また、いったん体温が上がったのにすぐに下がり基礎体温が低い状態が3日以上続く場合は、低温期に入ったと考えていいでしょう。
この場合は排卵していない、または黄体機能不全という病気の可能性もありますので注意してください。
基礎体温の測り方が正しくないことも
高温期がわかりづらい場合は基礎体温の測り方が間違っている可能性も。
基礎体温はきちんと測らないと正確に測れませんので注意しましょう。
高温期や低温期といっても0.3~0.5度など非常に微妙な体温の差異です。
婦人体温計を舌の下に入れて軽く目を閉じて静かな状態で測定します。
同じ体温計で、同じタイミングで婦人体温計を使って測ることを心がけましょう。
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基礎体温が高いままでも流産の可能性もある
「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」の場合は胎児が死亡したままお腹の中に存在しているため、高温期が続くこともあります。
また異所性妊娠(子宮外妊娠)の場合も高温期が続く場合がありますが、この場合は下腹部の痛みや出血など他の症状を伴うことも多いので、他の症状とも合わせて落ち着いて確認してください。
まとめ
基礎体温を測り記録することで、自分の体の状態と傾向をよく知ることができます。
特に妊娠希望の場合は妊娠をいち早く知ることができ、自分の心の準備も整い余裕をもった対応ができると思います。
日々の基礎体温を記録すると同時に日記のつもりで自分の体調や気持ちなども記すと、気持ちも落ちつき、後から読み返すと重要な情報になることもあります。
高温期が続き妊娠の他の諸症状も見られたら、妊娠の可能性がいよいよ高まります。
妊娠検査薬で検査可能な時期に入りましたら、妊娠検査薬を試してみましょう。
妊娠検査薬での検査は生理予定日の1週間後から可能な場合が多いですので、その時期まで待って落ち着いて検査してみてください。
妊娠超初期の「基礎体温変化」体験談
生理周期は安定している方だったのですが、生理が来る頃になっても高温期が続いていたので妊娠がわかりました。
基礎体温は本当によくわかります。
その後は、すぐに熱っぽい感じと気持ち悪さがきました。
syufeelスタッフからのひと言
基礎体温を測りはじめたら、一緒に葉酸サプリを摂取も始めてください。
葉酸は妊娠前からとるのがベスト、もしとっていなくても妊娠に気が付いたらすぐに飲み始めましょう。
葉酸サプリが必要なワケをしっかり理解し、自分が飲み続けられそうなサプリメントはどれかを比較・検討した上で購入しましょう。
こちらのページで詳しく紹介しています。
記事を監修した産婦人科医師

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