エースあそびの学校・西條喜博先生に聞く!子どもの運動能力UP法

神戸を中心に西宮や三田市でも体育教室や体操教室などを展開している「エースあそびの学校」。 運動の苦手な子が、楽しみながら運動好きになると人気の教室です。 学校の代表・西條喜博先生に、教室の特徴や子どもの運動能力を上げる方法などを伺いました。
子育て
西條 喜博
西條 喜博 (さいじょ~先生)
一般社団法人エースあそびの学校 代表理事
エースあそびの学校 西条喜博

あそびのプロ!西條先生流の運動能力の高め方とは

「エースあそびの学校」は、運動嫌いの子どもが楽しく遊びながら、運動の得意なヒーローに変身できると話題の運動教室です。
今回はこの学校の代表・西條喜博先生に、学校の特徴や学びのスタイル、子どもの運動能力を高める方法などをうかがいました。
幼稚園教諭の経験をもち、プロの保育者として活躍する先生の子育て論や、今後の夢にも注目です。

エースあそびの学校の特徴

3つの間
── エースあそびの学校を始めたきっかけを教えてください。
今の子どもたちは、時間・空間・仲間という3つの「間」がなくなり、運動ができない状況です。
僕は10年ほど幼稚園の先生をしていましたが、子どもたちがもっと運動を楽しめる場所を作りたいと考え、エースあそびの学校を作りました。

── 入学希望者が多いようですが、人数制限や年齢制限はありますか?

定員は最大20名までとしています。集団の活動を通して、運動の楽しさや友達との関わりを持って欲しいので。
そして、なるべく複数の先生との関わりを持てるようにしています。

年齢制限に関しては、下は2歳からです。
2歳~3歳のリトルクラス、3歳~5歳の幼児クラス、小学校1年生~6年生の小学生クラスがあります。
小学生クラスは学年別ではなく縦割りで、年上の子が年下の子の面倒を見るなど、年齢の違う人と関わる経験も大切にしています。

ガキ大将づくりは、子どもたちのなかで自信や意欲をもった子どもたちが、あそびのリーダーになり、子どもたちを引っ張っていくことです。
あそびを教えたり、歳下の子どもたちの面倒見たり。そんな、子どもたちの憧れの存在になってほしいですね。

そして、先生たちも子どもたちにとってのガキ大将的存在です!

エースあそびの学校で身につく力

── エースでは、具体的にどんな力が身につきますか?
本校には、「4教科を学ぶ学校」というコンセプトがあります。
体育・音楽・図工・家庭科、この4教科の力が、人が生きていくうえで大事だと思うからです。
4教科の力を養う

教室は今のところ、体育分野を前面に押し出していますが、イベントやワークショップはもっと幅広く、さまざまな経験ができるものを企画しています。

うちは太鼓の師範がいますし、僕自身もギターをやっていますから、音楽が学べます。
木工職人をやっていた経験もあるので、木のワークショップもします。
また、無農薬野菜を作っている農家さんと提携して、もぎたての野菜を食べたり、餅作りをしたりと、家庭科の側面もあります。

運動や体操だけに特化した学びではないところに、当校の特徴があります。

── 先生たちも体育だけが得意というわけではないのですね。

「運動×何か」という感じです。
レゲエMCや、ヒップホップダンサーなどもいて、個性派ばかり。
そんな人間としての魅力があればこそ、子どもも保護者も引き込まれ、自然と人が集まってくるようです。

── ホームページには自然教室開催など、イベントの募集情報もありましたが、これは教室に通っている生徒だけが対象ですか?

教室の生徒と、その友達は参加OKです。
どこへ行くのも電車移動なので、1回に30人を定員としています。
夏休みのキャンプなど、応募人数が増えてきたものは2回に分けて行うということもありますが、一般募集はしていません。

自然教室

── 電車移動なんですね。遠い場所へ向かう場合も電車ですか?

貸し切りバスに乗ると、乗って着くだけで終わってしまいますが、電車に乗って移動すれば社会経験になるし、その道中も楽しめますから。
片道1時間、2時間かかるところも電車ですが、遠い場所といっても、兵庫県内の三田や篠山、その辺りまでです。

神戸・西宮・大阪と三田・篠山という、この南北のラインをつないでいるのは理由があって、田舎と都会をつなぎたいんです。
都会の子が田舎の素晴らしさを知り、田舎の子が都会の素晴らしさを知れば、視野が広がっていきますから。

双方の子どもたちの交流もあり、学年も関係なしの出会いなので、インパクトのある面白い体験になります。

一番の基本は「体育教室」

── エースには、どんなタイプの子供たちが多く集まっていますか?

当校としては、運動が嫌いな子や苦手な子に一番来てほしいというのはあります。
入学当初は、運動ができないことで劣等感を持っている子が多いです。

でも、その子供たちが運動を楽しむことを覚えて、どんどん変わっていくんです。
宿題を3時間かけてやっていた子が、エースがある日は30分で終わらせて、「エースに行く!」と言ったり、「無理」が口癖だった子供が、「僕の一番得意なことは運動!」と言えるようになったり…。
そんな変化を、お母さんもとても喜ばれています。

── 人間力を高めてくれるということでしょうか?

僕は保育者として、子どもを育てたいと考えています。
体育は、子どもに「僕もやったらできるんだ」という自信を持ってもらうために使っているだけです。
その自信で心が成長すれば、身体もおのずと成長する…そういうサイクルを作り出しているのが、当校の流れです。

── エースにはサッカーやダンス、英会話のクラスなどもあって、どれを選べばよいか迷う人も多そうですね。

まずは、「体育教室」に入ってくださいとおすすめしています。
体育教室は身体の動かし方を身につけるクラス。
しっかり身体の動かし方を身につけて、それから応用のクラスにいってもらうのが基本の形です。

基本の体育教室

── 体育教室から体操教室に上がり、専門的に学ぶというわけではないのでしょうか?

体操教室といっても、本格的な体操スクールというのではありません。
言うなれば、小学校でヒーローになれるくらいの体操です。

バク転とか、鉄棒の上で逆上がりとか、そういうのをパッと人前でできたら、「うわぁ、すげえ」ってなるでしょう?
子どもたちには、ヒーローになってほしいんですよね。
そうしたら、自分は皆から認められていのだと嬉しくなり、毎日が楽しくなるはず。
それが、いわゆる自己肯定感につながっていくと考えています。

── 学校の体育と、エースの体育では、どこが違いますか?

学校や一般の運動教室のスタイルは、マット運動でも跳び箱でも、人がするのを見たり待ったりする時間が長いため、実際の運動量がとても少ないんです。
だけど、うちは1時間ひたすら運動し続けるので、冬でもみんな汗だくです。

まず準備体操をして、ストレッチして、横向きや後ろ向きなどのいろんなかけっこをして、それから鬼ごっこ。
鬼ごっこは運動能力を高めるために必要なので、必ず毎回取り入れています。
それから縄跳びやボールで遊んだ後、最後の15分間は、マットや跳び箱などの器具を使った遊び。
マット運動をしたら、次は走って鉄棒、次は走って跳び箱というふうに、最後に15分間動き続けるサーキットあそびを行います。
サーキットあそびの教室
1時間にいろいろなプログラムが入っているのは、いろいろな身体の動かし方を身につけてもらうのが狙いです。
幼児期と児童期には84種類の身体の動かし方があって、それを小さい頃にやっている子どもほど、大きくなったときに運動ができる人になりますから。

子どもはやっぱり褒めて育てる

── エースあそびの学校で、子どもに運動を教えるときのポイントはありますか?

大切なことは、子どもたちを褒めて、認めてあげることです。
「さっきより速く走れているね」「さっきより長くぶら下がれるようになったね」など、ちょっとした違いに対して、声かけをしっかりします。

今の親御さんは叱ることのほうが多いため、子どもの自己肯定感が育たず、「僕はどうせできないんだ」と、劣等感ばかりになってしまうのです。

── 自分も叱られて育った親御さんの場合、子どもに接する先生の姿を見て、初めて褒め方を知るということもありそうですね。

「あんなふうに子供に声をかけたらいいんですね」「え、こんなことで褒めてもいいの!?」などと、言ってくださるお母さんはたくさんいます。
また、悩みながら子育てしているお母さんも、教室の子どもを見に来て、ママ友と仲良くなったり、先生に褒められたりするなかで、安心感を得ることもあるようです。

── 子どもを変に褒めすぎるのは良くないと考える人もいますが?

僕は、子どもは思いっきり褒めてあげたら良いと思うし、「抱っこして」と言われてら、抱っこしてあげたら良いと思います。
そうすることで、子どもたちの心は落ち着くわけですから。
承認欲求の部分を、きちんと満たしてあげるべきです。

子どもの運動能力を高める方法

── 子どもの運動能力を高めたいというお母さんは多いですが、まずは運動能力と運動神経の違いについて教えてください。

運動能力は身体が主体の能力ですが、運動神経は脳が主体となって形成する回路のことです。
例えば縄跳びの場合、縄を回す動きや、ジャンプする動きを、別々であればできるのは、それぞれの運動能力があるからです。
でも、縄を回しながらジャンプするという動きがスムーズにできないのは、2つの動きをつなぎ合わせる運動神経が発達していないからということになります。

── 自分の運動神経が悪いので、子供も運動できないだろうと考えている親御さんもいます。

運動神経は遺伝するものではなく、後天的なものです。
お母さんが運動できないのは、子どもの頃の運動が足りなかっただけ。
その子どもはちゃんと運動すれば、一通りの運動はできるようになるから大丈夫です。

また、運動神経を鍛えるには、「あっち向いてホイ」など、反射神経を高める遊びをするといいです。

── 総合的な運動能力を高めるにはどうすれば良いですか?

身体を動かす遊びをするだけで、運動能力は伸びます。
親子で公園に行って、一緒に遊んであげるだけで、絶対に変わります。
特に第一子は、遊びの見本となるお兄ちゃんやお姉ちゃんがいませんから、親御さんに遊んでもらわなければ、ずっと運動できないままになってしまいます。

運動神経と運動能力

── 運動教室に通わせるのは、子どものケガが心配という親御さんもいるようですが。

ケガはするものです。
小さいケガを積み重ねることで、ケガを防ぐための経験値が上がります。
その経験がない子どもは、転んだ時に手をつくことさえ分からず、地面に顔面をぶつけてしまいます。

子どもの軽い体で転んでもたいしたケガにはなりませんが、大人になり、大きくなった体で転んだら、大怪我になりますよね。
ケガを怖がって先回りばかりするお母さんは、子どもの可能性を奪っていると言えます。

── 運動嫌いな子どもを運動好きにさせる方法はありますか?

運動をしたくないと言っているのに無理強いすると、運動嫌いにしてしまいます。
子どもから何か運動したいと言ってきたら、そのチャンスを生かして、思いきりやらせてあげれば良いのです。
子どもが主体になってやれば、やっていることは伸びますから。

ただし、子どもが運動嫌いになる理由として、親御さんと遊んでいなくて、運動の楽しさを知らないという場合があります。
ですから、お母さん自身はたとえ運動嫌いでも、子どもと一緒に公園に遊びに行くことが大切。
そうでなければ、我が子が運動できない子になってしまうという意識を持ってほしいです。

西條先生が描く未来

エース遊びの教室 今後の夢

── エースあそびの学校の今後の展開について教えてください。

一番のゴールは、学校不足の国に学校を作り、世界中にエースあそびの学校を作ることです。
幼児教育を浸透させることが、世界平和にもつながると考えていますから。

でもまずは、子どもに携わる施設を広げていくという意味で、0歳~2歳を対象とする保育園を兵庫県内に作る予定です。
0歳~2歳は運動面の土台となるため、エースあそびの学校のスタイルで、この時期に体を作ってあげたいんです。
また、障害をもっている子ども向けのサポートにも興味があります。
本人の本来の力を引き出せるように、ここでもエースの運動プログラムを取り入れたいです。

── 海外への展開について、具体的な予定はありますか?

海外で展開する場合、学校を作るだけではなく、先生も育てなければならないので、まずは同じ思いをもつ仲間をもっと増やす必要があります。
インターネットなどを活用して、そうした仲間づくりの活動をすることが、今後2~3年の課題ですね。

── ご自身の夢についても教えていただけますか?

近い将来の夢は、家族と世界一周です。
家族で世界一周旅行をしたら、見えてくる世界が違ってくると思うので、そこからエースの新たな展開が生まれる可能性もあります。

── お子さんが8歳と3歳で、一緒に世界一周と言ったら、奥様は驚かれませんか?

うちの奥さんはとても理解があって、「人生1回しかないんだから、やれることはやっておきなさい」って言ってくれるんですよ。
僕はいろいろな人に喜んでほしいというのが根本にあるので、そのためにどうすればいいのかというところが一番大切。
そこがぶれないようにして、今後も一緒に頑張ってくれる人たちとともに、今の僕のままで頑張っていきたいです。

── 西條先生にとっての夢とは?
西條先生にとっての夢とは?

記事を書いた人

西條 喜博
一般社団法人エースあそびの学校 代表理事
西條 喜博 (さいじょ~先生)
楽しく遊ぶ中で運動能力が高まる独自メソッドを構築し、『エースあそびの学校』を設立。短大や専門学校等の講師としても活躍中。
エースあそびの学校 西条喜博
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