【子育て支援パスポート】の便利&お得なサービスを賢く使おう!

子育て支援パスポート事業とは
子育て世帯にやさしい社会にするため、内閣府・各地方自治体と企業・店舗が協力して、各種サービスや割引を子育て世帯に提供するパパ・ママ応援プロジェクト事業のこと。
自治体は子育て世帯にパスポートを発行して、利用者は協賛店舗でパスポートを提示することで各種サービスが受けられます。
子育て世帯の経済的負担の軽減と、社会全体で子育てを支援していく目的があります。
自治体ごとに異なる利用規約
子育て支援パスポートは全国47都道府県ですでに実施済みですが、各都道府県の自治体が運営する事業となるため、各都道府県によって利用規約が異なります。
対象世帯が「18歳未満の子どもがいる家庭」が多いなか、中学生以下や未就学児童までという県も。
対象年齢を外れた時点で有効期限が切れるので、注意しましょう。
また、妊婦や子供連れではない時に大人のみが使用可能かどうかも県に寄ります。
子育て支援パスポートはカードタイプが多いのですが、そのデザインや名前も実に様々です。
埼玉県では「パパ・ママ応援ショップ優待カード」、大阪府では「まいど子でもカード」など、それぞれ個性のある独自のネーミングとマークを設けています。
全国共通展開がスタート
平成28年4月1日より、子育て支援パスポートを全国共通にする制度がスタートしました。
平成29年4月1日には、全国展開が遅れていた最後の1県である神奈川県でも実施される予定です。
以前は、各地域で発行されたパスポートは、その地域でしか使う事はできませんでした。
新制度実施によって全国展開となり、神奈川県で実施されれば、47都道府県全てで利用できるようになるので、家族旅行や帰省先などの県外でもサービスが受けられるようになるのです。
全国共通ロゴマークのステッカーを貼っている全国共通展開協賛店であれば、どこでも子育て支援パスポートの提示で優待サービスを受けることが可能です。
旧子育て支援パスポートに全国共通コソダテマークを取得してカードに貼り付ければ、いつでもどこでもサービスを受けられるようになるので、まだ取得していない人はぜひ取得しましょう。
ただし、県外に外出した先で住まいのある自治体の子育てパスポートを提示する際は、使用する先の自治体の規約に沿う形となるため注意してください。
子育て支援パスポートの申請方法
各都道府県の自治体によって申請方法は異なりますが、主に次の4つの方法があります。
詳しくは、住民票のある自治体のホームページを検索するか窓口に電話して確認しましょう。
- 市町村の福祉担当窓口で、必要事項を記入した書類や母子手帳提示によってその場で配布。
- 自治体のHPから申込書(PDF)をダウンロードして、必要事項を記入して郵送すれば、後日パスポートが届く。
- 自治体のHPにて新規登録し、後日子育てパスポートが届く、あるいはデジタルパスポートをダウンロードしてスマホや携帯電話に保存して使用。
- 自治体が作成した専用アプリからシンボルマークを取得して、デジタル表記をスマートフォンに保存して使用。
子育て支援パスポートの充実のサービス内容
豊富な協賛店
子育て支援パスポート事業の実施店舗一覧には、イオンやローソンなどの大型チェーン店からレストランまで、多数のサービス提供店が名を連ねています。
また飲食店だけではなく、衣料品店や薬局、水族館などのレジャー施設での割引、記念品のプレゼントといった無料サービスまでもが充実していて、子育て中のママやパパにとってはとても嬉しい優待内容です。
こうした割引制度は、他のクーポンや特典と併用不可であることが多いので、その点には注意しましょう。
各参加自治体によって、サービス協賛店舗は実に様々であり数も膨大です。
全国共通の新制度によって子育てパスポート事業は強化され、今後さらに新規協賛店舗が増えていく予定です。
住所のある都道府県、旅行先の都道府県など、それぞれどのようなサービス提供店があるか、各自治体のHPで情報をチェックしてみましょう。
乳幼児連れの外出サポート
乳幼児を連れての外出は、荷物も多くなるなど不便なことだらけです。
特にランチやディナーなどの外食シーンでは、周囲に気を使う場面も多くなり大変な思いをすることも珍しくありません。
そんな時、子育てパスポート事業協賛店舗であれば、フレンドリー・メニューという行き届いた託児サービスを受ける事ができます。
授乳やおむつ交換場所、ミルクを作るお湯の提供、トイレのベビーキープ設置、キッズスペース設置、ベビーカー入店可能など、乳幼児を抱える夫婦にはとても助かる内容となっています。
また、キッズ向けのソフトドリンクが無料で提供されたり、おかしなどのちょっとしたプレゼントがサービスされたりする店もあり、それが楽しみになることで外出意欲も高まります。
多子世帯向けのパスポート
自治体によっては、子供が3人以上の多子世帯に向けたお得な優待サービスがあります。
子どもが多いと、どうしてもコストが人数分かかってくるため、こうした特典はかなり家計の助けとなり、持っておいて損はありません。
長野県の「多子世帯応援プレミアムパスポート」は、EYEメガネで子育て支援パスポートの特典よりさらに全商品が5%割引されるなど、子供の多い家庭には嬉しいサービスが受けられます。
少子化が懸念される昨今ですが、多子世帯向けのサービスが一部の自治体だけでなくもっと全国に広がることで、経済的な不安の軽減に少しでも役立つことでしょう。
おすすめ優待サービス一例
子育て支援パスポートの優待内容は各都道府県によって様々であり、協賛サービス一覧はかなりの数です。
チェーン店の中でも、支店によって微妙に内容が異なることがあるので、出かける前にどのようなサービスがあるかをチェックしておくと良いでしょう。
以下は、代表的な優待サービスのほんの一例です。
マクドナルド![]() | ハッピーセットのチーズバーガーセットを100円割引の390円で提供 |
イオンシネマ![]() | 「ミニポップコーン券」プレゼント |
ローソン![]() | ミルク用のお湯を提供 |
ファミリーマート![]() | ミルク用のお湯を提供 |
アイメガネ![]() | 店頭価格より10%割引 |
メガネドラッグ![]() | 店頭価格より10%割引 |
北海道 どさんこ•子育て特典制度 | |
![]() | ■星野リゾートトマム ミナミナビーチ入場料金、リフト一日券、一般販売料金の10%割引 |
長野県 ながの子育て家庭優待パスポート | |
![]() | ■白馬さのさかスキー場 小学生以下の子どものリフト料金無料 |
千葉県 子育て応援!チーパスねっと | |
![]() | ■軽井沢おもちゃ王国 入場券が大人も子どもも100円割引 |
愛知県 子育て優待はぐみんカード | |
![]() | ■名古屋市科学館 家庭の日(毎月第3日曜日)に来館した場合、プラネタリウムと展示室の入場料が大人200円、高大生100円割引 |
京都 子育て応援パスポートアプリ まもっぷ | |
![]() | ■京都水族館 入場しなくても、館内入り口の児童トイレやオムツ交換台、授乳室、を使用可能 |
大阪府 まいど子でもカード | |
![]() | ■エキスポシティ オービィ大阪 入場料金200円割引 |
沖縄県 おきなわ子育て応援パスポート | |
![]() | ■美ら海水族館 アレルギー対応、ミルクのお湯を提供 |
賢く楽しく生活の質をあげよう
毎日の子育てにかかるお金はあなどれず、日常での小さな割引が積もるとかなりの金額に。
また、子育ての不便さに対するサポート体制がもっと充実すれば、小さな子供を連れての外出もしやすくなってフットワークが軽くなります。
何気ないプレゼントやお得なサービスは気持ちが良いもの。
このサービスが、日常のささやかな楽しみとなって子育てのストレスも緩和されるだけでなく、「社会全体で子育て支援をしている」と感じられることにより、子育てで孤独に陥りがちな親にとっての励みにもなるでしょう。
子育て支援パスポートを常に財布にしのばせておけば、経済的にも、気持ちの面でも、生活の質をあげられること間違いなしです。
記事を書いた人

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