【年末年始の挨拶の仕方】知っておくとためになるマナー6選

今年も残すところわずかとなりました。
12月の別名を「極月」と申します。
極まって参りました。
この時期は年末年始のご挨拶のことが気になる時期でもありますね。
12月13日を「お正月事始め」といいます。
お正月の仕度に取りかかる日なのであります。
全国の寺社では「すす払い」が行われます。
「あ、大掃除…」と、追い立てられる時期でもありますね。
一年の煤を払い、歳神様にお越し頂くための準備が始まる日なのです。
単なる大掃除ではないのです。
家を神聖な場にして神様をお迎えする一連の行事がお正月迎えなのです。
さて、この13日の「事始め」京都では舞子さん、芸子さんたちが御世話になったお師匠様を訪ね、一年のお礼と、来年の精進を誓うごあいさつを致します。
一般の人たちも暮れには御世話になったお礼にお歳暮を贈ります。
関西ではこの「事始め」に因み、13日から関東ではもう少し早くからお歳暮商戦が始まっていますね。
お歳暮は立場が下の者から目上の方に贈る、年末のごあいさつです。
お歳暮
お歳暮は、贈るお相手の好みに合わせるか、あるいはお正月に使う食材など贈るとよろこばれます。
一度贈るとずっと贈ることになりますので、一度きりのお礼にはお礼と書いてお歳暮とは別に金額も、分相応がよいです。
毎年続けるのですから家計に無理のないように致しましょう。
20日辺りまでにあるいはお正月の食材であればクリスマスの前までには届くように送ります。
もし、間にあわない場合は歳が明けてから「お年賀」としてお届けいたします。
お年賀
「お年賀」は松の内に届くように贈ります。
松の内は一般的には1日から6日まで7日には松飾りも納めます。
しかし、地方によっては10日、15日とする所もあります。
松の内が過ぎると、今度は「寒中見舞い」にかわります。
20日辺りは大寒です。
一年で一番寒い時期を迎えます。
寒中見舞い
寒中見舞いは松の内を過ぎてから立春の前の日、つまり「節分」までに贈りましょう。
年賀状も同様です。
松の内を過ぎたら「寒中お見舞い申しあげます」となります。
年賀状
年賀状に書き添える賀詞にもいろいろあるので、どの言葉を添えたら良いか迷うことがあります。
格の高い言葉からカジュアルな言葉まで、贈るお相手にあわせる必要もあります。
目上の方にお出しする年賀状は敬って「謹賀新年」を使います。
謹んで申し上げますの意味が含まれています。
同僚や友人ならば「迎春」「初春」「賀正」などカジュアルな言葉でも構いません。
「あけましておめでとうございます」や「HAPPY NEW YEAR」でも構いません。
お年玉付き年賀状を楽しみにしていらっしゃる方もおいようですね。
最近は、景品と引き換えられるような年賀状もあるようでよろこばれています。
手書きの年賀状も少なくなりました。
一年に一度のごあいさつです。
心のこもったあたたかいごあいさつでありたいですね。
年賀の欠礼
本来は喪に服してる間にお正月を迎える場合だけで行われていましたが今では、喪中を一律一年と定めています。
そのため、どの親族がなくなっても一年は年賀の欠礼が生じます。
ただし、本来は同居していた親族、又は二親等の親族の喪中の場合です。
二親等というのは自分を中心にして上は祖父母まで、下は孫まで横の繋がりは兄弟姉妹が二等親にあたります。
年賀の欠礼は12月の初めには届くように投函いたしましょう。
年賀の欠礼を頂いたら、おめでたい時期や言葉はさけ「寒中見舞い」として哀悼の意を表して、お便りを差し上げるとよいでしょう。
年末年始は何かと忙しいものです。
忙しいという漢字は「心を亡くす」と書きます。
こういうときは、どうしても一手間かける余裕がなくなったりします。
「相手の身になる」も忘れがちです。
忙しいときこそ、ふと、まわりを振り返るようにしたいものですね。
【年末年始のスケジュール】
お正月の縁起物について
「恕」己の欲せざる所人に施す事勿れ。
お歳暮の品選びも、年賀状にひと言自筆の言葉を書き添えるのも、相手の身になるということです。
そして家もきれいにして自分の身の回りもきれいにして28日には注連縄を飾り、家の入り口に松飾りをし、歳神様におこしいただけるように致しましょう。
家の中には神様をおもてなしできるようお供えもち、おせち料理を用意して縁起の物をたくさん取り込みましょう。
祝い箸は神様とともにおせち料理をいただくためのお箸なのです。
箸袋に一人一人の名前を書いて松の内はこの箸を使います。
行事の謂われも知って、佳いお年をお迎えくださいませ。
厄年を迎える方におすすめ
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