赤ちゃんの駅とは?子育て家族が安心して外出するための活用法

子育て中の家族にこそ知っておいてほしい【赤ちゃんの駅】。どんな場所か知っていますか?気になる利用条件などの基本情報から、全国各地の施設状況や実施状況までをご案内! 自治体の運営状況や利用マナーをチェックしておけば、初めて活用するママでも安心です。
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赤ちゃんの駅

ママたちの「あったらいいな」を実現

赤ちゃんと外出するとき、親は常に子どものおむつ替えはどこでできるのか、授乳はいつどこで出来るのかなど不安を抱えながら行動しています。
また、ベビーキープや十分な広さのないトイレでは、親は自由にトイレに行くこともできません。
子連れには不便さを感じる場所や施設に出かけた場合、親たちは思うように行動できずに不自由を強いられてしまうことがあります。

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そこで、「もっと赤ちゃんと一緒に気軽に外出できる環境があればいいのに…」という子育て家庭の声を汲み取ってできたのが、赤ちゃんの駅事業です。
ママたちのニーズに答えるように、全国各地の公共施設や民間施設でおむつ替え台や授乳スペースなどの設備が気軽に利用できるようになり、より安心して外出できる幅が広がっています。

赤ちゃんの駅とは

赤ちゃんの駅の定義は、主に下記4つのいずれかの設備があることとされています。

  1. おむつ替え台やおむつを替えるためのスペース
  2. カーテンや間仕切りで仕切られた授乳できる空間
  3. ミルク用のお湯がある給湯設備
  4. 手洗い設備

これらの設備のうちどれか一つあれば赤ちゃんの駅に登録できる自治体が多いですが、中には条件が厳しく1.と2.は必須のところや空調設備も条件になっている自治体もあります。
登録施設は無料でこれらの設備を提供すること、乳幼児の世話をするための保護者なら誰でも利用できるということは全国共通しています。

どんな人が施設を利用できる?

赤ちゃんや子どものおむつ替え、授乳が必要な人なら、誰でも赤ちゃんの駅が利用可能。
施設によっては女性限定のところもありますが、男性が入れる施設もたくさん登録されています。
ショッピングセンターなどにある設備はおむつ交換台の奥にカーテンのある授乳室というレイアウトが多いですが、男性は奥の授乳室には立ち入らないようにしましょう。
反対にオムツ替えスペースは男性も入ることができるので、授乳ケープをしていても授乳は控えるなど、同じように施設を利用する周囲の人への配慮を忘れないようにしてください。

赤ちゃんの駅が広まった理由

全国の赤ちゃんの駅

全国で初めて赤ちゃんの駅を導入した東京都板橋区は、2017年現在で約170ヶ所もの施設が登録されています。
区内の保育士が提案したものを2006年から導入したのが始まりで、最初は民間施設の登録が難しく、幼稚園・保育園などの公共施設から子育て世帯へ開放していったそうです。
このように、板橋区では全国に先駆けて子連れで外出しやすい環境づくりを推進しており、その効果が認められ徐々に全国の自治体に同様の取り組みが広がってきました。

現在、板橋区にはまんべんなく赤ちゃんの駅があるので、区内のどこに出掛けていても不便さを感じることはありません。
今も登録施設を募集していて、板橋区のサイトでは随時新しい登録施設一覧表がダウンロードできます。

個性豊かな自治体運営

赤ちゃんの駅は、子育て支援事業の一環として市町村が主体となって運営しています。
中には県内の登録施設を統括する県もあり、提供設備も自治体によってバラバラ。まだ導入してまもない自治体では、公民館や市役所といった公共施設のみというところも多くあります。

登録施設にはシンボルマークの掲示が義務付けられているので、外から利用者が確認できる目印となっています。
このシンボルマークもそれぞれ異なっていて、埼玉県春日部市では出身地とされているアニメキャラクターがシンボルマークに使われているなど個性豊かです。
外出先の赤ちゃんの駅がどんなシンボルマークなのかも調べてみましょう。

全国の赤ちゃんの駅を調べよう

コンビタウン

ベビー用品メーカーのコンビが運営するサイト「コンビタウン」には、赤ちゃんの駅を実施している全国の自治体一覧が載っています。
一括でどの地域に赤ちゃんの駅があるのか調べられ、一覧には自治体ごとのシンボルマークからリンクが貼ってあるなど、簡単に見つけやすくなっているのもうれしいところ。
観光地では積極的に実施している傾向も見受けられるので、旅行前に調べておけば旅先でも安心して楽しむことができます。

代表的な地域のサービス状況を紹介

【埼玉県】全国で最大規模

埼玉県結婚妊娠出産子育て応援公式サイト

埼玉県内での登録件数は5969ヶ所(2017年2月現在)にものぼり、全国でも最大規模を誇ります。
登録施設も公共施設から商業施設まであり、さまざまな場所でサービスが提供されているので外出先でとても助かります。
埼玉県の場合は、おむつ替えと授乳スペースのいずれか一つを満たしていれば登録できるので、目的にあった設備があるかは確認しておきましょう。
埼玉子育てマップの地域検索から選べます。

【東京都】独自サービスを展開

とうきょう子育てスイッチ

東京都は赤ちゃんの駅ではなく、「赤ちゃん・ふらっと」として独自のサービスを行っています。
登録件数は1446ヶ所(2017年2月現在)あり、都内で統一された登録基準によってどの施設に行っても同じ設備サービスが受けられるのが魅力。
加盟店舗はおむつ替えや授乳スペースの設置だけでなく、ミルク用のお湯や手洗いの設置、冷暖房まで完備していることが条件なので、利用者目線に立ったサービスが充実しています。
また、スマホにも対応している「とうきょう子育てスイッチ」サイトから地図上で加盟店を検索できるので、知らない土地でもすぐに探せて便利です。

【名古屋市】妊婦用休憩所も提供

名古屋市キッズステーション
元は一般市民団体が運営していたという名古屋市では、少し違ったサービスを行っています。
市のサイトでは授乳場所、おむつ替えスペースの他に、妊婦用休憩所や保護者用トイレ・子供用トイレの項目別に一覧となっているので、お出かけ先の休憩スポットまで検索できて便利です。
ただし、5つの項目のうちどれかひとつ以上あれば施設登録できるので、目的の設備がある施設なのかを事前に検索しておいた方がいいでしょう。
サイトの表には設置項目がマルバツ式で載っているので、目的別に施設を探しやすくなっています。

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【福岡市】みんなに優しい検索機能

福岡子ども情報局
エリア検索の他、使いたい施設検索や登録施設一覧など検索方法が豊富。
携帯サイトにも対応しているので、旅行で訪れる子育て世帯にも便利な作りになっています。
施設名が五十音順で検索できるので、土地勘がないママにとっても見やすく使いやすい作りになっています。

移動式赤ちゃんの駅も登場

赤ちゃんの駅を検索
最近は子育て家庭をターゲットにしたイベントがたくさん開催されていますが、野外ではおむつ替えや授乳がさらに難しいという問題がありました。
そこで、イベント主催者が申請をすれば無料で移動式赤ちゃんの駅を貸し出す取り組みも広まっています。
赤ちゃんの駅を導入している自治体の多くが取り入れているので、イベントを企画する時には検討してみましょう。
屋外イベントに参加するこども連れの保護者が困らずに出かけられる環境があると、外出がもっと楽しくなります。

利用マナーを守ろう

マナーを守ろう

赤ちゃんの駅はみんなが使う施設だからこそ、使用済みのおむつは持ち帰るなど、最低限のマナーはきっちり守りましょう。
おむつ替えシートがあると汚れ防止になるのでおすすめです。
個室がある場合でも、施設によっては完全個室ではなく複数の利用者用の場合もあるので、授乳ケープは持っていると便利です。

赤ちゃんの駅の問い合わせ窓口

問合せ方法
小さい子供との外出をとても楽にしてくれる赤ちゃんの駅ですが、まだ知名度はごくわずか。
利用経験者は2割程度にとどまっていて、乳幼児を育てる家庭でも約半数はまったく知らないという現状があります。

赤ちゃんの駅を運営しているのは、自治体の地域子育て支援課や子育て応援課など、少子化対策を実施している部署での取りまとめが多いです。
市町村のホームページには実施施設の名称や住所、電話番号、設備の設置状況、利用可能日などが記載されているので、初めて利用する時など不安な場合は一度電話で問い合わせましょう。
参照元:http://www.dreamnews.jp/press/0000146304/

赤ちゃんの駅を活用して楽しく外出

赤ちゃんの駅を上手に利用すれば、ミルク用のお湯の入った水筒が減って重い荷物が少なくなるなど、外出時の負担が軽減されます。
事前に場所を把握しておけば外出予定が立てやすくなる上に、子どもと一緒には行けないと思っていた場所にも出かけられることも。
こまめにケアができると赤ちゃんの機嫌も良くなるので、お母さんも安心して出かけられます。
今まで知らなかった人も、ぜひ一度赤ちゃんの駅を利用してみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

2012年3月、2014年3月、2016年1月生まれ3姉妹のママをしています。やんちゃな子どもたちに振り回されながら日々子育てと仕事にフル活動中。
赤ちゃんの駅
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