食べ過ぎ飲み過ぎには漢方が効く!弱った胃腸の改善法教えます

年末・年始(忘年会・お正月・新年会など)をゆっくりと過ごし、食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまった方も多いでしょう。
普段の生活に戻ったけれど、胃腸の調子があまり良くない・・・という方も多いのではありませんか?
とくに胃はカラダの中心にあります。
胃が弱っていると、私達が生きていくうえで必要な栄養素の吸収もできず、よけいカラダが弱ってしまいます。
そこで今回は、年末・年始で弱ってしまった胃腸を元気にする漢方と、生活で注意する点をお伝えします。
食べすぎには漢方ハーブティー
まずお正月で、「おもち」を食べすぎてしまった方も多いのではないでしょうか?
昔の古い書物の中にも、「おもち」は胃腸を温め、元気をつける食べ物と書かれています。
ですが、「おもち」は粘りと甘い性質があるため消化を悪くし、食べ過ぎてしまうと胃腸のはたらきに負担をかけてしまうのです。
とくに小さいお子様や年配の方には注意が必要です。
おもちの食べ過ぎで、お正月明けに胃のもたれや消化不良を訴える方も少なくありません。
そんな時には、手軽に飲める漢方のハーブティーがおすすめです。
晶三仙(しょうさんせん)
下記の消化を助ける素材がブレンドされたハーブティーで、食べすぎや飲みすぎの方にもおすすめです。
山査子(さんざし) | お肉類の消化を助けます。ドライフルーツとしても販売されていて独特な甘酸っぱさがありおいしいです。 |
神麹(しんぎく) | お米の消化を助けます。 |
麦芽(ばくが) | 小麦からできているもの(パン、麺類など)の消化を助けます。 |
食後のお茶として飲まれると良いでしょう。
とくに、油っこい食事の後などは胃が大変スッキリします。
胃が弱ってきたなと思ったら
また、年末・年始に食べ過ぎ、飲み過ぎで胃腸が弱ってしまった方は、ご自身のカラダの状態を見分けて、漢方薬を選ぶ必要があります。
漢方では、胃腸をふくむ内臓の状態は、舌をみると良く分かる場合があります。
そこでぜひ、毎朝ご自身や大切なご家族の皆様の舌の状態を確認してみてください。
今回は、正常な舌の状態と、胃腸の調子が弱っている状態(代表的な2種類のパターン)について勉強しましょう!
毎日、舌の状態をチェックしましょう!
健康な人の舌は、きれいなピンク色をしています。
苔(こけ)は薄い白色で、うっすらベールをかぶったような状態です。
白っぽい苔が付いている
食欲がなく、食べたとしても食事をおいしいと感じる事ができない時は、このような舌をしています。
むくんで大きくなり、べっとりと白っぽい苔(こけ)がついていることが多くみられます。
そんな時は、胃腸の中にたまった余分な水分をとり、胃腸そのものを元気にする漢方薬を使います。
香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう) | お腹がはっていたり、下痢をしたり食欲がわかない時に使う漢方です。 |
水分の取りすぎや、冷たい物の取りすぎに注意しましょう。
黄色い苔が付いている
お酒や油っこい物、辛い物を好んでよく食べる方も胃腸が弱りやすくなっています。
とくに男性はこのような傾向が多いようです。皆さんのご主人様はいかがでしょうか?
この時の舌の状態は、べったりとした黄色い苔(こけ)が特徴です。
カラダや胃腸に、余分な熱がたまってしまっているのでイライラしてカラダもだるく、口臭や便の臭いが気になったり、吹き出物が出やすくなったりします。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう) | 余分な熱や水分をとりのぞく漢方薬です。 |
お酒や油っこい食事や、焼き肉などのお肉類を控え、薄味の和食中心の食事にするだけで舌の状態はとてもキレイになり、胃腸の調子も改善します。
(舌の画像:東西薬局ホームページより引用)
飲みすぎたときは
飲み過ぎた翌日や、二日酔いのむかつき、吐き気が強い時は半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)や、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などの漢方薬を使うこともあります。
ご家庭ですぐにできる対策としては、肝臓によいとされるシジミのお味噌汁を朝に飲んだり、吐き気をやわらげるショウガをお茶に入れたりして飲まれるもの飲みすぎにはお勧めなのでぜひ実践してみてください。
毎日の食事を大切に、大事な胃腸をしっかりと守りましょう!
カラダの事でお悩みがありましたら、ぜひ身近にいる専門家(医師・薬剤師・登録販売士など)にご相談くださいませ。
漢方薬でも、体質に合わない場合は、反対にカラダの調子を崩してしまう事があるので注意が必要です。
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