予防接種に効果・義務はある?子供が接種を受ける推奨期間とは

子どもの予防接種を受ける理由を知っていますか?知らない方のために専門家が詳しく紹介します。
子育て
西村史子 (にしむら ふみこ)
子育て悩み相談専門カウンセラー

冬が近づくにつれて、日中と朝夕の温度差が激しくなりましたね。
風邪を引いたり体調を崩したりする子どもが多くなる季節です。

毎年10月を過ぎると、病院ではインフルエンザの予防接種が始まります。
インフルエンザの一番流行する時期は12月~1月なので、予防接種を受ける時期に悩んでしまいますよね。

また、子どもによってはアレルギーがあったり、副作用(副反応)が問題視されていたりなど、心配な要素も多々あるはずです。

インフルエンザ以外にも赤ちゃんや子どもが受けなければならないと言われている予防接種は多くあります。

それらの予防接種について、ママたちが不安を抱いていることも多くあると思います。

予防接種は必ず受けないといけない?

母子手帳 母子健康手帳
予防接種は受けなければならない訳ではなく「接種に対して努力義務」があるだけなのです。
努力義務とは、予防接種を受けられるように努力をしなければならないということです。

予防接種法という法律がありますが「必ず受けなければいけない」と決まっているわけではないんですね。

「なんだ、受けなくても良いんじゃない」と考えるママさんは多いと思います。
確かに、不安要素などを見聞きしている中、副作用を心配してまで予防接種をしなければならないのか疑問を抱いていたママさんなら尚更、予防接種を行わない方が良いと考えるでしょう。

しかし、予防接種を受けられるように努力する義務が法律で定められているのには理由があるのです。

予防接種の由来

注射を準備する医師
予防接種を受けることが昔は「義務」つまり必ず受けなければならないものだったのです。
「予防接種を受けることで、死や後遺症の危険性のある感染症の大流行を防げる」という理由です。

昭和初期に、感染症死亡者・罹患者が増え、感染症の流行を防ぐために予防接種が義務化されたのです。
摂取しない人には罰則も課されました。

現在の考え方

Children get vaccinated
現在では医療の発展や生活水準の向上により衛生状況が良くなり、法律で義務化する必要もなくなりました。
その反面、医療基準が高まったおかげで、様々な感染症が予防ができるようになり、予防接種の種類は増えています。

今の日本では予防接種は軽視されがちですが「流行予防」という観点で大きな意味を持つのです。

現に、身近な人がインフルエンザにかかったとしても、予防接種を受けている人はうつらなかったという方も多いのではないでしょうか?
このことからも、予防接種は有効な時期に有効な方法を利用して行えば、効果を発揮することはわかりますね。

「身近な人にうつさないようにする」ことが一番の目的ですね。

予防接種にはこんな効果も

予防接種を受けておけばその病気にかかっても、症状を緩和できる(重症化を防げる)という理由があります。

予防接種はかかると重度の後遺症が残ったり、別の疾患を引き起こしたりする病気があげられています。
重症にならないように一度抗体を持っておくことが大事だということですね。

予防接種には種類がある

医療イメージ
予防接種には「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。
違いは「経済的負担」「対象疾病」「集団接種か個別接種か」です。

定期接種とは?

予防接種を受けることを国が推奨していて、基本的には費用負担を市町村がしてくれるので無料で受けられます。
ただし、受ける期間が決まっているため、期間を過ぎてしまうと自己負担になります。
(一部自己負担のものもあるので、自分の住んでいる市町村に問い合わせてみてください。)

市町村が費用を負担してくれるということで、保健所などで一斉に対象となる子どもたちに予防接種を行うことができるというものです。
詳しくは自分の住民票のある自治体に問合せてみましょう。

その日時に予定が合わせられないようであれば、個別でかかりつけの小児科に行って予防接種を受けることもできます。
その際の費用も市町村が持ってくれますので無料になります。

定期接種の具体的な内容はこちらで紹介しています。
【定期接種って?子どもの予防接種の種類と選び方】

任意接種とは?

定期接種とは違い、国の推奨がありません。
そのため、費用については自己負担になります。
(一部補助をしてくれるものもあるので、定期接種同様、自分の住んでいる市町村に問い合わせてみてください。)
こちらは個別接種のみの対応になります。

任意接種の具体的な内容はこちらで紹介しています。
【任意接種って?費用は?子供の予防接種を知ろう】

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予防接種の注意点を知りたい方におすすめ

予防接種の副作用・副反応のリスクが気になる方はコチラ

予防接種を受けないとどうなる?副作用・副反応の症状と注意点

記事を書いた人

子育て悩み相談専門カウンセラー
西村史子 (にしむら ふみこ)
ママの心を軽くするカウンセラー!これまで培った技術や経験を基に独自に開発した、上手な子どもとの関わり方を教えています。
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